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Ep. 56「リフの歌い方その3:夢中になること」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニーによる「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード56「リフの歌い方その3:夢中になること」です!どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 56 "How To Riff 3: Becoming Obsessed" - Voice Lessons To The World

エピソード56「リフの歌い方その3:夢中になること」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com



目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさん、こんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 56 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード56へ!このショーでは世界中のみなさんからの質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを応援していきたいと思います。

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from our good old friend, Alexa J. from Newark, New Jersey.

 

みなさんが質問する機会についてはあとで説明するとして、今週の質問は、懐かしい名前ですね、ニュージャージー州ニューワークのアレクサ・Jさんから来ています。

 

今週の質問:リフの歌い方の続きを教えて!

 

And Alexa writes, "Dear Justin, can you teach me how to riff?"

 

ジャスティンさん、こんにちは。リフ* の歌い方を教えてくれませんか?」

 

訳注:リフとは、いわゆるフェイク(和製英語)のこと。メリスマやランなどとも言いますが、これは一つの母音の中で複数の音の間を移動し、素早く歌うテクニックのことです。

え?よくわからん!という人はホイットニー・ヒューストンマライア・キャリースティーヴィー・ワンダーブライアン・マックナイトなどの歌手を聴いてみましょう!たくさんの音の間を一気に移動して、かっこいい歌い方をしているのが聴けると思います。

 

And Alexa, yes, we hope to do just that in our continuation of our series here on how to riff. And it's been a little while since we've talked about riffs together.

 

そうですね、アレクサさん。リフの歌い方のシリーズの続きとして、今回はこれをやりたいと思います。以前にリフのことについて話してからだいぶ時間が経ってしまいましたね。

 

1. 夢中になること

 

But today what I'd like to talk about is becoming obsessed. Yeah, that's right. We need to be obsessed with riffs if we want to get good at them.

 

今回お話ししたいことは「夢中になること」です。そうなんです。リフがうまくなりたければ、それに夢中になる必要があります。

 

It's kind of a misunderstanding and a misthinking that people are either good at riffs or they're not that a voice is just an agile voice or it's not an agile voice. This is a big mistake.

 

もともと持っている声が素早い声だとか、素早くないだとかで、リフが上手か下手か決まる、というのは誤解で、誤った考えです。これは大きな間違いですよ。

 

That's like saying that people who are good at riffing just sort of came out of the womb and all of a sudden looked at the doctor and... “Whoa whoa whoa whoa” No! That of course did not happen, right?

 

それだと、リフがうまい人は、お母さんのお腹から出てくるなりすぐにお医者さんを見て「(リフを使って)ウォーウォーウォーウォー」と歌える、と言っているようなものです。いやいや、そんなことはもちろんあり得ないですよね。

 

Anybody that is good at riffs whether they've been taught or whether it's just on their own has taken riffs and obsessed about them to a certain extent.

 

リフが得意な人というのは、教わったにしろ自分で見つけたにしろ、ある程度はリフを夢中になって観察したことがあるはずです。

 

2. リフの落とし穴

 

Many many singers want to sing very difficult riffs like Christina Aguilera or Mariah Carey or Brian McKnight, and they don't actually take the time to learn how to break them down.

 

クリスティーナ・アギレラマライア・キャリーブライアン・マックナイトのような、とても難しいリフを歌いたいシンガーは多いでしょうが、それを分解する方法を学ぶ時間は取っていないものです。

 

They just sort of slop through them and the notes are not precise and they're not really actually on every pitch. They never took the time to break it down, to go slow with it, and to make sure every note is right. If you can do that I can pretty much guarantee eventually you're going to be a very good riffer.

 

それだと、ぬかるみを歩いているようなもので、音は正確でないし、実際にピッチを取れていないのです。リフを分解して、ゆっくり練習し、全ての音を正しく出すようにする時間を取ったことがないのでしょう。逆にこれさえできれば、次第にとても良いリフが歌えるシンガーになっていくと言ってほぼ間違いないでしょう。

 

3. リフはそんなに難しくない

 

Riffs are not actually so hard. We talked about it in the past about them being based on the pentatonic scale. It's a very simple scale, it's really only five notes with a couple bluesy notes thrown in there.

 

リフはそんなに難しいことではありません。五音音階に基づいているということは、以前に話しましたよね。とてもシンプルな音階で、少しブルースっぽい音が入るのを除けば、本当に五音だけなのです。

 

So if you can get good at the patterns within simplicity, you're going to be a great riffer. But it takes finding riffs that you understand first, breaking those riffs down and then speeding them up. So that's what we're going to do today. I'm going to show you what I mean by this.

 

ですから、このシンプルなパターンがうまくできるようになれば、リフがうまく歌えるシンガーになれることでしょう。まずはできそうなリフを見つけることから始めて、それを分解したあと、速くしていきます。今回やっていくのはこれです。どういうことなのか説明していきましょう。

 

曲例:ジャクソン5の「アイル・ビー・ゼア」

 

First we're going to go with a song that you probably know. "I'll Be There" by the Jackson 5. So let's check this out together. We have...

 

まずはみなさんが知っているであろう曲をやっていきます。ジャクソン5の「アイル・ビー・ゼア」です。一緒に見ていきましょうね。次のフレーズです。

 

“You and I must make a pact

We must bring salvation back

Just call my name, and I’ll be there

I’ll be there, I’ll be there”

 

(歌)(最後のフレーズでリフを使って)

 

Whoa. Now that one was cool. “I’ll be there“ I like that one. Maybe I'll work on that one.

“There, there, there…”

 

 

おおー。今のはかっこよかったですね。「(リフを使って)アイル・ビー・ゼア」これはいいですね。練習してみましょうか。「ゼア、ゼア、ゼア…」

 

And I'm obsessed with that riff. And I have it, I have it perfectly. It will always be in my arsenal of riffs from now until the end of time.

 

このリフを夢中になり、完璧に掴みます。そうすれば、この先ずっと、このリフを自分の武器にできるのです。

 

And it's so exciting to have found that riff and broken it down. Now I'm gonna do that for you right now. I'm just going to show you this riff and you're going to see it's not really that complicated even though it's a cool one. So check it out...

 

こういうリフを見つけて分解するのはとても楽しいことですから、今度はみなさんと一緒にやっていきましょう。こんなにかっこいいリフでも、そんなに複雑ではないのがわかると思います。見ていてくださいね。

 

It's 2 - 3 - 2 - 1 - 2 - 1. “There”

 

(音階の)2 - 3 - 2 - 1 - 2 - 1で、(ピアノと歌で何回か繰り返して)「ゼア」です。

 

So you can see how easy of a riff that one really is. It's just a couple little notes that we're moving back and forth quickly.

 

今のでこのリフがいかに簡単かがわかったことでしょう。いくつかの音を素早く前後しているだけです。

 

So if you can get it perfectly, if you can get precise, then you're going to have that in your riff skills and then you can move on to some of the harder ones that I know you love.

 

そして、これを完璧に、正確にできれば、リフの技術の一つとして身に付けることができるし、さらに、あなたの好きな、もっと難しいものにも挑戦できることでしょう。

 

「アイル・ビー・ゼア」でリフのエクササイズ

 

But let me show you how this can inspire you even to do it in an exercise. We're going to create a vocal exercise right now together, based on that great song by The Jackson 5.

 

これを応用すれば、エクササイズにすることもできるんですよ。ジャクソン5の名曲をもとにヴォーカルエクササイズを作ったので、一緒にやっていきましょう。

 

So this is gonna be way, way down in the basement but you guys are going to sing with me.

 

ずっと下の方の音から始めます。私と一緒に歌っていきましょうね。

 

(Exercise)

 

(エクササイズ)

 

Fantastic. So now you see how you can look at just one little riff, become obsessed, break it down, slow it down, speed it up, put it back into the song, change the key, make an exercise out of it - all kinds of ways where you can take these little riffs that you hear and make yourself a master of them through obsession, okay.

 

素晴らしい!これで練習の手順がわかったことでしょう。一つのリフをよく見て、夢中になって観察し、分解し、ゆっくり歌い、速くしていき、曲に戻って、キーを変え、リフのエクササイズを作る - こういった方法を使い、夢中になって観察することで、一つ一つのリフをマスターしていくことができます。

 

And so with that, know that it's not like you have to do this with every single riff ever. Once you've done it with a few you're going to see how repetitive riffs are.

 

この方法を使えば、全てのリフに対してこの手順をし直さなくてもいいことがわかるでしょう。いくつかやってしまえば、似たものの繰り返しが多いことに気付くはずです。

 

The same ones appear in tons of R&B and pop songs and so then you've got a bunch in your arsenal. You're going to see how similar all of them are and it won't take you so long in the future.

 

同じようなリフは、あらゆるR&Bやポップの曲の中で何度も何度も使われているので、他でも使える武器になります。そのうちみんな似ていることに気づくでしょうし、そこまでたどり着くのにそんなに長くもかからないでしょう。

 

終わりに

 

So Alexa and all, I hope that's been helpful for you guys today as singers. If you've got questions that you'd like to see us answer on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

というわけで、アレクサさん、みなさん。今回の内容がシンガーのみなさんの役に立てばと思います。このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

And so we just encourage you don't lose that joy, don't lose that passion, don't lose that obsession, don't let people tell you that you can't sing. You and I both know it's just not true.

 

歌う喜びや情熱、そして夢中になって観察する力を失わないようにしましょう。「ヘタクソ!」などとは誰にも言わせないでください。それが本当ではないのは、私もあなたも知っていることですから。

 

Find a great voice teacher in your area. Or if you guys are in the New York City area or if you want to Skype with one of our staff you can visit us at www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

あなたの住む地域で素晴らしいヴォイスティーチャーを見つけましょう。ニューヨークにいるか、NYVCのスタッフとスカイプをしたければ www.NewYorkVocalCoaching.com にアクセスしてみてください。

 

We also encourage you to download our free app. It's for iPad, iPhone, and hopefully more in the future. Or you can visit www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

無料のiPhone/iPadアプリ(他の機種にも今後対応できればと思います)もダウンロードしてみてくださいね。それか www.VoiceLessonsToTheWorld.com にアクセスしてみてください。

 

I'm Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

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以上、今回はリフの歌い方に関してのエピソードでした。いかがでしたか?

ご意見、ご感想はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

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このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

 

レッスンについて

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僕のレッスンではニューヨークで学んだことを活かして、クライアントのみなさんが声をより自由に使えるように、一人一人に合わせたエクササイズを提供しています。

また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

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