Feel the Joy of Singing!

ニューヨーク・ヴォーカル・コーチングのジャスティン・ストーニー先生によるYouTube動画を翻訳しています。

ご挨拶と当ブログのご案内

みなさん、こんにちは!佐藤剛寿と申します。

当ブログではニューヨーク・ヴォーカル・コーチンジャスティン・ストーニー先生によるYouTube動画の翻訳を中心に、ヴォーカルの上達に役立つ情報を掲載しています。少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。

目次

 

New York Vocal Coachingとは?

New York Vocal Coaching (NYVC) はニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くの動画を公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

newyorkvocalcoaching.com

 

www.youtube.com

 

ブログの運営者について

このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニー先生の指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチで、ミュージシャンです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけはYouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ、わかりやすい理論と伝え方、声や歌に対する寛容な考え方、そしてモチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています(このブログでの翻訳に関しては、ジャスティン本人から許可をいただいてやっています)。

 

ご意見、ご感想などありましたら、コメント欄までお願いします。それではどうぞお楽しみください ;) 

 

佐藤剛寿

Ep. 83「横隔膜から歌う方法? - ヴォーカル・ミスバスター1」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニー先生による「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード83「横隔膜から歌う方法? - ヴォーカル・ミスバスター1」です。どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 83 "How To Sing From The Diaphragm - Vocal MythBuster I"

「横隔膜から歌う方法? - ヴォーカル・ミスバスター1」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com

 

目次

 

 

[Theme From Rocky] 

 

「ロッキーのテーマ」*

 

*訳注:この動画のイントロは、ロッキーのパロディだと思います(笑)

 

Yo singers. Welcome to episode 83 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you as singers by answering questions from all over.

 

シルヴェスター・スタローンの真似で)ヨー、シンガーズ。ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード83へ!このショーでは世界中のみなさんからの質問に答えることで、シンガーのみなさんを応援していきたいと思います。

 

今週の質問:横隔膜から歌うためにはどうすればいいの?

 

I’ll give you a chance to ask questions later, but our question for this week starts our Vocal MythBusters series. And this questions is from Matt M. in Birmingham, UK. Matt writes, “Dear Justin, I’ve been told I should sing from my diaphragm, and not from my throat. How do I sing from my diaphragm and also strengthen my diaphragm?”

 

みなさんが質問する機会についてはあとで説明するとして、今週の質問からは「ヴォーカル・ミスバスター・シリーズ*」が始まります。イギリスはバーミンガムの、マット・Mさんからの質問です。マットさんはこう書いています。「ジャスティンさん、こんにちは。『喉からではなく、横隔膜から歌うように』と教えられてきました。横隔膜から歌うようにするにはどうしたらいいですか?また、どうすれば横隔膜を強くできますか?」

 

*訳注:声に関する俗説をやっつけるシリーズ、ということですね。

 

Well, Matt, you’ve been fooled, my friend. Because in fact, it is… whoa… impossible to sing from your diaphragm.

 

マットさん… 騙されていますよ。なぜなら、実際には…横隔膜から歌うことは不可能だからです。

 

1. 横隔膜から歌うことはできない

 

So, wait a minute Justin, what you are saying is that everything we’ve ever been told about singing is a lie? Yes, yes that’s exactly what I’m saying.

 

「待ってください、ジャスティンさん!私たちが歌い方について教わってきたことは、全部嘘だったということですか?」そうです。まさにそういうを言っているのです。

 

Because the diaphragm is an inhale only muscle. It only inhales. What is the diaphragm? It’s a sheath-like muscle that divides your torso in half. It runs from your sternum all the way to the back part of your ribcage.

 

なぜなら、横隔膜は息を吸うためだけの筋肉だからです。息を吸うだけなのです。(そもそも)横隔膜とは何なのでしょうか?横隔膜はカバーのような筋肉で、胴体を半分に分けており、胸骨から肋骨の後ろまでまたがっています。

 

When this muscle contracts, when it does its work, it creates a vacuum for the lungs. That vacuum pulls air into the body. When we exhale, the diaphragm is passive and other muscles perform the exhale.

 

この筋肉が収縮すると、その仕事である、肺に空間を作ることをします。この空間が体に空気を引き込むのです。息を吐くとき、横隔膜は受動的で、他の筋肉が息を吐きます。

 

Now we don’t sing on an inhale, we sing on an exhale. Unless you want to sing like this. But I don’t know if that will work out too well. Usually we sing on an exhale. 

 

私たちは、息を吸うときではなく、吐くときに歌いますね。(息を吸いながら話して)こんなふうに歌いたいのでない限りはね。これでうまくいくのかどうかはわかりません。普通は、息を吐くときに歌いますね。

 

Now the diaphragm is not getting any stronger. It work 24/7. You’re not gonna be strengthening your diaphragm. That’s a muscle that’s voluntary and involuntary. It’s always working.

 

横隔膜は強くなるようなものではありません。毎日、24時間働いているのです。横隔膜を強くするようなことはできないでしょう。この筋肉は随意筋であり、不随意筋でもあり、いつでも働いているのです。

 

2. それならどうすればいいの?

 

So then Justin, what does this mean? What do we do with this?

 

「だとしたら、ジャスティンさん、どういうことなの?どうすればいいの?」

 

Now that this vocal myth has been busted, and we know that we can’t sing from our diaphragms, what are we going to do? Well, we need to redefine our terms. Since we can’t sing from the diaphragm, how about we maximize our diaphragm’s efficiency when we inhale?

 

さて、声に関する俗説をやっつけて、横隔膜から歌うことはできないということがわかったところですが、ではどうしていけばよいのでしょうか?ここで、用語を定義し直す必要がありますね。横隔膜から歌うことはできないわけですから、「吸うときの横隔膜の効率を最大化する」というのはどうでしょうか?

 

We’ve been talking about this since episode 1 of the show - episode 1, The Four Breathing Types. There’s two breathing types that help our diaphragm to be efficient. One is the belly breath, which takes place below the diaphragm and helps it to descend. The other is the ribcage breath, which takes place on the sides of the diaphragm and helps it expand and also descend. Putting those two breaths together set you up for really efficient singing.

 

このことについては、エピソード1の「4つの呼吸法」から話してきました。横隔膜が効率良く働くように促してくれる呼吸法は、2つありますね。ひとつは腹式呼吸です。横隔膜の下で起こり、横隔膜を下げるように促すものです。もう一つは肋骨呼吸です。横隔膜の両脇で起こり、横隔膜を広げ、下げるように促すものです。これら2つの呼吸法を組み合わせることで、とても効率的な歌唱の土台を作ることができます。

 

Remember, it’s not about taking lots of air - that actually makes singing a lot harder. We just need our diaphragms to be efficient.

 

覚えておいてほしいのは、これは「たくさん息を吸う」という意味ではないということです。そうするとかえって歌うことが難しくなってしまいます。単に「横隔膜が効率的であるようにする必要がある」ということです。

 

曲例:ミュージカル「アニーよ銃をとれ」より “Anything Yo Can Do, I Can Do Better”

 

So we’re gonna look at a song and then an exercise that’s going to help you with your diaphragmatic efficiency.

 

それではまず一緒に曲を見ていき、それから横隔膜の効率を良くするのに役立つエクササイズを見ていきましょう。

 

I racked my brain to think of a song that had maximum diaphragmatic efficiency and came up with a fun one. This is “Anything You Can Do” from Annie Get Your Gun. You guys remember this one.

 

最大限の横隔膜の効率を必要とする曲を探すのには、酷く悩みましたが、楽しい曲を思いつきましたよ。ミュージカル「アニーよ銃をとれ」より “Anything Yo Can Do” です。みなさんはこの曲を覚えているでしょうか。

 

“Any note you can hold, I can hold longer. I can hold any note longer than you. No, you can’t. Yes, I can. No, you can’t. Yes, I can. Yes, I can…” Ribs, belly… “Yes, I… Can…”

 

「(歌)君が伸ばせるどんな音よりも、僕の方が長く伸ばせるよ。どんな音でも君より長く伸ばせるんだ。無理だって?できるよ。いやいや、無理だって?できるよ。できるってば。」肋骨とお腹を使って… 「(とても長く伸ばして)できるんだー!」

 

Now it’s just a silly song, but you can see that that takes maximum diaphragmatic efficiency to hold those notes. It’s interesting - it doesn’t take a lot of breath. It’s just about where the inhalation takes place and how efficient it is.

 

たわいもない歌ですが、音を保つのに最大限の横隔膜の効率が必要だったことがわかったと思います。面白いことに、息はそれほど必要ないのです。単にどこで呼吸をしたかと、どれだけ効率的なのか、それだけです。

 

3. どんな利点があるの?

 

Now sustains are not the only benefit of maximizing your diaphragm. There’s other benefits as well. This kind of efficiency is not just going to help you hold notes for a long time. It’s going to give you a greater stamina and greater vocal health. You’re going to last longer in practice and in performance.

 

ところで、横隔膜の効率を最大化することの利点は、音を保つことだけではありません。他にも利点があります。このような効率は長く音を保つことを促してくれるだけではなく、スタミナと声の健康を高めてくれるでしょう。練習でも、パフォーマンスでも、長く歌えるようになります。

 

And you’re not going to be putting strain on your voice of any kind. It’s also going to give you higher notes, right? If you don’t blast air, you’re going to be able to go higher. Vocal registration - You’re going to have more evenly blended registers when the air flow is steady.

 

あらゆる声の緊張も持たずに済むようになるでしょう。高い声も歌えるようになります。息を強く吐き出さなければ、より高い声にへと行けるようになるのです。息の流れが一定であれば、声区もよりむらなく混ざり合うことでしょう。

 

Also, a lot of special skills will start to develop. Legato, smooth phrases and vibrato. Cords moving through a very steady stream of breath. All of these things can be yours if you increase this efficiency. That’s why we’re going to do an exercise next to work on it.

 

さらに、特殊な技術も身につけることができるでしょう。レガートや、滑らかなフレージング、ビブラートなどです。とても安定した息の流れの中を、声帯が動いていく。この効率を良くしていけば、こういった技術もみなさんのものになります。こういった利点がありますから、次のエクササイズに取り組んでいきましょう。

 

エクササイズ:息の効率とスタミナ S-H Z-H 1-2-3-2-1

 

This is S-H Z-H on a 1-2-3-2-1. It sounds like this. “Sh, Zh”

 

S-H Z-Hを1-2-3-2-1(の音階)でやっていきます。こんな感じです「シュー、ジュー…」

 

So that’s an S-H first, with no voice. And second, Z-H with voice. Alternating back and forth. Now remember, it’s all about how you take that inhale. That’s what matters with this exercise.

 

最初にS-Hを声無しで、次にZ-Hを声有りで、交互に歌います。覚えておいてほしいのは、どのように息を吸うかで、このエクササイズではそれが肝心です。

 

Guys are going to be down here… “Zh” Ladies up here… “Zh” And let’s try it. [Exercise]

 

男性は下で「ジュー」、女性は上で「ジュー」。やってみましょう!(エクササイズ)

 

Awesome work! So you can feel that works out your breathing system and makes you think about how to have that diaphragmatic efficiency.

 

よくできました!このエクササイズによって呼吸器を鍛える感覚を感じられ、横隔膜の効率を高めることについて考えることができたかと思います。

 

So I’m so glad, Matt and all, that we could bust up some vocal myths. This is a larynx by the way. And we’ve really figured this out that you cannot sing from the diaphragm. But we can learn to use the diaphragm to its maximum efficiency. It’s going to help you guys so much.

 

というわけで、マットさん、みなさん、声に関する俗説をやっつけることができて、とても嬉しいです。(ところで、これは喉頭の模型です*)横隔膜から謳うことはできない、ということがわかりましたね。それに代えて、横隔膜の効率を最大限まで高めることを学ぶことができました。きっとこれがみなさんの役に立つことでしょう。

 

*訳注:最初のパロディーでジャスティンが持っていた喉頭の模型ですね。

 

終わりに

 

So if you’ve got questions that you’d like to see us answer on the show, you can send an e-mail to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

このショーで答えてほしい質問がある方は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

So I encourage you, don’t lose that joy, don’t lose that passion. Get with a great teacher in your area. Or if you’re in New York or you’d like to Skype with one of our staff, visit NewYorkVocalCoaching.com.

 

(シルヴェスタ・スタローンの真似で)歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。あなたの住む地域で素晴らしいヴォイスティーチャーに就きましょう。ニューヨークにいる方や、NYVCのスタッフとスカイプ(でレッスン)をしたい方は、 NewYorkVocalCoaching.com にアクセスしてみてくださいね。

 

If you’d like a vocal course that you can work on at home, you can check out our Voice Lessons To The World Vocal Course - A 12-part course that takes you on a journey from beginner to master level vocal exercises. Check that out at VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

家で取り組めるヴォーカルコースが欲しい方は、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド・ヴォーカル・コースをチェックしてみてください。12パートのコースで、初心者からマスターまでのシンガーを、ヴォーカル・エクササイズの旅へとお連れします。 VoiceLessonsToTheWorld.com でチェックしてくださいね。

 

If you’d like free daily vocal tips sent to you every single day, you can sign up at DailyVocalTips.com.

 

無料のデイリー・ヴォーカル・ティップス(歌のコツ)を送ってほしい方は、 DailyVocalTips.com にアクセスして登録してみてください。 

 

I’m Justin Stoney. Until next time, make a joyful noise.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また次回まで、メイク・ア・ジョイフル・ノイズ(喜びの声を上げよう)! 

 

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以上、今回は呼吸法に関するエピソードでした。いかがでしたか?

ご意見、ご感想はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。

過去記事の再編集をしています!(8/27更新)

みなさん、こんにちは!ここしばらくは過去の翻訳記事の再編集もしています。

 

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4つの呼吸法

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翻訳をはじめたころはテキストだけを載せていて見にくかったと思うので、整理して見やすく、ジャスティンの言っていることが伝わりやすくなるようにしています。

 

今後も少しずつこういったことをやっていくので、みなさんのヴォーカルライフに役立てていただければと思います!

 

佐藤剛寿

Ep. 82「声(もしくは心)を緊張させない方法」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニー先生による「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード82「声(もしくは心)を緊張させない方法」です。どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 82 "How To Not Strain Your Voice (Or Your Soul)"

Ep. 82「声(もしくは心)を緊張させない方法」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com

 

目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City. Welcome to episode 82 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you as singers by answering your questions from all over.

 

みなさん、こんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング(NYVC)創設者のジャスティン・ストーニーです。ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード82へ!このショーでは、世界中のみなさんからの質問に答えることで、シンガーのみなさんを応援していきたいと思います。

 

今週の質問:歌うときに緊張や痛みがあるときはどうすればいい?

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Salman S. in Dhaka, Bangladesh. Now Salman wrote this question to us actually today, [Hits piano] and it was so good that we just had to answer it right away.

 

みなさんが質問する機会についてはあとで説明するとして、今週の質問はバングラデシュ、ダーカのサルマン・Sさんから来ています。実を言うと、サルマンさんがこの質問をくれたのは今日だったのですが、とても良い質問だったのですぐに答えなければなりませんでした。

 

Salman writes, "Dear Justin, I'm a new singer and I'm starting to be able to belt high but it feels like a strain, and even pain, when I sing. What should I do?"

 

サルマンさんはこう書いています。「ジャスティンさん、こんにちは。私は初心者のシンガーで、高い声のベルトができるようになってきたのですが、緊張のようなものを感じ、痛みさえも感じます。どうすればいいですか?」

 

Now Salman, it's just so great that you ask this because so many singers struggle with vocal strain. Luckily, we can fix this. And that's what we're going to talk about today, what is vocal strain and how do we fix it?

 

サルマンさん、このことを聞いてくれたのはとても素晴らしいことですよ。多くのシンガーが声の緊張に苦しんでいますからね。幸運なことに、これは直すことができるものです。そして、今回話していくのはこのことです。声の緊張とは何で、どうやって直すのでしょうか?

 

1. なぜ声の緊張は望ましくないのか

 

So let's first talk about why we don't want vocal strain. It seems obvious why we wouldn't want vocal strain. But let's make sure that we know.

 

それではまず、声の緊張が望ましくないその理由について話しましょう。声の緊張を望まない理由は、明らかなように思えますが、確実に理解できるようにしていきましょう。

 

First, it affects tone quality negatively. A good rule of thumb is that if it feels free, it probably sounds good.

 

最初の理由は、声の緊張が声質に悪い影響を与えるからです。目安としては「自由に感じられるなら、おそらく良い声になる」ということが言えるでしょう。

 

Next is stamina. We're just not going to last very long in practice, in the recording studio, in a live performance, if we've got a lot of vocal strain.

 

次はスタミナです。もし声がとても緊張していると、練習においても、レコーディングにおいても、ライブにおいても、あまり長くは歌えないでしょう。

 

And then finally, vocal health. You know honestly it's pretty rare to hurt your voice all in one shot. It's possible... You could yell and scream at a football game or a party, or you could have a really bad sickness and get hurt fast, but usually vocal damage occurs over the long term. And if you have repetitive stress from vocal strain that can really be one of the reasons.

 

最後は声の健康です。正直に言って、一発で声を痛めてしまうことはとても珍しいことです。フットボールの試合やパーティーで叫んだり、とても悪い病気ですぐに痛めたりすることはあり得ますが、通常、声の損傷は長期に渡る使用で起こります。声の緊張によって繰り返しストレスがかかると、声を痛める原因の一つになり得るでしょう。

 

Now that's not to panic. We're going to fix it together by looking at what factors cause vocal strain and what it really means to strain.

 

でも、慌てなくて大丈夫です。これから一緒に、声の緊張をもたらす要因と、緊張とは一体どういうことなのかを見ていきましょう。

 

2. 声の緊張をもたらす要因は何?

 

So next, let's look at it. What factors cause vocal strain? We can break these factors down into the S-T-R-A-I-N of strain.

 

それでは次に、このことについて見ていきましょう。声の緊張をもたらす要因は、何なのでしょうか?声の緊張の要因は、ストレイン(緊張)のS, T, R, A, I, Nに分解できます。

 

Setting, where are you singing? Is it a place with poor acoustics or maybe a lot of noise going on? Are you pushing over that noise? Are you with a band and those other instruments you're pushing your voice over those instruments? Or maybe the amplification is improper for what you're trying to do. Make sure that your environment isn't the source of your strain.

 

まずは環境(S, セッティング)です。みなさんはどこで歌っているでしょうか?響きが乏しい場所だったり、たくさんノイズがある場所だったりしませんか?そのノイズに負けじと大声を出していませんか?バンドで歌っているとき、他の楽器に負けじと大声を出していませんか?アンプの音の大きさが歌おうとしている内容に対して適切でないこともあるかもしれませんね。歌うときの環境が緊張の原因とならないようにしましょう。

 

Now how about time duration? It's not wrong sometimes to sing for two, three, four, maybe even five hours. But not every day. You have to know, what vocal marathon am I running? Also, is your speaking voice a part of that? If you're talking a lot and singing a lot you might just be doing too long of vocal usage.

 

歌う時間の長さ(T, タイム・デュレーション)はどうしょうか?たまにであれば、2, 3, 4, 5時間と歌うことは間違いではありません。でも毎日はダメです。どんな声のマラソンを走っているのか、分かっていなければなりません。また、話し声もその一部になっていないでしょうか?たくさん話して、たくさん歌っていると、声を使う時間が長すぎるかもしれませんね。

 

How about the range? Are you singing too high or too low? Obviously it's not wrong to stretch your voice and work on territories you haven't mastered. But you got to be in a comfortable tessitura. That's the spot of the voice where your songs "live". If you're singing in a tessitura all the time that's uncomfortable it's going to cause strain.

 

声域(R, レンジ)はどうでしょうか?高過ぎたり、低過ぎたりするキーで歌っていませんか?もちろん、まだマスターしていない声域に取り組み、声をストレッチすることは間違いではありませんが、快適なテッシトゥーラ* にいる必要があります。テッシトゥーラとは、曲が住んでいる声の場所のことです。不快なテッシトゥーラでいつも歌っているとしたら、それが声の緊張をもたらしてしまうことでしょう。

 

*訳註:テッシトゥーラ(tessitura 伊)とは、歌っているパートの音の高さがどのあたりにまとまっているかという範囲を示す言葉です。

 

What about the amount of training? I know you guys are working hard with your voice teachers at home or you're doing our videos or our vocal course and you're working to get to those more advanced levels. But you got to be honest with yourself and not move too fast. Work at the level that you're at so that you don't cause strain trying to do things that are too hard for you at least right now.

 

練習量(A, アマウント)はどうでしょうか?みなさんがヴォイスティーチャーと一緒に練習を頑張ったり、私たちNYVCのビデオやヴォーカルコースをやったりすることで、もっと上のレベルまで行こうとしているのはわかっています。でも、自分に正直になって、歩みを速め過ぎないようにしなければなりません。今の実力では難し過ぎることをして、緊張をもたらすことがないように、自分が今いるレベルの練習に取り組みましょう。

 

How about the intensity? Don't be falling in love with a big old sound, alright. If you're pushing volume, pushing force, always going for the strong sounds, never building the flexibility, the resonance, the breath support that you need, the intensity could be causing the strain.

 

声の強さ(I, インテンシティ)はどうでしょうか?とても大きな声と恋に落ちないようにしてくださいね。声量や声の強さで押し出したり、いつも強い声に行ったり、必要となる柔軟性や共鳴、息の支えを全然育てなかったりしていると、その強さが緊張をもたらしてしまうかもしれません。

 

And then finally your own natural abilities. Everybody's got a different athleticism and a different history. If you've had injuries in the past you might be compensating more. And some people it just takes a little bit longer. So be honest with yourself as far as your own vocal athleticism. We're going to keep working to take you to the next level, no matter where you're starting off.

 

そして最後は、みなさんの生まれつきの能力(N, ナチュラル・アビリティー)です。人はみなそれぞれ、異なった運動能力(発声能力)や経歴を持っています。過去に声を痛めたことがあれば、(発声時に)埋め合わせをしているかもしれません。それから、人によっては単に(成長に)より多くの時間がかかることでしょう。ですから、発声能力に限っては、自分に正直であるようにしましょう。私たちは、みなさんがどのレベルから始めたとしても、次のレベルへと連れて行けるように取り組み続けますから。

 

3. 声の緊張とは?  - 7つの緊張する部位

 

So now, what does it even mean though to strain?

 

さて、そもそも、声を緊張させることとは何を意味するのでしょうか?

 

One complaint that you hear too often from singers is that their vocal training is not specific. The teacher will say oh you're straining. But not give specific ways to fix that strain. So Salman, let's get specific. Here's seven areas of strain that we want to address.

 

シンガーから頻繁に聞く不満の一つは、声のトレーニングが具体的でないことです。先生は「あー、声が緊張しているね」と言うでしょうが、その緊張を解く具体的な方法は教えてくれません。ですから、サルマンさん、具体的に行きましょう。次に述べるのは、取り組みたい7つの緊張する部位です。

 

1. 首

 

First, the neck. The area that we see and probably feel the most tension is the neck. The sternocleidomastoids are these long head-turning muscles here. They can get rather tight. The stylohyoids, right up here, can also put some strain on the larynx. What about the back of the neck? The capitis, the occipitalis, and the trapezius muscles. All of these can get tight.

 

まずは首です。最も緊張が見え、感じられる部位ですね。胸鎖乳突筋は長い筋肉で、首を曲げたり回したりするものです。これはかなり固くなり得ます。上にある茎突舌骨筋もまた喉頭を緊張させることがあります。首の後ろ側はどうでしょうか?頭板状筋、後頭筋、そして僧帽筋。これらは全て固くなり得ます。

 

How do we fix it? We become aware of it and then we aren't afraid of holding it down or massaging it while we sing. That's one of the best ways to free up a muscle, is to hold it or massage it. Get those muscles out of your vocal equation so that all the right ones, the intrinsic muscles, can do their work.

 

では、どうやって直せばよいのでしょうか?まずはこの緊張を自覚し、それから、歌っているときに、恐れずに押さえたり、マッサージしたりするようにしましょう。押さえたり、マッサージしたりすることは、筋肉を自由にするのに一番良い方法の一つです。これらの筋肉を発声から取り除き、内側にある全ての正しい筋肉がその仕事をできるようにしましょう。

 

2. 呼吸

 

Next, what about breathing? We don't think of breathing as something that could be a strain. But it can be if we're taking too much air or using too much air or if muscles are misbehaving in our breathing system.

 

次に、呼吸はどうでしょうか?呼吸が緊張につながり得るものだとは考えないですよね。でも、息を吸い過ぎたり、吐き過ぎたり、呼吸筋が正しく機能しなかったりする場合は、緊張し得ます。

 

The biggest offender is the solar plexus, the upper abdominals. We don't want these guys to get tight when we sing. It's a muscle pair with the larynx and it can cause a lot of strain. You can watch our episode "The Shiny Solar Plexus" for a full treatment of that.

 

一番の原因は太陽神経叢 - 上腹部です。歌うとき、この部分には固くなってほしくありませんね。太陽神経叢は喉頭と筋肉のペアになっているので、たくさんの緊張をもたらし得ます。これに関する議論は「輝く太陽神経叢」のエピソードでご覧いただけますよ。

 

3. 喉頭

 

Now what about the larynx? The larynx is a major concern for us as far as vocal strain because the vocal folds are housed inside the larynx. What we're trying to avoid is the larynx becoming a pitch changer. We want the vocal folds to do that. 

 

さて、喉頭についてはどうでしょうか?声帯は喉頭の中にあるわけですから、声の緊張に限って言えば、喉頭は重要な懸念材料です。避けるべきなのは、喉頭にピッチを変える役割をさせることです。その(ピッチを変える)役割を果たすのは声帯であることが望ましいですね。

 

What do I mean by this? Well we want to avoid this kind of thing... ♫ Mum ♫ And you can see my larynx moving with the pitches, rising as they go up and falling as they go down, we want to avoid this.

 

どういうことでしょうか?例えば、このようなことは避けたいですね。「(喉頭を上げ下げしながら音階を歌って)マム…」 喉頭がピッチと共に動く(音が上がるにつれて喉頭も上がり、音が下がるに連れて喉頭も下がる)のが見えたでしょうが、これは避けたいことです。

 

Now it's ok for the larynx to be a style changer. If I have a neutral larynx... ♫ Whoa I've seen fire and I've seen rain ♫ It's cool sound, but what if I'm looking for a little sweeter, pop sound? ♫ Whoa I've seen fire and I've seen rain ♫ It's ok to raise it up, depending on the style or lower it down depending on the style. But we don't want it changing those pitches for us too much.

 

喉頭にスタイルを変える役割をさせるのは大丈夫です。中間の喉頭だと「ウォー・アイヴ・シーン・ファイア・アンド・アイヴ・シーン・レイン」となり、これもかっこいい声ではありますが、もう少し甘い、ポップな声が欲しいときはどうでしょうか?「ウォー・アイヴ・シーン・ファイア・アンド・アイヴ・シーン・レイン」スタイルによっては上げても大丈夫ですし、(また別の)スタイルによっては下げても大丈夫です。でも、喉頭でピッチを変えすぎないようにしたいですね。

 

4. 姿勢

 

Next, what about alignment? It's easy to forget that our entire bodies need to be involved when we sing. So our alignment plays a great part in this. A lot of people hold tension in their low back. Make sure you're not crunched back here, also make sure you're not slumping in the sternum.

 

次に、姿勢はどうでしょうか?忘れがちなのは「歌うときには体全体を使う必要がある」ということです。ですから、姿勢は重要な役割を持っています。腰の緊張を抱えている人は多いですね。反り腰や猫背にならないように気を付けましょう。

 

But really you want to check in with your whole body when you sing. Neck that's free to move, shoulders, spine, hips, knees, and feet. You might consider doing some stretching or even yoga as a part of your vocal workout to make sure that you're in touch with your physical body and how that corresponds to your sound.

 

実際には、歌うときは体全体をチェックするのが望ましいでしょう。首や肩、背骨、お尻、膝、足が自由に動かせることです。声の練習の一部として、ストレッチやヨガをすることを検討しても良いかもしれませんね。体とのつながりを保ち、それが声にどう対応するのかに気付くためにも。

 

5. 声帯

 

Now what about the vocal folds themselves? Now we also forget about these amazing vocal fold muscles and how they have their own independent strain control.

 

さて、声帯それ自体についてはどうでしょうか?素晴らしい声帯の筋肉と、その独立した緊張のコントロール能力についても、私たちは忘れがちです。

 

Check it out... ♫ May ♫ [clean] Now that's a clean sound, but what if this is happening... ♫ May ♫ [squeezed and tight] And I'm getting too much squeeze. I can always go... ♫ May ♫ [decompressed] Or... ♫ May ♫ [clean] to fix it. I have control over too much, just right, or even compensating the other way with some looseness. Control over that musculature.

 

聴いてみてください。「メイ…」これはクリーンな声ですが、こんなことが起こっていたらどうでしょうか。「メイ…」締め付けが強過ぎますね。これを修正するために「(息混じりの声で)メイ…」あるいは「(クリーンな声で)メイ…」という方向に行くことができます。締め付け過ぎ、ちょうど良い締め付け、そして反対の、緩める方向で埋め合わせるというコントロールができることです。筋肉をコントロールしましょう。

 

6. あごと舌

 

Now, next super important the jaw and tongue. Let me tell you something about the jaw and the tongue. They're located above the larynx. Now why does that matter? Well think about it, any muscle pulls one thing towards another thing. So all of these muscles, geniohyoids, mylohyoids, digastrics, hyoglossus, styloglossus, the list goes on. Tons of muscles above the larynx to hike it up.

 

次はとても重要なこと - あごと舌です。あごと舌について、みなさんにお伝えしたいことがあります。この二つの部位は喉頭の上にありますね。それがなぜ問題になるのでしょうか?考えてみてください。いかなる筋肉も、ある部位を別の部位に引っ張るものです。オトガイ舌骨筋、顎舌骨筋、顎二腹筋、舌骨舌筋、茎突舌筋などなど…喉頭の上にあるたくさんの筋肉が、喉頭を引き上げてしまいます。

 

What does this mean? We need to release the jaw and not have it holding or thrusting. And the tongue, not retracting or tightening. Back to our NG position whenever we possibly can.

 

どういう意味でしょうか?あごを解放し、固めたり、突き出したりしないようにする必要があります。舌は引っ込んだり硬くなったりしないようにしましょう。できるときにはいつでも(『ンー』とハミングして)NGのポジションに戻りましょう。

 

7. 心

 

And finally, what about the soul? Now Salman, we're really saving the best for last here because we could talk all day about vocal strain and still forget what's really important. Which is the singer's soul. We don't want to put a strain on that.

 

最後に、心についてはどうでしょうか?サルマンさん、一番楽しみなものは最後まで取っておいたのですが、その理由は、声の緊張については一日中話していられても、とても重要なことは忘れてしまいがちだからです。それは、シンガーの心です。心には緊張をさせたくありませんよね。

 

Why can't I get this right? Why can't I get these high notes? Why is this person better than me? Why is this taking so long? Why is Justin using all these strange words like sternocleidomastoid? [hits piano] Whoa... Hey...

 

「どうしてちゃんと理解できないの?どうして高い声が出せないの?あの人が自分よりうまいのはなぜ?どうしてこんなに時間がかかるの?どうしてジャスティンは『胸鎖乳突筋』のような変な用語を使うの?*」まあ、ちょっと落ち着きましょう…

 

*訳注:最後の一節はジョークですね笑

 

Let's remember step 1, it is well with my soul. I love to sing, this is fun. I'm gonna be with this for my life! This is my craft, this is what I do. I have a gift, I'm going to give this gift away.

 

最初のステップを思い出しましょう。「私の心はいい感じ。歌うことが好きだし、楽しい。一生この状態でいよう!これは私の活動で、私のやっていること。私にはギフト(才能)があるわけだし、このギフト(贈り物)を届けなきゃ!」

 

If we go back to those messages, I promise you all the technique becomes so much easier. And you're going to watch the strain, in all those areas that I mentioned, drop like flies.

 

こういったメッセージに帰ることができれば、全てのテクニックはずっと簡単なものになることを約束します。今まで述べてきた全ての部位における緊張が、瞬く間に消えていくことに気付くでしょう。

 

終わりに

 

So Salman and all, I hope that's been helpful for you guys today as singers. If you have questions that you'd like to see us answer on the show you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

というわけで、今回の内容がサルマンさんやシンガーのみなさんのお役に立てば幸いです。このショーで答えてほしい質問がある方は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

So I just encourage you, don't lose that joy, don't lose that passion, don't let people tell you that you can't sing, you and I both know, false.

 

歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。「ヘタクソ!」などとは誰にも言わせないでください。それが間違いであるのは、私もあなたも知っていることですから。

 

Get with a great voice teacher in your area or if you're in New York or you want to Skype with one of our staff you can visit us at  www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

あなたの住む地域で素晴らしいヴォイスティーチャーに就きましょう。ニューヨークにいる方や、NYVCのスタッフとスカイプ(でレッスン)をしたい方は、www.NewYorkVocalCoaching.com にアクセスしてみてくださいね。

 

And I also encourage you to download our vocal course. This is a 12-part course that takes you on a singing journey from beginner to master. Hundreds of vocal exercises that you can do in the comfort of your own home or even car. Check this out at www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

それから、私たちNYVCのヴォーカルコースをダウンロードすることもお勧めします。12パートのコースで、初心者からマスターまでのみなさんを、歌の旅へとお連れします。何百ものエクササイズを、家や車でくつろぎながらすることができます。こちらは www.VoiceLessonsToTheWorld.com でチェックしてみてくださいね。

 

Last, if you're looking for free daily vocal tips, you can sign up by visiting www.DailyVocalTips.com.

 

最後に、無料のデイリー・ヴォーカル・ティップス(歌のコツ)を希望する方は、 www.DailyVocalTips.com にアクセスして登録できますよ。 

 

I'm Justin Stoney. Until next time, make a joyful noise.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また次回まで、メイク・ア・ジョイフル・ノイズ(喜びの声を上げよう)! 

 

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以上、今回は声を解放するためのエピソードでした。いかがでしたか?

ご意見、ご感想はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。

Ep. 81「自分の声が変に聞こえる(シャワー室以外では)」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニー先生による「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード81「自分の声が変に聞こえる(シャワー室以外では)」です。どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 81 "My Voice Sounds Bad To Me (Except In The Shower)"

Ep. 81「自分の声が変に聞こえる(シャワー室以外では)」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com

 

目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City. Welcome to episode 81 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you as singers by answering your questions from all over the world.

 

みなさん、こんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング(NYVC)創設者のジャスティン・ストーニーです。ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード81へ!このショーでは世界中のみなさんからの質問に答えることで、シンガーのみなさんを応援したいと思います。

 

今週の質問:自分の声が好きになれないときは、どうすればいい?

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Bruna M. in Natal, Brazil. And Bruna writes, "Dear Justin people tell me they like the sound of my voice. But when I hear it back on recordings, I don't like it. What should I do?"

 

みなさんが質問する機会についてはあとで説明するとして、今週の質問はブラジル、ナタウのブルーナ・Mさんから来ています。ジャスティンさん、こんにちは。『素敵な声ね』とよく人から言われるのですが、録音を聴き直すと、自分では自分の声を好きにはなれません。どうしたら良いでしょうか?」

 

Now Bruna, that is just an awesome question because I think virtually one hundred percent of us feel similarly about our voices. So today we're going to talk about five reasons that you don't like the sound of your voice. And, five things you can do to fix it.

 

ブルーナさん、とても良い質問ですね。私達のほとんど100%は、自分自身の声に関して同じように感じていると思いますから。そこで今回は、自分の声が好きになれない5つの理由と、それを直すためにできる5つのことについて話していきます。

 

自分の声を好きになれない5つの理由

 

Let's talk about the reasons you don't like the sound of your voice.

 

それでは、自分の声を好きになれない理由について話しましょう。

 

1. 全ては頭の中にある

 

Reason number one, it's all in your head... Literally.

 

理由その一は、文字通り「全ては頭の中にある」です。

 

Now Bruna, I don't mean it's all in your head like it's all mental. There is a mental component to it. But, I mean that singing is literally all in your head.

 

ブルーナさん、「全ては頭の中」と言っても「全てはメンタルだ」と言っているわけではありませんよ。メンタルの要素もありますが、伝えたいのは、文字通り、歌は全て頭の中にある、ということです。

 

You've got your laryngopharynx, your oropharynx, your nasopharynx, and your nasal cavity. Most of these resonators are behind your ears. So if you're using good resonance, actually you're going to be able to hear yourself worse.

 

喉頭、口咽頭、鼻咽頭、鼻腔。これら共鳴腔のほとんどは、耳の後ろにあります。ですから、良い共鳴を使っているとき、実は、声はより聞こえづらくなるのです。

 

Higher notes rely on this resonance. And high frequencies travel with short wavelengths. Those kind of wavelengths get by you fast. The low, slow frequencies get out into the room where you can hear them.

 

高い声はこの共鳴に依存しています。そして高い周波数の音は短い波長で伝わり、このような波長は速く通り抜けてしまいます。一方で、低く、遅い周波数の音は部屋に出ていき、聞くことができます。

 

So the better your resonance is the worse you can hear yourself. And the more successful the high note the worse you can hear yourself. So it's actually positive to not be able to hear yourself as well as you'd like.

 

つまり、共鳴が良ければ良いほど自分の声は聞こえづらくなり、高い声がうまく行けば行くほど自分では聞こえづらくなるのです。実際のところ、思うほど自分の声が聞き取れないことは、好ましいことなのです。

 

2. 自分の声を録音しても、やっぱり…!

 

But Justin, I recorded myself and still I don't like the sound!

 

「待って、ジャスティンさん、自分の声を録音しても、やっぱり自分の声が好きじゃないのですが!」

 

Now, recording yourself is a great idea for your practices or for your voice lessons. But if you've ever seen a cat see themselves in the mirror for the first time, they say I don't know if I recognize that creature...

 

自分の声を録音することは、練習やレッスンのためには、とても良いアイディアです。でも、猫が初めて鏡に映る自分の姿を見るのを見たことがある人は、その猫が「なんだ、この未知の生き物は…」という感じになるのに気付くことでしょう。

 

And it's the same thing when you record yourself. You say, "Uh I don't know if I recognize that creature..." But it's a discipline that you need to learn as a singer. To be able to get used to hearing your voice on a recording. At first you will not like it. It sounds different than the resonance that you hear in your head.

 

自分の声を録音するのも同じことです。「なんだ、この未知の生き物は…」となるかもしれません。でも、これは、シンガーとして学ぶ必要がある訓練なのです。最初は好きになれないでしょう。自分の頭の中の共鳴とは違うふうに聞こえるのですから。

 

But you must not judge your recordings. Keep in mind it's not studio quality. When you're in a professional recording studio there's pitch correct, there's reverb, there's several takes, there's many things that you can do to improve that sound.

 

でも、録音で自分をジャッジしてはいけません。スタジオのクオリティではないことを覚えておいてください。プロのレコーディングスタジオでは、ピッチ補正やリバーブ、複数のテイクなど、声を良くするためにできることがたくさんあるのです。

 

When you're listening to a raw recording of yourself the purpose must not be to judge yourself. But instead, hear what you might improve on for next time.

 

自分の生の声の録音を聞くときの目的は、自分をジャッジすることであってはなりません。そうではなく、次回のために、なにか改善できるところがあるかどうかを聞くようにしましょう。

 

3. シャワーを浴びているときや車の中にいるときは?

 

But Justin, I sound so good in the shower and I sound so good in the car!

 

「でも、ジャスティンさん、シャワーを浴びているときや、車の中にいるときはいい感じに聞こえるのだけど!」

 

Now a lot of superstars are born in the shower and in the car. But in the shower you've got a bigger resonance chamber helping out this smaller resonance chamber. And in the car we like to throw on somebody else's resonance and blend our voices with that resonance. In both cases you've got something that's giving you a false sense of your own sound.

 

シャワー室や車内では、たくさんのスーパースターが生まれていますね。シャワー室では、そのより大きな共鳴空間によって、この小さな共鳴空間(頭のこと)が補助されてしまいます。車内では他人の共鳴に乗っかり、自分の声とその共鳴を混ぜてしまいます。どちらのケースも間違った声の感覚を与えてしまうものです。

 

Now it's not wrong to sing in the shower or in the car. But you also want to get somewhere where you can honestly hear the beauty of your own voice and what you need to work on.

 

シャワー室や車内で歌うことは間違いではありません。ですが、自分の声の美しさや、何に取り組むべきかを、素直に聞くことができる場所も必要ですね。

 

4. 頑張るか、頑張らないか

 

Which leads us to a very good question. To work or not to work?

 

このことがとても良い疑問に繋がります - 頑張るか、頑張らないか。

 

In life we really like to earn stuff. We have the sense that if I don't earn it I don't deserve it. But the problem is singing is a gift from above. You can't really earn it.

 

人生において私達は、何かを得たいと思うことでしょう。得ることができなければ、価値がないような感覚もあります。問題は、歌うことは天からの贈り物だということです。欲しいと思ってもらえるようなものではありません。

 

And that's why when we muscle our sound, or force the breath, or open up the mouth, we think it's going to sound great but it actually doesn't. When we allow our voices to flow, small breath, resonance, free instrument, it sounds great.

 

声を無理矢理出したり、息を押し出したり、口を大きく開けたりしても - そうすれば良い声が出ると思うものですが - 良い声が出ないのは、そのためです。声が流れるように - 少ない息や共鳴、自由な喉を使えるように - させてあげれば、素晴らしい声になるのです。

 

5. 誰かに言われたことを信じてしまう

 

It's hard to get used to letting go of the work. It's even harder to get used to that when we've believed what they told us.

 

頑張ることを手放すのに慣れるのは、難しいものですよね。人に教えられたことを信じてきた場合は、さらに難しいことでしょう。

 

Now, sending negative messages about the singing voice is one of the meanest attacks that you can do to another person. It's kind of the equivalent of saying, you...your soul... I don't think I like it. Could you just stop existing? And these words cut so deep and yet so many of us have had these negative messages about our singing voice.

 

歌声に関してネガティブなメッセージを送ることは、他人に対してできることの中で最もたちの悪いことの一つです。これは「君。君の心だけれど… 僕は好きじゃないんだ。存在するのをやめてくれないか?」と言っているのと同じようなことなのです。こういった言葉は心に深い傷を負わせますが、私達シンガーの多くは、自分の歌声に関して、こういったネガティブなメッセージを受けてきたことでしょう。

 

So Bruna, I'm suggesting that maybe the biggest reason that you don't like the sound of your singing voice is something that somebody else said about you along the way. And, Bruna and all, I want you to continue to promise me that you do not let those negative messages stop you from honoring your voice and allowing it to grow to its fullest potential.

 

ブルーナさん、私が思うに、あなたが自分の声を好きになれない最大の理由は、これまで誰かに言われてきたことが原因かもしれません。そして、ブルーナさんとみなさんには、約束してほしいのです。こういったネガティブなメッセージに、自分の声を誇ること、そして自分の声の可能性を最大限まで成長させることを止めさせない、と。

 

自分の声を好きになる5つの方法

 

And with that, we're now going to look at five ways that you can start to like your singing voice. 

 

以上を踏まえて、今度は、自分の声を好きになれる5つの方法について見ていきましょう。

 

1. 声がどのように成長するのか理解しよう

 

The first being, understanding how vocal growth works.

 

ひとつめは、声の成長はどのように成し遂げられるのか、理解することです。

 

Let me let you in on a little secret. If you're practicing your voice and it always sounds good, you're doing it wrong. [Hits piano]

 

みなさんをちょっとした秘訣にお招きしましょう。声の練習をしているときに、いつもいい声でやっているとしたら、それは練習の仕方が間違っていると言えます。

 

Now what do I mean by that? I mean when we do technique we often isolate extremes of the voice. The twangy sounds, the deep larynx sounds, the hooty sounds, the squeaky sounds, the tight sounds, the loose sounds, the belty sounds, the classical sounds, the nasal sounds.

 

どういう意味でしょうか?テクニックの練習をするときは、特定の極端な声を使うことが多いのです。トゥワングっぽい声、深い喉頭の声、フクロウの声、小動物のような声、きつい声、ゆるい声、ベルティーな声、クラシック(オペラ)の声、鼻にかかった声。

 

We isolate different parts of the voice so that we can achieve cross training and balance. If you're always trying to sound pretty and right, you're not going to reach the full capabilities of the instrument. So don't be afraid to take those risks and explore your full voice.

 

声の異なる部分を分離することによって、クロス・トレーニングとバランスを獲得することができるのです。常にきれいで正しい声を出そうとしていると、声という楽器の最大限の可能性には届かないでしょう。ですから、リスクを取って声の可能性を探索することを恐れないでくださいね。

 

2. 耳を解雇しよう!

 

Next, we need to fire our ears.

 

次に、私達シンガーは、耳をクビにする必要があります。

 

We've already learned why our ears can't totally be trusted. So we might have to say to them "you're fired" and hire somebody else's. Now maybe that's a professional, a voice teacher or a vocal coach, somebody that you really trust to take your voice to the next level.

 

自分の耳が信頼に値しない理由に関しては、もう学びましたよね。自分の耳に「君はクビだ」と伝えて、他の誰かの耳を雇わなければならないかもしれません。それはプロのシンガーかもしれませんし、ヴォイスティーチャーやヴォーカルコーチ、あるいはあなたの声を次のレベルへと連れて行ってくれる、信頼できる誰かかもしれません。

 

But not everybody can afford a voice teacher or coach. So you might have to get with a musician friend or just somebody that you really trust to give you positive feedback but also honest feedback. Somebody without an agenda and really wants to see your voice reach its potential.

 

でも、みんながみんな、ヴォイスティーチャーやコーチのレッスンを受ける余裕があるわけではありませんね。ですから、ミュージシャンの友達や、ポジティブかつ素直な意見を言ってくれるような、信頼できる人に就く必要があるかもしれません。裏の意図がなく、あなたの声が最大限の可能性まで届くのを見たい、と思えるような人です。

 

3. 正しい動機で録音しよう

 

Next we want to make sure that we record for all the right reasons.

 

次に、録音するときは、正しい動機でするようにしたいですね。

 

It's still a great idea, Bruna, to record yourself singing. It's really the only way you'll ever get used to the sound of your own voice.

 

ブルーナさん、自分の歌声を録音することは、本来はとても良いアイディアです。自分の声の音に慣れるための、唯一の方法ですからね。

 

But if we're recording ourselves so that we can say I'll never be good at this, I should just quit, this is the most disgusting thing I've ever heard in my life and I've always suspected I'm a worthless human being but now I have proof! That's a bad reason to record yourself singing.

 

でももし「決してうまくはならないよ。やめるべきだ。人生で聞いてきた声の中で一番ひどい声だ。自分は価値のない人間ではないかと疑ってきたけれど、ついに証拠を見つけた!」などと言えるように録音をしているとしたら、自分の歌を録音するの動機としては良くないものですね。

 

But a good reason would be something like pitch. Am I flatAm I sharpHow about my technique? Is my larynx raising or lowering too much? Am I too tight, too loose? Is my resonance maximized? Are my vowels pure? Are my stylizations accurate to the style I want to sing? These are all good reasons to record and one of the best ways that you can hear your voice with clarity.

 

録音することの良い動機とは、例えばピッチのようなものでしょう。フラットしているか?シャープしているか?テクニックはどうだろう?喉頭が上がり過ぎたり、下がり過ぎたりしていないか?声帯がきつ過ぎたり、ゆる過ぎたりしていないか?共鳴は最大化されているか?母音は純粋か?表現方法は歌いたい曲のスタイルに対して的確か?録音するのにふさわしい動機はたくさんあって、録音は声を明確に聞くことができる、一番の方法ですね。

 

4. 正しい場所と時間で歌おう

 

Next, singing in the right place, at the right time.

 

次は、正しい場所と時間で歌うことです。

 

Now you know I'm not against shower singing and I'm not against car singing. But you've got to find a place and a time where you can love your voice. A place where it's judgement free.

 

シャワー室や車内で歌うのに反対でないことはお伝えしましたが、それよりも自分の声を好きになることができる場所と時間を見つけることが必要です。ジャッジメントフリーになれる場所のことです。

 

You're not worried about neighbors, or friends and family, or what somebody might be thinking about you. But a time alone where you can experiment with your voice, you can feel that resonance, you can really know what you're capable of. If you can carve out that sacred space and time for yourself, you're really going to like your voice so much more.

 

ご近所さんや友達、家族のこと - 周りの人が自分のことをどう考えているかを気にしなくていい場所。様々な声を試せて、共鳴を感じられ、自分に何ができるのかを知れる、一人の時間。自分のための神聖な場所と時間を捻出することができれば、自分の声を今よりもずっと好きになれることでしょう。

 

5. 比較する必要はない!

 

And the final way to love your voice more is to know that there is no comparison.

 

自分の声をもっと好きになる最後の方法は、比較する必要はないと気付くことです。

 

So maybe the cat looks itself in the mirror for the first time and says whoa I don't know if I like that cat. But what we hope, is that eventually the cat looks itself in the mirror and says you know what, that's a pretty darn good looking cat.

 

例の猫が初めて鏡で自分の姿を見たら「うわっ…この猫、あまり好きじゃないかも」と思うかもしれませんね。でも、望ましいのは、その猫が鏡で自分の姿を見続けた結果、最終的には「めちゃくちゃイケてる猫だな」と思えるようになることです。

 

The only way this doesn't happen is if we're comparing ourselves, always looking right and left but never looking straight ahead.

 

こういったことが唯一起こらないのは、まっすぐ前を見ることをせず、いつも左右を見て周りと自分を比較しているときです。

 

Eventually we're going to have to see ourselves in the mirror and say, you know what, I look pretty good. And eventually we're going to have to face our voices and we're going to have to have the vocal discipline of saying I like my voice.

 

最終的に、私たちは鏡で自分の姿を見ながら「めちゃくちゃイケてるな」と言えるようにならなければなりません。自分の声と向き合い、「自分の声が好きだ」と言えるような訓練をしなければならないでしょう。

 

And from this place, then you can look at the flaws and you can look at the things that you want to improveAnd from that place of "I like this" you can go and reach your vocal potential. That's the best way to do it.

 

ここまで来れば、欠点や、改善したいことを見つめることができるようになるでしょう。そしてこの「自分の声が好き」と言える場所からは、進んで声の可能性に手を伸ばすことができるでしょう。これが自分の声を好きになる、一番の方法です。

 

終わりに

 

So, Bruna and all, I hope that that's been helpful for you today as singers. If you got questions that you'd like to see us answer on the show you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

ということで、ブルーナさん、みなさん。今回の内容がみなさんのお役に立てば幸いです。このショーで答えてほしい質問がある方は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

So I encourage you don't lose the joy, don't lose the passion, don't let people tell you that you can't sing. You and I both know it's false.

 

歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。「ヘタクソ!」などとは誰にも言わせないでください。それが間違いであるのは、私もあなたも知っていることですから。

 

Get with a great voice teacher in your area, or if you're in New York or you'd like to Skype with one of our staff,  you can visit us at www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

あなたの住む地域で素晴らしいヴォイスティーチャーに就きましょう。ニューヨークにいる方や、NYVCのスタッフとスカイプ(でレッスン)をしたい方は、www.NewYorkVocalCoaching.com にアクセスしてみてくださいね。

 

If you're looking for a vocal course to do in the comfort of your own home, you might check out our Voice Lessons To The World Vocal Course, a 12 part course that takes you on a singing journey from beginner to master. Hundreds of challenging vocal exercises, that I hope will take your game to the next level. You can check it out at www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

家でくつろぎながら歌えるようなヴォーカルコースを探している方は、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのヴォーカルコースをチェックしてみてください。12パートのコースで、初心者からマスターまでのみなさんを、歌の旅へと連れて行きます。何百ものやりがいのあるエクササイズで、みなさんの歌を次のレベルへと連れて行けたらと思います。こちらは www.VoiceLessonsToTheWorld.com でチェックしてみてくださいね。

 

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それから、無料のデイリー・ヴォーカル・ティップス(歌のコツ)を希望する方は、 www.DailyVocalTips.com に登録してくださいね。

 

I'm Justin Stoney. Until next time, make a joyful noise.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また次回まで、メイク・ア・ジョイフル・ノイズ(喜びの声を上げよう)! 

 

 

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以上、今回は自分の声を好きになるためのエピソードでした。いかがでしたか?

ご意見、ご感想はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。

Ep. 80「ウーの母音 - 高い声の一番の味方」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニー先生による「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード80「ウーの母音 - 高い声の一番の味方」です。どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 80 "The OO Vowel - A High Note's Best Friend"

Ep. 80「ウーの母音 - 高い声の一番の味方」

 

元の動画はこちら

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目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City. Welcome to episode 80 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you as singers by answering your questions from all over.
 
みなさん、こんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング(NYVC)創設者のジャスティン・ストーニーです。ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード80へ!このショーでは世界中のみなさんからの質問に答えることで、シンガーのみなさんを応援したいと思います。
 

今週の質問:「ウー」の母音について教えて!

 
And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Jakob B. in Vienna, Austria. And Jakob writes, "Dear Justin, I liked your videos on the O vowel and the I vowel. I'm wondering if you can do a video on the OO vowel."
 
みなさんが質問する機会についてはあとで説明しますが、今週の質問はオーストリアはウィーンのジェイコブ・Bさんから来ています。「ジャスティンさん、こんにちは。ジャスティンさんの『オウ』の母音と『アイ』の母音の動画が好きです。『ウー』の母音もやってくれたら嬉しいのですが…」
 
And yes Jacob, yes today is the day where we conquer the OO vowel. And I'm super excited about it because really the OO is a high note's best friend. [dog howls] [Hits piano] Good boy...
 
いいでしょう、ジェイコブさん。今回はウーの母音を克服する回にしましょう。ウーの母音は高い声の一番の味方ですから、とてもワクワクしますね。「(犬が遠吠えをして)アウー!アウアウ…」おとなしくしてね…
 

1. 「ウー」の母音の特徴

 
So let's look at some characteristics of the OO vowel. OO is a very extreme vowel because it's the headiest of all vowels. It promotes flexibility and helps us build our range better than almost any vowel can.
 
それでは、ウーの母音の特徴を見ていきましょう。ウーは全ての母音の中でも一番ヘディーな(ヘッドヴォイスっぽい)ものなので、とても極端な母音です。他のどの母音よりも、柔軟性や声域の構築を促すものです。
 
This is because of its CT dominance. That's cricothyroid (whoa) dominance vs TA, thyroarytenoid dominance. This is going to give us lots of vocal cord flexibility.
 
これは、ウーの母音においてはCT(=Cricothyroid 輪状甲状筋)が優勢だからです。輪状甲状筋が甲状披裂筋に対して優勢なのです。それによって声帯に多くの柔軟性が加わります。
 
The reason for this is the resonance is so contained in the head. We've got the narrowest embouchure. The most in the way of the mouth and a pretty high tongue position as well. Two things blocking the exit so that the sound can resonate up in the head.
 
その理由は、共鳴が頭の方に内包されるからです。口の形は一番狭く、最も口を塞ぐものですし、舌の位置も高いのです。この二つが出口を塞ぐので、声を上の方、頭の中へと共鳴させることができます。
 
For you formant fans out there, it's the lowest F1 and the lowest F2. Making this vowel a closed vowel and a dark vowel. All of these factors together make it such a head dominant vowel and help us build our range.
 
フォルマントのファンのみなさんのためにお伝えしますが、ウーの母音はF1とF2が最も低い母音です。閉じた、暗い母音だということですね。こういった要因が重なることで、ウーの母音はヘッド優勢の母音で、声域を構築するのに役立つ母音となるのです。
 

2. 様々な「ウー」のタイプ

 
We'll look at the benefits later but first let's look at some song examples and how not every OO is created equal. Here's some OO types.
 
この母音の利点については、のちほど見ていきますが、まずはいくつかの曲例と、それぞれでウーの母音が異なってくる点について見ていきましょう。様々なウーのタイプです。
 
There's lots of different types of OO vowels that we use when we sing different styles of music. First a standard kind of OO as in "I've Got You Under My Skin"...
 
様々なスタイルの音楽を歌うとき、それぞれに様々なウーの母音を使います。まずは「あなたはしっかり私のもの」で標準的なウーの母音を。
 
♫ I've got you under my skin,
I've got you deep in the heart of me
So deep in my heart you're really a part of me
I've got you under my skin ♫
 
 
Now in a more pop or R&B setting we don't want to do "yoo" right? We don't say "what's up YouTube", we say "what up YouTube". As a pop star I cannot be bothered to use my lips that much. So with, "With You" by Chris Brown we get something like...
 
さて、もっとポップな曲やR&Bの曲では「(深く)ユー」とはしたくないですよね?「(深く)ワッツ・アップ、ユーチューブ」ではなく、「(浅く)ワッツ・アップ、ユーチューブ」と言うはずです。ポップスターだったら、そんなに唇を使う気にはならないでしょう。クリス・ブラウンの「ウィズ・ユー」だったら、こんな感じになります…
 
♫ I need you boo
I gotta see you boo
And the hearts all over the world tonight
The hearts all over the world tonight ♫
 
 
I don't need to use so much. Now on the other hand we might have something like Alanis Morissette, a kind of rock song, when we use a lot of mouth and drop things down like in "You Oughta Know"...
 
そんなに(唇を)使う必要はありませんね。一方で、アラニス・モリセットのようなロックの曲も歌うこともあるかもしれませんね。「ユー・オウタ・ノウ」のように、口をたくさん使い、(口の周り、あごを)落とすような感じだと…
 
♫ And I'm here to remind you
Of the mess you left when you went away
You you you oughta know ♫
 
 
We really drop things down. Another kind of time we would drop it down is when we want to open that embouchure. Maybe even in a legit song, a classical song, one of my favorites "If I Loved You", at the end...
 
(口の周り、あごを)大きく落としましたね。(口の周り、あごを)落とすもう一つの機会は、口の形を広げたいときです。クラシックのような本格的な曲、例えば私の大好きな「もしもあなたを愛したら」の最後では…
 
♫ How I loved you ♫ We don't want to have... ♫ How I loved you ♫ Only the open embouchure of that OO will cut it.
 
 
And finally what about a smiley kind of OO? Our friend Stevie...
 
最後に、笑顔の感じのウーはどうでしょうか?みんなの仲間、スティーヴィーです…
 
♫ You are the sunshine of my life
That's why I'll always be around
You are the apple of my eye
Forever you'll be in my heart ♫
 
 
And that smiley, snarly, more nasally resonant OO vowel sometimes happens as well. So that's not all the OOs but just some ideas of how not every OO is created equal. There's a lot of different variety.
 
笑い、歯を剥き出しにし、より鼻腔興味を持ったウーの母音も、ときどき使うものです。これがウーの全てではありませんが、それぞれで異なるウーのアイディアが紹介できたと思います。様々な種類がありましたね。
 

3. 「ウー」の母音の利点と制約

 
Next let's talk about the benefits and limitations of singing on OO vowels. There's quite a lot of benefits to working out one's voice on the OO vowel. As we know it's a high note's best friend.
 
次に、ウーの母音を歌うときの利点と制約について話しましょう。ウーの母音で声の訓練をすることには、多くの利点があります。ご存知の通り、この母音は高い声の一番の味方ですね。
 
And later we're going to do an exercise that helps you to do just that. To extend your vocal range and to build greater flexibility. Because this vowel promotes great flexibility and also maximizes that head resonance. It also builds the headier gears and the lighter qualities to the voice.
 
のちほど、声域を拡大し、柔軟性を高めるのに役立つエクササイズをやっていきます。この母音は柔軟性を高め、頭の共鳴を最大化するのを促すものですからね。ヘディーな声区や軽い声質を作るものでもあります。
 
So there's so many benefits, but there's also some limitations. Sometimes people's voices are too light and the OO vowel is not the way to go. It's got the least compression of any vowel. And so you might struggle because of that.
 
このようにたくさんの利点がありますが、いくつかの制約もあります。例えば、声が軽すぎる人にとっては、ウーの母音は使うべきものではありません。他のどの母音よりもコンプレッションが少ないので、そのせいでうまくいかないかもしれません。
 
It's also the hardest vowel to belt because it's so closed. This is one of the reasons that we have to sometimes modify it a little bit more open on certain occasions. It's just the least powerful vowel overall.
 
それからウーはすごく(口を)閉じた母音なので、ベルトするのが最も難しい母音でもあります。場合によって少し口の形を広げなければならない理由のうち、一つはこれです。ウーは全ての母音の中で最も力のない母音なのですね。
 
And it might cause you sometimes to switch to headier gears earlier than you wanted to go. Also it can confuse neighborhood canines. [Dog howls] Nice doggy...
 
思ったより早くヘディーな声区に移ってしまうこともあるかもしれません。それから、近所の犬を惑わせてしまうかもしれません。「(犬が遠吠えして)アウー!」元気なわんちゃんですね…
 

エクササイズ:「フーン(グ)」8-5-1

 
So let's do an exercise now. This is going to be HOONG, H-O-O-N-G, on an 8-5-1. The exercise sounds like this... ♪ HOONG ♪
 
それでは、エクササイズをやりましょう。8-5-1(のアルペジオ)で、H-O-O-N-G「フーン(グ)」です。こんな感じです…「フーン(グ)…」
 
And the idea here is we're going to keep the embouchure the same in that puckered OO all the way up and down. Now I know there's times where we we'll want to modify it but not with this exercise. You're going to stay consistent in the front and then the resonance is going to also stay consistent from top to bottom. That's going to help you even out your registration and also build range up top.
 
このエクササイズをやる上での考え方は、ずっと上から下の方まで、同じ唇をすぼめたウーを保ってやっていくことです。口の形を変えたいときもあるでしょうが、このエクササイズではそうしません。(口の)前の方を変えずに保ち、共鳴も、上から下まで変えずに保ちましょう。声区を均等にするのと、上の方の声域を作り上げるのにも役立つでしょう。
 
So it's going to start a little lower for the ladies and get a little high for some guys. But let's try HOONG... [Exercise]
 
女性にとっては少し低いところから始め、男性にとっては少し高いところまで行きます。「フーン(グ)」をやってみましょう。(エクササイズ)
 
Fabulous work! Way to stay consistent across your range.
 
よくできました!これで全ての声域を均等に保てますね。
 

終わりに

 
So Jacob and all, I'm glad you're enjoying these vowel videos. I know we're going to have some more vowels to come in the future, but today it was awesome to explore head voice's best friend the OO vowel. [Dog howls] [Justin howls at dog]
 
というわけで、ジェイコブさん、みなさん。母音の動画を楽しんでくれて嬉しいです。今後もさらなる母音を取り上げていきますが、ひとまず今回はヘッドヴォイスの一番の味方、ウーの母音を探検できて、とてもよかったですね。(犬が遠吠えし、ジャスティンもそれに応える)
 
If you've got questions that you'd like to see us answer on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.
 
このショーで答えてほしい質問があれば、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。
 
So I encourage you don't lose that joy, don't lose that passion, don't you dare let people tell you that you can't sing you and I both know it's not true.
 
歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。「ヘタクソ!」などとは誰にも言わせないでください。それが本当のことでないのは、私もあなたも知っていることですから。
 
Get with a great voice teacher in your area or if you're in New York or you'd like to Skype with one of our staff you can visit us at www.NewYorkVocalCoaching.com.
 
あなたの住む地域で素晴らしいヴォイスティーチャーに就きましょう。ニューヨークにいる方や、NYVCのスタッフとスカイプ(でレッスン)をしたい方は、www.NewYorkVocalCoaching.com にアクセスしてみてください。
 
Or if you'd like to sing in the comfort of your home you can look at our Voice Lessons To The World Vocal Course. This is a 12-part video course that takes you on a singing journey from beginner to master. Hundreds of vocal exercises that you can do at home, or in your car, anywhere you may be. check it out at www.VoiceLessonsToTheWorld.com.
 
家でくつろぎながら歌いたい方は、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのヴォーカルコースを見てみてくださいね。12パートの動画コースで、初心者からマスターのシンガーまでのみなさんを、歌の旅へと連れて行きます。お家でも、車でも、どこであったとしても、何百ものエクササイズをすることができます。 www.VoiceLessonsToTheWorld.com でチェックしてみてくださいね。
 
Finally, if you'd like free daily vocal tips sent to you every day, you can sign up at www.DailyVocalTips.com.
 
最後に、 無料のデイリー・ヴォーカル・ティップス(歌のコツ)を希望する方は、 www.DailyVocalTips.com に登録してくださいね。
 
I'm Justin Stoney. Until next time, make a joyful noise.
 
ジャスティン・ストーニーでした。また次回まで、メイク・ア・ジョイフル・ノイズ(喜びの声を上げよう)! 
 

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以上、今回はウーの母音に関するエピソードでした。いかがでしたか?

ご意見、ご感想はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。

Ep. 79「歌と生活のための健康的な話し方」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニー先生による「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード79「歌と生活のための健康的な話し方」です。どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 79 "Healthy Speaking For Singing and Life"

Ep. 79「歌と生活のための健康的な話し方」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com

 

目次

 

Hi everybody, my name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.
 
みなさん、こんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング(NYVC)創設者のジャスティン・ストーニーです。
 
Welcome to episode 79 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you as singers by answering your questions from all over.
 
ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード79へ!このショーでは、世界中のみなさんからの質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを応援したいと思います。
 

今週の質問:自分の話し声が好きじゃないときはどうすればいい?

 
And I'll give you a chance to ask questions later. But our question for this week comes from Heidi T. in Kolding, Denmark.
 
みなさんが質問する機会に関してはあとで説明するとして、今週の質問は、デンマークはコリングのハイディ・Tさんから来ています。
 
And Heidi writes, "Dear Justin, I've heard that if you can speak it you can sing it. But what if you don't like the sound of your speaking voice?"
 
ジャスティンさん、こんにちは。『話せれば歌える』という言葉を聞いたことがあるのですが、自分の話し声が好きではないとしたら、どうすればいいのでしょうか?」
 
Now Heidi, this is just a spectacular question. Because you're right, there's a lot of crossover between singing and speech. But we don't want to just have a great speaking voice for our singing. A speaking voice can be great for our social life, for our professional life, and just our confidence as a person. It's really important to have that crisp, clear, healthy speaking voice.
 
ハイディさん、素晴らしい質問ですね。そうなんです。歌うことと話すことには重なる部分がたくさんありますが、良い話し声を持ちたいと望むのは、歌のためだけではありませんよね。社会生活や、職業人としての生活、そして人としての自信を持つためにも、話し声は大切です。明瞭で、はっきりした、健康的な話し声を持つことはとても重要ですね。
 
So today we're going to look at some tips that will help you to get the speaking voice that you've always dreamed to have. Which, is not that one... [Hits piano] That's right, 7 tips, that are going to help you to master your speaking voice.
 
 

1. 声の緊張を特定する

 

So the first one is identifying vocal tensions. So many of the issues with our speaking voice result from a tension in the physical body. So it's important to identify what those tensions are and work through them.
 
さて、最初のヒントは、声の緊張を特定することです。話し声の問題の多くは体の緊張が原因で起こるので、どういった緊張なのかを特定し、克服することが重要です。
 
First, is just our alignment and our posture. A lot of times we sit at a desk or computer or piano all day and we get into this sort of slumping. Or we overcompensate by arching the back. You need to make sure that your spine can find that neutral, tall, relaxed alignment.
 
 
Next is the neck. The neck can hold a lot of tension, particularly in the sternocleidomastoid muscles. These long guys hold a lot of tension and they can really put pressure on the larynx and the vocal cords. So you want to be able to stretch side to side and up and around, to be aware and eliminate some of that neck squeezing that we feel sometimes.
 
次は首です。 首、特に胸鎖乳突筋(!)は、緊張しがちです。この長い筋肉が緊張を抱えると、喉頭や声帯を圧迫してしまいます。時々感じてしまう、この首の締め付けに気付き、それを取り除くために、両脇や上の方向にストレッチしたり、回したりできるのが望ましいですね。
 
Also, the jaw and the tongue. The jaw needs to be able to release just like this. And also to be able to be moved. But yet we find that very difficult to do. Sometimes there's so much jaw tension you really need to massage it or move it around to really get in there.
 
それから、あごと舌です。あごはこんなふうに解放できたり、動かしたりできなければなりませんが、こうするのはとても難しいことですよね。あごの緊張が強いときは、それを和らげるために、マッサージしたり、動かしたりする必要があります。
 
The other place is the tongue. As weird as this may be, It's super good to stretch the tongue side-to-side and out and in. Really getting the root and the base of the tongue
some freedom that it doesn't ordinarily have.
 
もう一つは舌です。変に感じるかもしれませんが、舌を両脇や、外側と内側にストレッチするのは、とても良いことです。普通では持ち得ないような、舌根の自由をもたらしてくれるでしょう。
 
Finally the breath can even have tension. If you try a simple shh-shh you shouldn't
feel a lot of squeezing in the abs or ribs. Not this kind of thing... Shhh. But a... Shhhh.
The breath can flow.
 
 
And if all of that can happen, free spine, free neck, free jaw and tongue and breath that can flow, you're already in a great place to set up a good speaking voice.
 
以上のこと全て - 自由な背骨、自由な首、自由なあごと舌、そして流れる息 - ができていれば、 良い話し声のための準備はすでに整っていると言えるでしょう。
 

2. 自分の声域内で話すこと

 
Now next let's talk about speaking within your range. A bigger problem than people realize is that they're not actually speaking in their own range. "I mean what's the problem? I mean this is my speaking voice. This is how I always talk. So I don't understand why is my voice getting so tired all the time?" "I mean I just don't get it, my voice is always getting so tired and I just don't know why!"
 
 
A lot of times we're identifying with a voice that's not actually quite our own. Too deep, when really we want some higher pitches in the sound. Or too high when we really want some more depth in the sound.
 
自分らしくない声を自分のものと考えてしまうことは多いものです。高いピッチの声が望ましいのに深過ぎたり、あるいは深い声が望ましいのに高過ぎたりします。
 
Make sure that you haven't gotten yourself pigeon holed into a voice that's too deep for you or too high for you. Doesn't matter the reason, but experiment with some sounds that you wouldn't think are you and you might find a different kind of freedom to your voice than you've never had before.
 
深過ぎたり、高過ぎたりする声を自分のものと決めつけることのないようにしましょう。そうしてしまう理由は関係ありませんが、自分の声だと思わないような声を試してみると、今までに経験したことのないような声の自由が見つかるかもしれませんよ。
 

3. 鼻声を克服する

 
Next let's talk about overcoming a nasal sounding voice. Maybe the biggest complaint that people have about their speaking voice, Heidi, is that it sounds too nasal. Now we've talked a lot on the show about how that nasal sound is actually twang. It's a bright formant that's caused by the larynx and the squeeze of the cords and not by the nose itself.
 
次に、鼻声を克服することについて話しましょう。ハイディさん、話し声に関してみなさんが持つ最大の不満は、鼻声になってしまうことかもしれませんね。このショーでは、鼻声は実はトゥワングである、ということについてたくさん話してきました。これは明るいフォルマントで、鼻自体ではなく、(トゥワングでしゃべって)喉頭と、声帯の締め付けによってもたらされるものです。
 
If I wanted to give you a nasal sound I would make you an offer you can't refuse. But a truly bright sound that people are usually complaining about, that's from the larynx and the cords.
 
「(声を思い切り鼻にかけて)鼻声を君たちに与えるとしたら、君たちが断れない申し出をしよう」みなさんが不満に思う、本当に明るい声は、喉頭と声帯から来ているのです。
 
So a great fix for that is the classic yawn. Trying a yawn, feeling the laryngeal depth, and then speaking through that yawn, alright, saying sentences through the deeper, more open space. Now obviously this is not my final product. But getting some of those colors and some of that depth and experience will help to balance out the brighter sounds that one might be struggling with.
 
これを直す最高の方法に、あくびがあります。あくびを試して、喉頭の深さを感じたら、(あくびの深い声で)あくびをしながら話して、深く、開いたスペースで文を読んでみてください。もちろんこの声は完成品ではありませんが、このような声色や深さを作り、経験することが、みなさんが悪戦苦闘しているかもしれない、明る過ぎる声とのバランスを取るのに役立つでしょう。
 

4. ヴォーカル・フライはどうなの?

 
Next, let's talk about the vocal fry. I mean what's up with that?
 
次に、ヴォーカルフライについて話しましょう。それで、どうなのよ?
 
The vocal fry is one of the most talked about trends in all of modern speech. It's very common among young people, among women, among young women. And I mean it's like whatever. I mean it's like short vocal folds and a little bit of vocalis but whatever. I mean it's like limited breath flow but whatever. I mean I could explain it to you more but it's like whatever.
 
ヴォーカルフライは現代の話し方の中でも、最も話されているトレンドの一つです。若い人や若い女性の間でとてもよく聞かれる声です。「(ヴォーカル・フライで)まあ、どうでもいいっしょ。短い声帯と少しの声帯筋とかなんとかで。限られた息の流れみたいな。もっと説明できるけど、だから何?」
 
This topic has been talked about and written about by so much of the media. And the real question is, is it as bad for you as everybody says? And the answer is yes and no.
 
この話題は様々なメディアで話されたり、書かれたりしてきましたが、問題は「ヴォーカルフライはみんなが言うほど悪いことなのかどうか?」です。答えはイエス、ノー、どちらとも言えます。
 
It's not as bad as people say because it's a natural register of the voice. And it can actually be good for you as far as finding a light closure to the cords.
 
ヴォーカルフライは声の自然な声区の一つなので、言われているほど悪いものではありません。声帯の軽い閉鎖を見つけることに関して言えば、実は良いことでもあり得ます。
 
But the real problem is the length and duration that people are speaking with this coordination. If you're talking like this all day long, you're really going to wear out the
edges of the cords because of doing one thing to the vocal folds all day long.
 
問題は、この声の使い方で話す時間の長さです。(ヴォーカルフライで)一日中こんな感じで話していると、声帯の端を疲れさせてしまいます。一日中、声帯に対して一つのことだけをしているからですね。
 

5. 声の多様性

 
So that actually leads us to our next point, one of the best possible things that you can do for your speaking voice and your vocal health, which is to find vocal variety.
 
そして、このことが次のポイント - 話し声と声の健康のために最も良いことの一つ - へと繋がります。それは、声の多様性を見つけることです。
 
Voiceover artists know all about vocal variety. You don't read a copy and say, finally 100% juice for older kids introducing new J-Max from Juicy Juice. The intense tasting, 100% juice with no added sugar and lots of vitamin C. 
 
 
You know to keep your voice moving. And a lot of people complain about having a boring voice, a monotone voice. Not only is it going to make your voice more interesting to listen to, but it's healthier to move it up and down. It keeps you in different vocal coordinations.
 
声を動かし続けていることが分かりますね。多くの人が、退屈で、単調な声を持っていることを不満に思っていると思いますが、声を上下に動かすことは、聞き手にとって面白いだけでなく、声の健康にも良いのです。それによって、異なる声の使い方をし続けることができます。
 
We know this with our body. We don't want to be stiff and rigid, we want to stay moving, be agile, be flexible, that's good for our body and same thing is true with the voice. Keeping it moving throughout the day, it's one of the best things for your vocal health.
 
体で考えると分かると思います。 硬く、強張った感じではなく、動きがあり、身軽で、柔軟な状態を保つのが望ましく、これは体に良いことですよね。声に関しても同じことです。一日を通して声を動かし続けることが、声の健康にとって最も良いことの一つなのです。
 

6. 話し声の健康を保つために

 
And on that note let's talk about some other vocal health tips for your speaking voice. To keep your speaking voice at optimal health, we just need to go over a few items.
 
それに関連して、話し声の健康に関するヒントについてお話ししましょう。声の健康を最善の状態に保つには、いくつかの項目を見ておく必要があります。
 
First of all, rest. Getting a good night's sleep can really help the vocal folds and the muscles to repair themselves.
 
まず第一に、休養です。夜間に良い睡眠を取ることは、声帯とその筋肉の修復を促します。
 
Next is hydration. Drink plenty of water throughout the day. Your body needs to stay hydrated but your vocal folds' vibration relies on moisture. So if you drink water it's going to help your vocal production.
 
次に、水分補給です。一日を通してたくさんの水を飲みましょう。体は水分を保つ必要があり、声帯の振動にはその水分が不可欠です。水を飲んでいれば、それが発声に役立つでしょう。
 
Also your diet. Watch out for foods that cause acid and acid reflux. You'll find out what those foods are if you watch our episode on the singer's diet. Try to stay away from those foods that cause you problems.
 
それから、食事です。胃酸逆流を引き起こす食べ物には注意しましょう。「シンガーの食事法」のエピソード* を見れば、どの食べ物かわかるでしょう。問題を起こす食べ物からは距離を置くようにしましょう。
 
 
Also, exercise. This is one of the things that's going to eliminate some of those vocal tensions. Particularly yoga and stretching can help you stay in prime shape to use your voice.
 
エクササイズも大事です。声の緊張を取り除く方法の一つとなるでしょう。特に、ヨガやストレッチは、声を使うために良い体型を保つことを促してくれます。
 
And last but not least, avoid talking over loud crowds. If you're at bars or places where there's loud music or big crowds, this is really one of the biggest vocal killers. Try to avoid those situations, stand closer to people if you are in those situations, or use your nasal resonance so that your sound cuts through the crowd better. But that's a really big killer so watch out for those situations.
 
最後に大事なことは、 騒がしい場所で話すのを避けることです。バーや、大きな音楽がかかっている場所、人込みは、一番声をダメにするものの一つです。そういった状況は避けるようにしたいものですが、もしそういった状況にいる場合は、(話しかける)人の近くに立つか、声が人混みの中でもよく通るように、鼻腔共鳴を使いましょう。本当に声をダメにするので、そういった状況には注意しましょう。
 

7. 自分らしくあること

 
Our last speaking voice tip for the day is, to be who you are. I've had students come to me who have had vocal nodes because their mom told them that they were too effeminate. And they tried to speak down here.
 
今回最後の話し声のヒントは、自分らしくあることです。私のところに来た生徒さんの中には、母親に「女の子みたいじゃない」と言われてきたがために、声帯結節になってしまった人もいました。その人にとっては低過ぎる声で話そうとしていたのです。
 
I've had people that were told that they shouldn't speak. Or that they sounded ugly when they speak. Or that they sounded dumb when they speak. Or that they really never had anything good to say at all.
 
君は話すべきでない、と言われた人もいましたし、話し声がブサイクだ、馬鹿みたいだと言われた人もいましたし、話し声に関して全くいいことを言われてこなかった人もいました。
 
And sometimes people are so wrapped up with anger and so wrapped up with fear
and so wrapped up with what's caught in their mind that they cannot speak the way that they were meant to.
 
怒りに包まれたり、恐れを抱いたり、心の中にあることに囚われたりしてしまい、本来のしゃべり方ができなくなってしまう人もいます。
 
I'm here to tell you that your voice is beautiful. Your voice is special. Your voice is a huge part of who you are.
 
私はここで伝えたいのです。あなたの声は美しい。あなたの声は特別です。あなたの声は、あなたがあなたであることの、とても大きな部分なのです。
 
So whoever it was that told you that you shouldn't speak, that you couldn't speak, or that you won't speak, I'm here to tell you that they are wrong. And everything that's special about your voice needs to and must come flying out.
 
ですから、ここで伝えたいと思います。話すべきでないだとか、話せないだとか、話すなだとか言ってくる人がいたとしたら、それが誰であったとしても、間違いなのです。あなたの声の特別なところは全て、飛び立っていく必要があるのです。
 
So please follow these tips, Heidi and all, and know the value of your speaking voice
for your life, for your singing, and for everything that you do.
 
というわけで、ハイディさん、みなさん。ぜひこれらのヒントに従って、みなさんの生活や、歌、そしてやることなすこと全てのために、みなさんの話し声の価値を覚えておくようにしてくださいね。
 

終わりに

 
So I hope that's been helpful for you guys today as singers. If you've got questions that you'd like to see us answer on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.
 
今回の内容がシンガーのみなさんのお役に立てば幸いです。このショーで答えてほしい質問があれば、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。
 
So I just encourage you don't lose that joy, don't lose that passion, don't let people tell you your speaking voice is anything but beautiful.
 
歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。みなさんの話し声に価値がないとは言わせないでください。あなたの声は美しいのです。
 
And get with a great voice teacher or speech coach in your area. Or you can check out www.NewYorkSpeechCoaching.com. Our staff has speech coaches that work with public speech, with accent reduction, with helping artists and people to discover the potential of their speaking voice. So check that out and maybe work with one of our staff members.
 
あなたの住む地域で素晴らしいヴォイスティーチャーかスピーチコーチに就きましょう。あるいは www.NewYorkSpeechCoaching.com をチェックしてみてください。パブリックスピーチやアクセント矯正など、アーティストや人々が自身の話し声の可能性を見つけるのをお手伝いするのに取り組む、スピーチコーチが在籍しています。
 
You can also download the Voice Lessons To The World Vocal Course. if you're looking for a vocal course to do at home. This is a 12-part course that takes you on a journey from beginner to master. You can find that at www.VoiceLessonsToTheWorld.com. Also, for free daily vocal tips you can sign up at DailyVocalTips.com.
 
お家でできるヴォーカルコースを探しているのであれば、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのヴォーカルコースもダウンロードできますよ。初心者からマスターまで、12パートのコースで歌の旅へとお連れします。www.VoiceLessonsToTheWorld.com にアクセスしてみてくださいね。それから、日刊で無料のメルマガ「デイリー・ヴォーカル・ティップス」を希望する方は、 www.DailyVocalTips.com にも登録できますよ。
 
I'm Justin Stoney. Until next time, make a joyful noise.
 
ジャスティン・ストーニーでした。また次回まで、メイク・ア・ジョイフル・ノイズ(喜びの声を上げよう)!
 

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以上、今回は話し声に関するエピソードでした。いかがでしたか?

ご意見、ご感想はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。

Ep. 78「メッサ・ディ・ヴォーチェ - 本当に神となること」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニー先生による「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード78「メッサ・ディ・ヴォーチェ - 本当に神となること」です。どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 78 "Messa Di Voce - To Indeed Be A 'God" - Voice Lessons To The World

Ep. 78「メッサ・ディ・ヴォーチェ - 本当に神となること」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com


目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.
 
みなさん、こんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング(NYVC)創設者のジャスティン・ストーニーです。
 
Welcome to episode 78 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you as singers by answering your questions from all over the world.
 
ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード78へ!このショーでは世界中のみなさんからの質問に答えることで、シンガーのみなさんを応援していきたいと思います。 
 

今週の質問:メッサ・ディ・ヴォーチェで声の神様になれる?

 
And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Felicity M. in Santa Cruz, Aruba and Felicity writes, "Dear Justin, I've been told if I could sing Messa Di Voce I'd become a vocal god. What do you think?"
 
みなさんが質問する機会についてはあとで説明するとして、今週の質問はアルバはサンタ・クルーズのフェリシティ・Mさんから来ています。「ジャスティンさん、こんにちは。メッサ・ディ・ヴォーチェが歌えるようになれば、声の神様になれると教わってきました。どう思いますか?」
 
Well Felicity that's just an awesome question. And yes messa di voce is one of the most coveted skills in all of singing. It's so difficult that when we can do it we do become a kind of vocal hero or vocal heroine and our voice takes on a quality that's almost divine.
 
フェリシティさん、とても良い質問ですね。そうです。メッサ・ディ・ヴォーチェは歌全般において、誰もが憧れる技術の一つです。とても難しいので、これができるとヴォーカル・ヒーローやヒロインのようになり、声は神々しさを得るようになるでしょう。
 
So Felicity, I say, "O to struggle against great odds to meet enemies undaunted- to indeed be a God." Let's learn about messa di voce.
 
というわけで、フェリシティさん。「おお、大いなる困難と闘うことよ!臆することなく敵を迎え打つことよ!本当に神となることよ!*」メッサ・ディ・ヴォーチェについて学びましょう。
 
*訳注:アメリカの詩人、ウォルト・ホイットマンの "A Song of Joys" からの一節のようです。
 

1. メッサ・ディ・ヴォーチェとは?

 
So what is messa di voce? Messa di voce means to start on a single note softly to get louder and louder and then softer and softer. Check it out... ♪ Ah ♪
 
さて、メッサ・ディ・ヴォーチェとは一体何なのでしょうか?メッサ・ディ・ヴォーチェとはある音を小さく出し始めて、しだいに大きくしていき、また小さくしてくことです。こんな感じです。「(メッサ・ディ・ヴォーチェで)アー」
 
And the Italian word "messa" means "to place" or "put" and "di voce" means "the voice". It's different from "vocal placement". But this is kind of saying, if I can do that skill well I can "put" my voice wherever the heck I want. [hits piano]
 
イタリア語で「メッサ」は置くことを意味し、「ディ・ヴォーチェ」は声を意味します。これはヴォーカル・プレイスメントとは異なりますが、この技術ができるのなら、どんな場所でも置きたいところに声を置ける、というような意味です。
 

2. どうしてメッサ・ディ・ヴォーチェを歌うの?

 
But let's talk about why we need to learn messa di voce. Messa di voce emerges from the classical tradition. But really it's not just for classical singers. All singers can benefit by working on messa di voce.
 
次に、メッサ・ディ・ヴォーチェを学ぶ必要があるその理由について話しましょう。メッサ・ディ・ヴォーチェはクラシックの伝統から生まれたものですが、クラシック歌手のためだけのものではありません。メッサ・ディ・ヴォーチェに取り組むことによって、全てのシンガーがその恩恵を受けられます。
 
Now, later we're going to do an exercise for it. But think of it this way, if we can go from soft to loud to soft and back, we have control over our vocal cords. This is the very same thing we're trying to do when we work on the mix.
 
あとでエクササイズもやっていきますが、このように考えてください。小さな声から大きな声へ、そしてまた小さな声へと行けるのなら、声帯のコントロールができていることになります。ミックスに取り組むのと全く同じことをやろうとしているのです。
 
So working on messa di voce can help you develop your mix. Because we're going through all those different vocal cord coordinations, the same ones as the mixed voice.
 
メッサ・ディ・ヴォーチェに取り組むことはミックスを育てるのに役立ちます。ミックスヴォイスのときと同じように、あらゆる種類の声帯の使い方をしていくのですから。
 
We also talk on the show a lot about laryngeal control. Singers who have mastery over multiple larynx positions tend to be good at messa di voce and vice-versa. So it's great for your laryngeal control.
 
それから、喉頭(のど)のことについてもこのショーでたくさん話していますよね。様々な喉頭のポジションをマスターしたシンガーは、メッサ・ディ・ヴォーチェもうまい傾向があって、その逆もまた然りです。喉頭のコントロールにも良いですね。
 
Finally, it's great for your soulfulness. It's easy for me to say, "to indeed be a god [softly] or, "to indeed be a god" [loudly] or, "to indeed be a god". [shouts] That's easy to do in the speaking voice. But can we have that kind of dynamic and soulful control over our singing voice? That's what messa di voce can bring.
 
最後に、メッサ・ディ・ヴォーチェは感情表現にも良いのです。話し声で「(小さな声で)本当に神となることよ」と言ったり、「(中くらいの声で)本当に神となることよ」と言ったり、「(大きな声で)本当に神となることよ」と言ったりするのは簡単ですが、歌声でもそのような強弱や感情表現のコントロールができるでしょうか?メッサ・ディ・ヴォーチェがもたらしてくれるのは、そのようなことなのです。
 

3. 曲例:「レ・ミゼラブル」より「彼を返して」

 
And so next we're going to look at it in a song. Now the song I chose is, "Bring Him Home" from Les Mis. And Felicity, this has a kind of heavenly and prayerful quality to it. And it's really a perfect song for demonstrating how messa di voice can bring a song to life. So let's have some fun with "Bring Him Home".
 
次に、曲中でのメッサ・ディ・ヴォーチェを見ていきましょう。今回選んだ曲はミュージカル「レ・ミゼラブル」より「彼を返して」です。フェリシティさん、この曲には天国に祈りを捧げるような性質があって、メッサ・ディ・ヴォーチェが曲に命を吹き込む様を実演するのには完璧な曲なのです。それでは「彼を返して」で楽しんでみましょう。
 
"God on high
Hear me prayer
In my need
You have always been there"
 
 
And you hear how that push-pull of messa di voce gives this song life. Now it's very pretty just doing it softly... "God on high, hear my prayer" But compared to the messa di voce it doesn't have the same life.
 
メッサ・ディ・ヴォーチェの押し引きが曲に命を吹き込む様が聞けたことでしょう。優しく「ゴッド・オン・ハイ、ヒア・マイ・プレイヤー」と歌ってもとても綺麗ですが、メッサ・ディ・ヴォーチェと比べると同じような力はないですね。
 

4. メッサ・ディ・ヴォーチェの五本の柱

 
So next let's talk about what we need to do to successfully perform messa di voce.
And we're going to do five pillars of messa di voce.
 
では次に、メッサ・ディ・ヴォーチェをうまくやるために必要なことについて話しましょう。メッサ・ディ・ヴォーチェの五本の柱をやっていきます。
 

息のコントロール

 
The first pillar is breath control. To master messa di voce we're going to need control over our breathing. Yes, when you get louder you need more air and when you get softer you need less. That's how singing works.
 
最初の柱は息のコントロールです。メッサ・ディ・ヴォーチェをマスターするには息のコントロールが必要になるでしょう。そうです。声を大きくするにはより多くの息が必要で、小さくするにはより少ない息が必要です。それが歌うことの仕組みですからね。
 
But we don't want to be blasting the air to get louder. ♪ Ah ♪ Right? We want... ♪ Ah ♪ I press gently on the gas pedal for that crescendo and then gently take the gas pedal away for the exhale. So it's going to be very subtle. A little bit of pressure goes a long way.
 
でも、声を大きくするために息を押し出すのは望ましくありません。「(息を押し出して)アー」そうですよね?望ましいのは「(徐々に大きくして)アー」です。クレッシェンドでは徐々にアクセルを踏んで、それから徐々にアクセルを緩めていきます。とてもわずかなものなので、少しだけ圧力を使うとうまくいきます。
 

ピッチ(音の高さ)のコントロール

 
Pillar number two, pitch control. Probably the hardest part about messa di voce
is the tendency to change pitch, right? When we add that volume, it wants to go sharp. And when we take away the volume it wants to go flat.
 
第二の柱は、ピッチのコントロールです。メッサ・ディ・ヴォーチェで一番難しいのはおそらく、このピッチが変わってしまう傾向でしょう。ヴォリュームを上げると、ピッチは上がりたくなり、ヴォリュームを下げると、ピッチは下がりたくなってしまいます。
 
Something like... ♪ Ah ♪ Where the pitch goes up and I didn't mean to. Or... ♪ Ah ♪ And when I take away the volume the pitch goes flat. And I didn't mean to. It's pretty difficult to keep.... ♪ Ah ♪ ...the exact same pitch as the volume changes. So really be mindful of your pitch when you're working on messa di voce.
 
 

コンプレッションのコントロール

 
Next pillar, compression control. In singing, we have a tendency for our soft sounds to be too light, too breathy. And our loud sounds to be too squeezy, too tough. And this is what makes messa di voce so hard.
 
次の柱は、コンプレッションのコントロールです。歌においては、小さな声を出すときに、軽くなったり、息混じりになったりし過ぎてしまう傾向があります。大きな声のときは締め付け過ぎたり、きつくし過ぎたりしてしまいます。こうなるとメッサ・ディ・ヴォーチェをするのは難しくなってしまいます。
 
We want our soft sounds to not be airy, or even falsetto, ♪ Ah ♪ but we want them to be soft yet toned up. ♪ Ah ♪ It's still strong even though it's soft.
 
 
Then as we add we don't want... ♪ Ah ♪ ...to get squeezed. But there's a sensation of letting go of compression as the breath takes over. ♪ Ah ♪
 
 
And then the hardest part of messa di voce is coming back. ♪ Ah ♪ We don't want to go too far loosening. We want... ♪ Ah ♪ compression to stay on duty as the air and volume is taken away. That's the hardest part.
 
 

喉頭(のど)のコントロール

 
The next pillar is larynx control. Now we've learned on the show that low larynxes
are built for a more operatic kind of volume. Whereas high larynxes are built for a more
poppy, microphone kind of volume.
 
次の柱は、喉頭のコントロールです。このショーで学んできたのは、低い喉頭はよりオペラティックな感じのヴォリュームで使える、ということでしたね。一方で、高い喉頭はよりポップで、マイクを使う感じのヴォリュームで使えます。
 
When we do messa di voce we want to minimize laryngeal movement. We don't want something like... ♪ Ah ♪ Or something crazy like that.
 
メッサ・ディ・ヴォーチェをするときの喉頭の動きは最小限にしましょう。「(喉頭のポジションを大きく変えて)アー」のようなおかしなことはしたくないですからね。
 
But as we move from soft to loud, you might feel a little larynx movement and vice versa. ♪ Ah ♪ There might be a little bit of drop on the louder sounds and a little bit of raise on the softer sounds. A little is okay, but try to minimize it as much as possible.
 
でも小さな声から大きな声に移るにつれて、少し喉頭が動くのを感じるかもしれませんし、逆もまた然りです。「(少し喉頭を下げながら)アー」大きな声では少し喉頭が落ちるかもしれませんし、小さな声では少し上がるかもしれません。少しなら大丈夫ですが、できるだけ動きを少なくするようにしましょう。
 

共鳴のコントロール

 
Our final pillar is resonance control. Common vocal wisdom tells us that our strong sounds go that way and our more heady lighter sounds go up and in.
 
最後の柱は共鳴のコントロールです。声の常識に基けば、力強い声は(口から外を指して)この方向に、ヘッドの、軽い声は上や内側の方向に行きます。
 
But messa di voce really reverses this feeling. Because we can't have something like... ♪ Ah ♪ We can't be going outward to get loud and to get stronger. In fact we feel it in the reverse.
 
でもメッサ・ディ・ヴォーチェではこの感覚を逆にします。「(声を徐々に口の外へと向かわせて)アー」というようなことにはできませんから。大きくて力強い声を出すために声を外側に向かわせることはできません。実際は逆に感じるようにします。
 
The softer sounds have a sort of chestier airflow ♪ Ah ♪ And then as the crescendo happens ♪ Ah ♪ it becomes more absorbent in the head. So it really reverses the instinct of the voice. Which is why it's so hard to do.
 
 
So there's your five pillars of messa di voce. And now we're going to try it on an exercise.
 
以上がメッサ・ディ・ヴォーチェの五本の柱でした。それではここでエクササイズに挑戦していきましょう。
 

メッサ・ディ・ヴォーチェのエクササイズ

 
The exercise will be HAH-EH-EE-EH-HAH. On, of course, a single note. For our messa di voce exercise we're really going to let vowels be our friend. And use stronger vowels for our softer sounds and headier more stable vowels for our louder sounds. Really reversing the tendencies.
 
今からやるエクササイズは「ハーエーイーエーアー」です。もちろん、一つの音(音高)でね。このメッサ・ディ・ヴォーチェのエクササイズでは、母音と友達になってもらいます。強い母音を小さい声で、ヘッド寄りで安定した母音を大きな声で使います。傾向を逆にするのです。
 
Here's how it goes... ♪ HAH - EH - EE - EH - HAH ♪ ♪ HAH ♪ So we're gonna go soft, medium, loud, on the vowels and then just on the AH. Really keep in mind those five pillars as we do it.
 
こんな感じです。「ハーエーイーエーアー… ハー」それぞれの母音で小さな声、中くらいの声、大きな声と行き、そのあとは「アー」のみで歌いましょう。五本の柱をよく頭に入れながらやってくださいね。
 
We're gonna have guys down here... ♪ HAH ♪ And ladies up here... ♪ HAH ♪ And here we go together! [Exercise]
 
 
 
Fantastic work. We just got one more to do and I want you to keep in mind all those principles, alright. You're going to control the breath. You're going to feel the change in compression. You're going to notice your larynx's stability. You're going to feel that resonance move up and in on the strong one. And of course, watch your pitch.
Here we go with the last... ♪ HAH - EH - EE - EH - HAH ♪ ♪ HAH ♪
 
素晴らしい出来です!もう一回だけあるので、原則を頭に入れておいてほしいのです。息をコントロールすること。コンプレッションの変化を感じること。喉頭の安定に注目すること。力強い声では共鳴が上へ、内側へと移るのを感じること。そしてもちろん、ピッチにも注意すること。最後の一回です。行きましょう!「ハーエーイーエーアー… ハー」
 
Awesome, awesome work. So I hope Felicity and all that you are feeling heavenly. I hope you are feeling divine. I hope you are feeling like vocal heroes. Because if you've done this messa di voce, you really are.
 
とてもよくできました!フェリシティとみなさんが天国に居るように感じられたのなら幸いです。神々しく感じられ、ヴォーカルのヒーローのように感じられたのなら嬉しいです。このメッサ・ディ・ヴォーチェができたのであれば、みなさんは本当にそういった存在なのですから。
 

終わりに

 
And so I hope that's been helpful for you guys today as singers. If you've got questions you'd like to see us answer on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.
 
というわけで、今回の内容がシンガーのみなさんのお役に立てば幸いです。このショーで答えてほしい質問があれば、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。
 
And I just encourage you don't lose that joy, don't lose that passion, don't let people tell you that you can't sing. You and I both know it is not true.
 
歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。「ヘタクソ!」などとは誰にも言わせないでください。それが本当のことではないのは、あなたも私も知っていることですから。
 
Get with a great voice teacher in your area. Or if you'd like to Skype with one of our staff or you're in the New York City area, you can visit us at www.NewYorkVocalCoaching.com.
 
あなたの住む地域で素晴らしいヴォイスティーチャーに就きましょう。NYVCのスタッフとスカイプ(でレッスン)をしたかったり、ニューヨークにいたりするのであれば、 www.NewYorkVocalCoaching.com にアクセスしてみてくださいね。
 
If you're looking for a vocal course to do at home, you can download the Voice Lessons To The World Vocal Course. This is a 12-part course that takes you on a singing journey from beginning to master. Hundreds of vocal exercises that you can do at home, or in your car, wherever you may be.
 
お家でできるヴォーカル・コースを探しているのであれば、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのヴォーカルコースをダウンロードできますよ。初心者からマスターまで、12パートのコースが歌の旅へとお連れします。たくさんのエクササイズがあり、家に居ても、車の中でも、どこだってできます。
 
And finally if you'd like free daily vocal tips sent to your inbox every day, great information, you can sign up at www.DailyVocalTips.com.
 
最後に、 日刊で無料のメルマガ「デイリー・ヴォーカル・ティップス(歌のコツ)」を希望する方は、 www.DailyVocalTips.com に登録してくださいね。
 
I'm Justin Stoney. Until next time, make a joyful noise.
 
ジャスティン・ストーニーでした。また次回まで、メイク・ア・ジョイフル・ノイズ(喜びの声を上げよう)!
 

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以上、今回はメッサ・ディ・ヴォーチェに関するエピソードでした。いかがでしたか?

ご意見、ご感想はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。