Feel the Joy of Singing!

NY仕込みのヴォーカル理論とエクササイズ。上達に役立つ情報を、わかりやすくお届けします。

ご挨拶と当ブログのご案内

シンガーのみなさん、こんにちは!ヴォーカルコーチの佐藤剛寿と申します。

当ブログでは、New York Vocal Coaching のジャスティン・ストーニー先生の動画の翻訳を中心に、ヴォーカルの上達に役立つ情報を掲載しています。翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

目次

 

New York Vocal Coachingとは?

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

newyorkvocalcoaching.com

 

www.youtube.com

 

ブログの運営者について

このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

 

ブログの見方

当ブログでは基本的に週1回、ジャスティン先生の動画の翻訳を掲載しています。まだまだ見にくいところもあると思いますが、みなさんが欲しい情報に辿り着けるよう、日々少しずつ整理して、工夫していっています。

彼の動画の内容は本当に多岐にわたるので、毎回カテゴリーをつけて分類するようにしています。気になることがあったら、各記事のタイトルの下にあるカテゴリーをタップして、関連する他の記事も読んでみてください。より理解が深められると思います。

動画の中にはジャスティンと一緒にエクササイズができるものもあるので、そういう記事には【エクササイズ付】のカテゴリーを付けています。実際にYouTubeで練習ができるので、僕のお勧めのカテゴリーです!

 

レッスンについて

動画や文章に触れて自分で練習するだけでも声を改善していくことはできますが、一人ではわからないこともあると思います。そういう時はぜひ直接レッスンを受けてみてください!

僕のレッスンではニューヨークで学んだことを活かして、クライアントのみなさんが声をより自由に使えるように、一人一人に合わせたエクササイズを提供しています。

また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

ニューヨーク仕込みのエクササイズを、ぜひ体感してみてください!

 

ヴォーカルレッスンのお問い合せ、お申し込みはウェブサイトからどうぞ。

 

レッスン概要

https://www.takahisasatomusic.com/lesson

 

お問い合せ、お申し込み

https://www.takahisasatomusic.com/contact

Ep. 40「ミックスヴォイス」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニーによる「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード40「ミックスヴォイス」です!どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 40 "The Mix Voice" - Voice Lessons To The World

エピソード40「ミックスヴォイス」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com

 

目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさんこんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 40 of voice lessons to the world, the show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード40へ!このショーでは世界中からの歌に関する質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを助けていきたいと思っています。

 

今週の質問:ミックスヴォイスとは?

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Adriana T. in Haslett, Michigan.

 

みなさんが質問する機会はあとで設けるとして、今週の質問はミシガン州ハスレットのエイドリアナ・Tさんから来ています。

 

And Adriana writes, “Dear Justin, what is the mix voice and how do I do it?”

 

ジャスティンさん、こんにちは。ミックスヴォイスとは何ですか?どうやってやればいいですか?」

 

Now, Adriana, that's the question I think we've all been waiting for. I get so many questions from singers about “What is the mix?” “How do I mix?” “Is the singer doing a mix?”.

 

エイドリアナさん。これはみんなが待ちわびていた質問ですね。「ミックスって何?」「どうやってやるの?」「このシンガーはミックスを使っているの?」というような質問を、たくさんのシンガーから受けます。

 

Everybody wants to know how to do the mix voice and you should. It's totally awesome and we're going to figure it out together today.

 

みんなミックスの歌い方を知りたがっているし、実際知るべきだと思います。とても良いことですから、今回はこれを一緒に解き明かしていきましょう。

 

1. 声区とは

 

The first thing that we need to know though, is what is a vocal register because the mix is a kind of vocal registers. So we have to know what that even means a vocal register.

 

最初に知っておきたいことは、声区についてです。ミックスも声区の一種ですから、声区とは何かを知る必要がありますね。

 

When I'm talking to you like this, I'm talking to you in a vocal register called chest voice.

 

(普通にしゃべる感じで)こういう風に話している時は、チェストヴォイスという声区で話しています。

 

But if I talk to you like this, I'm talking to you in another vocal register which is called falsetto.

 

(裏声で)でもこういう風に話している時は、ファルセットという別の声区で話しています。

 

チェストヴォイス

 

So I want you guys to try some of these vocal registers with me. First in your chest voice, guys and girls just say “Hello, my name is Justin.”. Of course use your own name though. Here we go. That was great.

 

ではこの二つの声区にトライしてみましょう。まずはチェストヴォイスで、男性も女性も一緒に言ってみましょう。「ハロー、マイ・ネーム・イズ・ジャスティン」。もちろんあなたの名前で言ってください。どうぞ!素晴らしいですね。

 

ファルセット(ヘッドヴォイス)

 

Now in your falsetto or women head voice, say “Hello, my name is Justin.“ That's great.

 

次にファルセット(女性の場合はヘッドヴォイス)で、「ハロー、マイ・ネーム・イズ・ジャスティン」と言ってみましょう。素晴らしい!

 

Good. So you see that difference between a chest voice register and a head voice or falsetto register.

 

いいですね。チェストヴォイスとヘッドヴォイス(あるいはファルセット)の違いがわかったと思います。

 

Now there's some other registers that people sometimes talk about. There's the whistle voice that's way way up there. I might talk about that another time.

 

他にもみなさんの話題になる声区はいくつかありますね。すごく上の方にはホイッスルヴォイスがあります。これについてはいつか話すかもしれません。

 

ヴォーカルフライ

 

There's the fry, the vocal fry which is this sound right here.

 

ヴォーカルフライ* というのもあって、(ガリガリした声で)こんな感じの声です。

 

*訳注:ヴォーカルフライは、チェストヴォイスの下にある声区。ジャスティンの声を聞いてもらえばどんな声かわかると思います。

 

We should actually try that one together. Just say, “Hello, my name is Justin.” Try that out. That's good. Great job. So those are all vocal registers.

 

これもやってみましょう。(ヴォーカルフライで)「ハロー、マイ・ネーム・イズ・ジャスティン」。やってみて。いいですね!よくできました。様々な声区に触れられましたね。

 

2. ミックスヴォイス

 

And now the mix is a kind of vocal register. It's actually more than one thing which is why people get confused about. It's not just one mix but it's some blend between the chest register and the falsetto or head voice register that you guys already felt.

 

そしてミックスも声区の一種です。実際ミックスというのはたった一つのものではないので、みんなそれで混乱してしまいます。ミックスはただ一つではなくて、体感してもらったチェストヴォイスと、ファルセット(あるいはヘッドヴォイス)との混ぜ具合によるんです。

 

So what I'm going to do for you right now is do, in my speaking voice, a really smooth transition from my highest falsetto down through a bunch of mixes and then into my chest voice so you guys really can get in your ear what a mix sounds like just in my speaking voice. So here I go.

 

そこで今からやってみるのは、しゃべり声で、一番高いファルセットから、様々なミックスを通って下っていき、チェストヴォイスへと滑らかに移行していくことです。しゃべり声の中でミックスがどういう風に聞こえるのかがわかると思います。では行きますね。

 

しゃべり声でのミックスのデモンストレーション

 

If I go, way up here in my falsetto, if I'm talking to you way up here in my falsetto and then I come down a little bit and start to add a little bit of mix to my voice, I get something like that, but then if I bring it down a little bit further I get a little bit more vocal cords and I get a little bit thicker mix right here, and then if I bring it down more and add a little bit more mix I get a sound like this, and then if I bring it down a little further I get a sound like this, and then if I bring it down a little further and add vocal cords I get it sound like this, and I'm back in my chest voice.

 

(デモンストレーション)(訳:こんな風に上の方のファルセットで話した後、少し下がって声にミックスを足し始めるとこんな声になって、次にもう少し下げると、声帯に厚みが加わってここでミックスになって、もう少し下がってミックスを加えるとこんな声になって、そしてさらに下がるとこんな声になって、またもう少し下がると声帯が加わってこんな声になって、今チェストヴォイスに戻りました)

 

声区の滑らかな移行

 

Alright. So that's a nice smooth transition from falsetto down to chest. Now that's just for fun. You guys don't have to do that at home.

 

いいでしょう。ファルセットから下ってチェストへと、きれいに、滑らかに移行してみました。面白いからやってみただけなので、みなさんが家でこれをやる必要はありませんよ。

 

But if you want to mess with that, that would be pretty cool, right? A smooth transition just in your own speaking voice from chest to falsetto or back and forth, that's a really awesome thing if you have that kind of coordination. That's what we want to get.

 

でもこれで遊んでみれば、とても面白いことでしょう。しゃべり声でチェストからファルセットへと前後して、滑らかに移行していく。こんな声の使い方ができれば、それはとても良いことです。こういう声が欲しいですね。

 

3. 曲中でのミックス

 

So now how does this apply to a song? So many artists have this great mix sound where they're going up to high notes. But it doesn't seem very difficult for them. They don't seem to be pushing or straining very much. They're probably using a mix.

 

それでは、これをどうやって曲に応用すれば良いのでしょか?素晴らしいミックスの声で高い声まで上っていくアーティストはたくさんいます。でも簡単にこなしているように見えますね。押し出したり締め付けたりしているようには思えません。彼らはおそらくミックスを使っているのでしょう。

 

曲例:ブルーノ・マーズの「トーキング・トゥー・ザ・ムーン」

 

So I'm going to show you a couple things in a song called “Talking To The Moon” by Bruno Mars and see if you can hear some of these things as they're applied to a song. Let me try it a little bit.

 

ブルーノ・マーズの「トーキング・トゥー・ザ・ムーン」を曲例として、ミックスが曲にあてがわれるとどうなるのかが聞けるように、その要素をいくつかお見せしていきます。

 

“I know you somewhere out there

somewhere far away

I want you back

I want you back”

 

(歌 - ミックスで)

 

You know that’s using a little bit of a mix.

 

少しミックスが使われているのがわかったと思います。

 

ファルセットに裏返ると

 

But now what if I did what most singers would do when I go up to that higher note which is flip to falsetto? That's one thing that might happen. This is what might happen.

 

でも高い声に上がる時に多くのシンガーが陥ってしまうようなこと - ファルセットに裏返るとどうなるでしょうか?起こり得ることの一つはこれです。

 

“I know you somewhere out there“ Right? So instead of “I know you somewhere out there” I get “I know you somewhere out there” and I flipped a falsetto.

 

(歌 - 裏返って)わかりましたか?(歌 - ミックスで)ではなく、(歌 - 裏返って)と、ファルセットに裏返ってしまいます。

 

Now that's not bad to do, but that's not what the artist is doing and that's not a mix.

 

これは悪いことではありませんが、このアーティストがやっていることではないし、ミックスでもありません。

 

チェストヴォイスで押し出すと

 

Now the other tendency that people have is instead of finding that mix they push a chest voice: too much mouthiness, too much air, too much spread up into that note.

 

それから別の傾向として、ミックスを探そうとする代わりにチェストヴォイスを押し出してしまうことがあります。高い声に行くために、声を口から出し過ぎたり、息を使い過ぎたり、口を開き過ぎたりすることです。

 

And then you get “I know you, some around there” and I'm shouting. So “I know you're somewhere out there” more of a mix. “I know you somewhere out there“ that's pushing my chest voice up too high.

 

そうすると、(歌 - チェストヴォイスで押し出して)と叫んでしまいます。(歌 - ミックスで)これはミックスですが、(歌 - チェストヴォイスで押し出して)これだとチェストヴォイスで押し出すには高過ぎます。

 

So singers will fall on either side of those. They're going too light into head voice or falsetto; or they're going too heavy, too thick into chest voice. And they're not finding that middle ground.

 

ということで、シンガーはどちらかの極端に陥ってしまいます。軽くなり過ぎてヘッドヴォイスやファルセットに行ってしまうか、重く、厚くなり過ぎてチェストヴォイスに行ってしまうかです。中間の場所を見つけることができないのです。

 

4. ミックスの暗号を解く

 

So then how do we find that middle ground? We need to know what the mix is, how am I getting a smooth transition between those, what's the x-factor, what's the missing ingredient to making that mix work. Here's the thing that nobody will tell you and is really the truth. 

 

ではどうやって中間を見つければよいのでしょうか?ミックスとは何であるか、どうすれば声区の間を滑らかに移行できるのか、何が決め手となるのか、ミックスをうまくいかせるために足りない材料は何なのか - これらを知る必要がありますね。では、誰も教えてくれない本当のことをお伝えしましょう。

 

一に声帯、二に共鳴

 

The mix is two things. It's a vocal cord event and it's a resonance event.

 

ミックスは二つのことでできています。声帯で起こっていることと、共鳴で起こっていることです。

 

コンプレッションのコントロール

 

But the vocal cord event is the biggest thing that people always miss in the world of voice. We need to have compression control: not just compression but compression control.

 

ただ、声帯で起こっていることの方が、声の世界でいつも見過ごされている大きなことなんです。必要なのはコンプレッション* だけでなく、コンプレッションのコントロールなのです。

 

*訳注:コンプレッションとは、声帯がどれだけ中央に集まっているかの度合いのこと。というと難しく聞こえますが… ジャスティンの声を聞いていただければわかると思います。

 

Let's see if we can discover what that is together. So again using your own name; Let's just have you say “Hello, my name is Justin”. It's nice.

 

では一緒に、コンプレッションとは何なのかを見つけていきましょう。自分の名前で言ってみてください。「ハロー、マイ・ネーム・イズ・ジャスティン」。いいですね。

 

Now say it like this; “Hello, my name is Justin”. Great. That was a breathy or decompressed voice.

 

次はこのように言ってみてください。「(息混じりに)ハロー、マイ・ネーム・イズ・ジャスティン」。素晴らしい!これは息混じりの声、あるいはコンプレッションの弱い声です。

 

Now try this one; “Hello, my name is Justin”. Awesome. Now that's more of a compressed voice.

 

今度はこれをやってみてください。「(ガリガリした声で)ハロー、マイ・ネーム・イズ・ジャスティン」。とてもよいです!これはコンプレッションの強い声です。

 

As we're going up we don't want to change much of anything else: but often just our compression sometimes a little bit more, sometimes a little bit less, sometimes right in between.

 

声域を上げていく時、あまり他の要素は変えたくないのですが、コンプレッションに関しては、もう少し欲しいとか、弱い方がいいとか、真ん中くらいがいい、とかいうことがよくあります。

 

We need to have gradations of compression and that's what will make the registration with the mix more smooth.

 

コンプレッションの段階的な調整が必要で、これがあればミックスの声区は滑らかになっていきます。

 

頭(鼻腔)の共鳴

 

Now the other thing is it's a resonance event. It's not just vocal cords, it's also resonance.

 

そしてもう一つは、共鳴で起こっていることです。声帯だけでなく、共鳴も関わってきます。

 

Like I showed you with the example, If I'm pushing out my mouth, I'm going to encourage more chest voice: too much chest, right? I'm going to be spreading the sound. I'm going to be using more air.

 

例で示したように、(声を口から押し出すようにしゃべって)声を口から押し出すと、よりチェストヴォイス寄りの声になります。これだとチェスト過ぎますよね?声(口)を広げてしまい、息もより多く使ってしまいます。

 

So I want to keep the air the same as I move up through that mix. I'm not going to change the air. I'm not going to change the volume. I'm just going to keep it the same.

 

ですからミックスに上っていく時も、息を同じ量に保ちたいのです。息の量は変えません。声量も変えません。同じに保ちます。

 

Then I'm going to make the air stay in the head like it was falsetto, but let the vocal cords be in a state of compression.

 

それからファルセットのように息を頭の方に保ちますが、声帯はコンプレッションが十分にある状態にします。

 

So I'm doing a head airflow and a chest compression. I hope that makes sense to you guys. That's the x-factor on how to make the mix work.

 

つまり、ヘッドの息の流れとチェストのコンプレッションを同時にするのです。理解してもらえたでしょうか。これがミックスをうまくいかせるための決め手です。

 

5. ミックスのエクササイズ

 

But now together we're going to try. I got an exercise here for you. Now, what it's going to be is the following.

 

それでは一緒にトライしてみましょう。いいエクササイズがあります。これがそのエクササイズです。

 

We're gonna do an B-U-B, “BUB” this Pattern: “BUB BUB BUB BUB” Okay?

 

B-U-B “BUB” を、このパターンでやります。“BUB BUB BUB BUB” いいでしょうか?

 

So, usually what I'll say is: guys down here, ladies up here. But the mix is the thing that makes the ladies sound real real strong in their head voice and the guys sound real real high and light. It blends the two together, actually.

 

いつもだったら「男性は下で、女性は上で」と言うところですが、ミックスというのは女性のヘッドヴォイスをとても強くし、男性の声を高く、軽くするものです。実際、男性と女性の声が混ざるようなものなのです。

 

So today I'm not going to separate. Today guys and girls are going to be on the exact same pitch. But to do this I'm going to tell ladies when to come in. We're going to start down with the guys and I'm going to tell the ladies when to come in with this exercise.

 

ですから今回は分けません。男性も女性も全く同じピッチでやります。そのため、女性には入るところを伝えます。このエクササイズは、下の方で男性から始めて、女性には途中で入るところを伝えます。

 

Here's your goal. We're going up in pitch. You're not going to push breath and spread out. And you're not going to flip to falsetto or head voice. You're going to keep it in a light, compressed, easy mix.

 

目標はこうです。ピッチを上げていく中で、息は押し出さず、口は広げないこと。そしてファルセットやヘッドヴォイスには裏返らないように。軽く、コンプレッションのかかった、楽なミックスを保ちます。

 

If you have to flip it's totally fine. It takes time to build this but we're trying to not go to falsetto.

 

もし裏返ってしまっても全然大丈夫です。ミックスを作るのには時間がかかりますが、できるだけファルセットにならないようにしてみましょう。

 

That's the goal right now. Okay. So here we go. This starts with guys only. Here's guys.

 

以上が今回の目標です。いいでしょうか。では行きましょう!男性だけで始めます。

 

BUB-BUB 8-5-3-1 でエクササイズ

 

(Exercise)

 

(エクササイズ)

 

Fantastic! So now that was a lot of info on the mix, but we need it. It's such an important vocal concept: one of the very, very most.

 

素晴らしい!今回はミックスについて、たくさんの情報をお伝えしましたが、これは必要なことです。一番大事な声のコンセプトの一つですから。

 

終わりに

 

So, Adriana and all, I hope that gives you some insight as to what this mix voice is and it can help take your singing to the next level.

 

というわけで、エイドリアナさん、みなさん。今回の内容が、ミックスに対する理解と、みなさんの歌を次のレベルに持っていくことに役立ったら幸いです。

 

If you guys have questions that you'd like to see us answer on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

And you guys know that our continuing mission here at New York Vocal Coaching and Voice Lessons To The World is just to give you the best possible vocal information. We know that not everybody can afford great voice lessons. We know that the best vocal information is not really available to everybody all around the world.

 

私たちニューヨーク・ヴォーカル・コーチングやヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドの目標が、できる限り最高のヴォーカル情報を与え続けることだというのは、みなさんご存知でしょう。みなさん全員が素晴らしいヴォイス・レッスンを受けられるわけではないのは知っていますから。最高のヴォーカル情報が世界中のみなさんに手に入るわけではないのも知っています。

 

新しいアプリ!

 

So we're trying to help you guys by giving you a lot of this great information, hope it helps; which is why I'm so excited to tell you guys about a brand new app that we're going to be releasing for iPad, iPhone, hopefully more.

 

ですから私たちは、素晴らしい情報をたくさん届けることによって、みなさんの役に立ちたいと願っています。このことから、新しいアプリ(iPad, iPhoneでリリースされますが、さらに増やせたらと思っています)についてアナウンスできることをとても嬉しく思ってます。

 

This app is going to have a lot of free videos, a lot of free articles, tons of great tips for you guys as singers so that you can just keep growing and keep building towards your dreams of being the best possible singer that you can be.

 

このアプリでは、シンガーのみなさんのために、たくさんの動画や、無料の記事、歌のヒントなどを入れることで、みなさんがなりたいと願う、できる限り最高のシンガーになる夢を育み、育て続けられるようにしていきます。

 

So look for that app. Check that out. And again, don't ever lose the joy. Don't lose the passion. Don't let people tell you you can't sing. You know it's not true.

 

このアプリにご期待ください。チェックしてくださいね。それから、歌う喜びや情熱を決して失わないようにしてください。「ヘタクソ!」などとは誰にも言わせないでください。それは本当のことではないですから。

 

Get with a great voice teacher in your area. If you guys are in the New York City area or if you want to do Skype, you can visit us at www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

あなたの地域の素晴らしいヴォイスティーチャーに付いてください。ニューヨークのあたりに住んでいるか、スカイプのレッスンをしたければ、 www.NewYorkVocalCoaching.com をチェックしてみてくださいね。

 

And if you like these videos you can visit www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

動画を気に入ってもらえたのなら、 www.VoiceLessonsToTheWorld.com を見てみてください。

 

I’m Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

 

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以上、今回はミックスヴォイスに関しての翻訳でした。いかがでしたか?

ご感想、ご意見、ご質問はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はおやめください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

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僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

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そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

ニューヨーク仕込みのエクササイズを、ぜひ体感してみてください!

 

ヴォーカルレッスンのお問い合せ、お申し込みはウェブサイトからどうぞ。

 

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Ep. 39「一生良いシンガーにはなれないの…?」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニーによる「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード39「一生良いシンガーにはなれないの…?」です!どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 39 "You'll Never Be A Good Singer" - Voice Lessons To The World

エピソード39「一生良いシンガーにはなれないの…?」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com



 

目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさんこんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 39 of voice lessons to the world, the show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード39へ!このショーでは世界中からの歌に関する質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを助けていきたいと思っています。

 

今週の質問:私は良いシンガーになれないの…?

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Donna H. in Atlanta, Georgia.

 

みなさんが質問する機会はあとで設けるとして、今週の質問はジョージア州アトランタのドナ・Hさんから来ています。

 

And Donna writes, “Dear Justin, I go to a performing arts high school. And my voice teacher says I don't have what it takes to be a good singer. I'm so discouraged. I feel like giving up. I always thought I had a good voice but I guess I'm wrong.”

 

ジャスティンさん、こんにちは。舞台芸術科の高校に通っているのですが、私の歌の先生は、私には良いシンガーになるために必要な能力がないと言います。すごく落ち込んでいて、諦めようかと思っています。私は良い声を持っていると思っていたのですが、間違っていたのかもしれません。」

 

Wow. Well, Donna, here's what I have to say. I'm sorry. I'm sorry your voice teacher said that.

 

ワオ。ドナさん。その気持ち、よくわかります。あなたの先生がそんなことを言ったのが、気の毒でなりません。

 

And to anybody out there who had an abusive voice teacher, a person who was negative - doesn't matter if it was a friend, family member, somebody told you you can't sing, somebody that told you you shouldn't sing, somebody said it's not a good idea for you to sing that you just don't have what it takes but you're just not good enough - I'm sorry.

 

ひどい先生のレッスンを受けたことがあったり、友達や家族、誰でもそうですが、誰かに「下手だね」とか、「歌わないほうがいい」とか、「そんなに上手くないんだし、才能も無いんだから、歌なんてやめてしまいなさい」などと言われたりしてきた人、みなさんの苦しい気持ち、お察しします。

 

1. 信じよう

 

The voice is something that is inside you. I'm sure Donna, you know this. You have to sing. You must sing.

 

声はあなたの内側にあるものです。ドナさんはきっと、このことを知っているでしょう。歌うべきです。歌わなければなりません。

 

And so for somebody to tell you that you're never going to be any good at it, I can just tell you it's flat-out wrong. Not only is it incorrect, wrong but it's also wrong to stifle somebody's gift like that.

 

「あなたの歌は良くならないよ」と言う人は、誰であれ、完全に間違っていると言えます。正しくないのはそれだけでなく、誰かの才能をそうやって抑えようとすることも間違っています。

 

And so let me tell you, Donna, you can sing. And you must sing. And you will be a good singer.

 

ですから、ドナさん。歌ってよいのです。歌わなくちゃ。あなたはきっと良いシンガーになれます。

 

2. ポジティブな環境

 

The voice needs a positive environment to grow. This is whether you're in your own practice space, it's got to feel positive, whether it's in your own home it's got to feel positive.

 

声が育つためには、ポジティブな環境が必要です。練習場所にいる時もポジティブに感じられるべきだし、家にいる時もポジティブに感じられるべきです。

 

But definitely, definitely, definitely if you're in the voice studio with a voice teacher and it's not positive, you know you're in the wrong place.

 

でも絶対に、絶対に、絶対に(!)ヴォイススタジオで先生といる時はポジティブに感じられるべきで、もしそうでないのなら、あなたは間違った場所にいます。

 

You need people that are behind you. People that are going to value you and your singing.

 

あなたに必要なのは支えてくれる人です。あなたのことやあなたの歌のことを尊重してくれる人です。

 

3. 声はあなた自身でもある

 

And the biggest reason why is the voice is not just your muscular instrument, but it's also you.

 

その最大の理由は、声というのはあなたの筋肉を使った楽器であるだけでなく、あなた自身でもあるからです。

 

You go and learn how to play the piano in a negative environment. That wouldn't be the best but you could do it. You could have somebody saying “No, that's not… that's not good. That's wrong.” and you could still learn how to play the piano.

 

ピアノの弾き方を習うのであれば、ネガティブな環境でもできます。最良の環境ではありませんが、できはします。「違う。だめ。間違ってる。」と言う先生だとしてもピアノの弾き方は習えます。

 

But the voice is you. The voice is not just an instrument, it's not just your muscles but it's also your mind and your spirit.

 

でも声はあなた自身なのです。声はただ楽器であるだけではなく、筋肉であるだけでもなく、あなたの心と魂でもあるのです。

 

So if you're crushed down in your mind, Donna and all, if you're crushed down in your spirit, there's no way your voice can really soar. It's always going to be tight. It's always going to be hesitant. It's always going to come out and be judged.

 

ドナさん、みなさん。あなたの心や魂が打ち砕かれているのだとしたら、あなたの声が羽ばたけるはずはありません。いつでもこわばってしまい、ためらってしまい、声を出す度に自己批判をしてしまうことでしょう。

 

And so we can't have that. We can't have a negative environment. And any good voice teacher knows that.

 

それではいけません。ネガティブな環境ではいけないのです。良い先生ならみんなそれを知っています。

 

So if your voice teacher said that to you, honestly I'd encourage you to find a different situation because you need people that are behind you 100%. So I'm behind you 100%, Donna, and I encourage you on that.

 

ですからあなたの先生がそう言ったのなら、正直に言うと、状況を変えることをお勧めします。100パーセントあなたを支えてくれる人が必要なのです。ドナさん、私は100パーセントあなたを支えますし、状況を変えることを勧めます。

 

4. あなたの可能性が十分である理由

 

But now let's talk about why you're going to be a good singer.

 

では次に、あなたが良いシンガーになれる理由について話しましょう。

 

The voice is muscular coordinations. If I wanted to be a great athlete, then I would start going to the gym. I will workout every day and I would train the muscles that I need to train.

 

声は筋肉の使い方で決まります。素晴らしいアスリートになりたければ、ジムに通い始めるでしょう。毎日トレーニングをして、鍛える必要がある筋肉を鍛えるでしょう。

 

I would eat the right diet. I would get enough sleep. And I would hit the gym a certain amount of times. And I would listen to my personal trainer. And I would do it right. So I get strong.

 

正しい食事を摂るでしょうし、十分な睡眠も取るでしょう。決まった回数ジムに通うでしょうし、パーソナルトレーナーの言うことも聞くでしょう。正しく行うことで、強くなれます。

 

The voice is no different than that. It's a series of muscle coordinations on the inside of the larynx as well as the breathing. If I want to get my voice in great shape, I absolutely can. Anybody can train these muscles if they're willing and if they're disciplined. Anybody can do that.

 

声もそれと変わりません。声は喉頭(のど)の中にある筋肉の一連の使い方や、呼吸法によります。声を良い状態にしたければ、それは間違いなくできることなのです。意志を持って訓練をすれば、誰でも声の筋肉を鍛えることができます。誰でもできることなのです。

 

So Donna, you can do that. And everybody, you can do that.

 

ドナさん、あなたもできますよ。そしてみなさんも、できます。

 

5. 才能か訓練か

 

Now I will admit this. There's a thing about talent versus discipline. There are really some singers who are just sort of naturally great athletes - the kind of people where… if you were just walking down the street and you saw somebody, they look in great shape and you say “Hey you must work out, right?” the person says, “No, I never work out at all.”

 

ただし、次のことは認めます。才能か訓練かの問題がありますね。実際に、生まれつきの素晴らしいアスリートであるようなシンガーもいます。例えば、通りを歩いていて、すごい体格の人を見た時に、「すごく鍛えてるんでしょ?」とあなたが尋ねると、その人は「いや、全然鍛えてないよ。」と答えた…ということもあるでしょう。

 

That's just a natural athlete. That person hit the gym that gets super strong. But just in life they're pretty athletic.

 

その人は生まれつきのアスリートです。その人がジムに通えばとても強くなるでしょう。でも何もしなくてもとても強いのです。

 

There are some singers who are just pretty athletic, right? They didn't even take a lot of voice lessons, nothing like that. They're just pretty good singers naturally. That's a lot of talent.

 

単に最初から歌がすごく上手いシンガーもいますよね?ヴォイスレッスンのようなものを受けてすらいないのに、生まれつきとても上手いシンガーなのです。才能に恵まれているんですね。

 

There's other singers and other athletes who maybe weren't so natural but they wanted to work for it really hard, they wanted to train their muscles and they wanted to do everything that they could do to be the best that they can be.

 

それ以外のシンガーやアスリートの中には、生まれつきすごくはないかもしれませんが、一生懸命鍛えたくて、筋肉を鍛えたくて、自分の中でベストの状態になるためならなんでもしたい、という人もいます。

 

This kind of person has the potential to be as good and as athletic vocally as just about anyone. So you don't want to have any natural limitations standing in your way. Actually you want that to inspire you to go even further with your discipline and to really work on it.

 

こういう人は、才能がある人に負けず劣らずのとても良い声や体を作れる可能性があります。ですから生まれつきの差があなたの道を邪魔しないようにしてほしいのです。むしろ、この事実がさらなる訓練や練習の意欲を奮い立たせるようにしてほしいと思います。

 

Now again you're not going to be able to do that in a negative environment. But if you get into positive environment and you work really hard on your vocal muscles, you will in time get to be a very good singer.

 

もう一度言いますが、ネガティブな環境ではこうはできないでしょう。ポジティブな環境に入り、声の筋肉を鍛えれば、時間とともにとても良いシンガーになっていけるでしょう。

 

6. 完璧である必要はない

 

Now I also want to mention - I've mentioned this in the past - that not every singer needs to sound perfectly pristine in order to be a great singer, right?

 

さて、さらに触れておきたいことがあります。以前にも言ったことですが、偉大なシンガーになるために、全てのシンガーが完璧な声を必要としているわけではないですよね?

 

There are a lot of voices that we admire so so much when the singer is… has some uniqueness, has some character to their voice.

 

多くの人に称賛されているようなシンガーが、独特で個性的な声を持っていることはよくあります。

 

What we really care about is an instrument that's coming from the heart and soul that is expressing something that's unique about the person.

 

私たちの本当の関心は、その人独自のことを表現している心や魂、そこから来る声にあるのです。

 

If you're getting crushed down because people are telling you you're no good, you can't sing, you shouldn't sing, you better quit, then there's no way that uniqueness can come out.

 

誰かに上手くないだとか、下手だとか、歌わないほうがいいとか、やめたほうがいいと言われて打ち砕かれているのだとしたら、その独自性を表出させることができるわけがありません。

 

So whether or not the actual voice is pristine, we need to have you, Donna. We need your voice to come out. Even if it's got some flaws right now, that doesn't matter. That's not what we really love at the end of the day. We love you.

 

あなたの声が完璧でもそうでなくても、ドナさん、あなたが必要です。あなたの声を出し切ってほしいのです。今は少し上手く歌えないところがあったとしても、関係ありません。つまり、あなたを好きな理由は、完璧であることではないのです。「あなた」が好きなのです。

 

7. 歌わなくちゃ!

 

Now I will finally mention, Donna and all, that you must sing.

 

そして最後に、ドナさんとみなさんに伝えたいことは、歌わなければならない、ということです。

 

All right. There's no lukewarm reactions to singing. If you ask somebody “Well, do you sing? Are you a singer? Do you like to sing?” you're either gonna get this reaction “Oh yeah, sure. I'm a singer and I take voice lessons and I love it and you know I enjoy singing.“ or “Oh no, please no! Don't make me sing. I can't sing.”

 

そうです。歌うことに対して中途半端な反応をする人はいません。「歌は歌いますか?シンガーですか?歌うのが好きですか?」という質問に対しては、「そうだね。シンガーだし、ヴォイスレッスンを受けてるし、歌は好きだし楽しいよ。」という反応か、「え、やめて!歌わせないで。歌えないから。」という反応か、どちらかが返ってきます。

 

The reason why that is is because singing is just so native to who we are. Everybody somewhere deep inside wants to sing. But maybe they were told that they can’t. Maybe they were told that they shouldn’t. But they're wanting to sing somewhere even if they're terrified.

 

その理由は、歌は私達がどういう人であるかと深く関わっているからです。みんな、心の奥深くでは歌いたいと思っています。でも下手だと言われたことがあるのかもしれません。歌わないほうがいいと言われたのかもしれません。ただ、怖がっていたとしても、どこかに歌いたいという思いがあるものなのです。

 

So we can't stifle this gift that's been given. We can't block this down even if other people try to do it. We can't block it down. We can't use a negative language against our own gift.

 

ですから、与えられたギフトを抑えてはいけません。他の人が阻もうとしてもそうさせてはいけません。止めてはいけません。私達の持つギフトにネガティブな言葉を使ってはいけません。

 

So, since it's so personal, since it's so from the soul, you know when somebody is trying to discourage you, that's just not right. So Donna and all, you do have what it takes to be a good singer. 

 

これは個人の人格に関わることで、魂から来ていることなので、誰かがやる気を失わせようとしているのなら、それは間違っています。ですから、ドナさんもみなさんも、良いシンガーになるための能力を持っているのです。

 

And I know this isn't such a technical lesson. But I think it's a really important thing to say because I can't tell you how many people lost their chance because they listened to somebody else.

 

今回はテクニックのレッスンではありませんでしたね。でもこのことを伝えるのはとても大事なことだと思っています。なぜなら、誰かの言うことを真に受けてしまって、機会を失ってしまった人達を数え切れないほど見てきたからです。

 

They lost their chance to give the world or just give the people in their life their gift of singing because of what somebody else has said. I've had so many people come through the studio with an abusive voice teacher, a negative voice teacher with friends, family, somebody telling them they can’t, somebody telling them that they shouldn’t. 

 

誰かの言ったことのせいで、歌というギフトを、世界や、単に身の回りの人達に与える機会を失ってしまったのです。ひどい先生のいるスタジオや、ネガティヴな先生・友達・家族、下手だと言ってくる人、歌わないほうがいいと言ってくる人など…そういった道を通ってきた人を、今までたくさん見てきました。

 

And how many times have I seen them turn that voice around and come up with something absolutely stunning? I can't even count it.

 

そういう人達の声が好転して驚くほど魅力的になっていくのを、私は何回見てきたのでしょうか?数えることすらできません。

 

So Donna and all, I want you guys to be one of those people: one of those people who does not listen to the negative messages but pushes right through that, does the work and ends up being the singer that they wanted to be.

 

ですからドナさん、みなさん。私はみなさんにこういう人になってほしいのです。ネガティブな言葉は聞かず、それを押し退けて、練習をして、最終的になりたいシンガーになっていく人です。

 

終わりに

 

So I hope that's been helpful for you guys today as singers. If you have questions you'd like to see us answer on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com

 

というわけで、今回の内容がシンガーのみなさんの役に立ってば幸いです。このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

So today, more than ever, we encourage you not to lose that joy, not to lose that passion. Get with a great voice teacher who's going to stand behind you, who's going to believe in you, not somebody who's going to knock you down and tell you that you can't do it.

 

今回はいつにも増して伝えたいのです。歌う喜びや情熱を失わないでください。あなたを支えて、信じてくれるヴォイスティーチャーに付いてください。あなたを突き落として、できないだろうと言ってくる人は選ばないでくださいね。

 

If you guys are in the New York City area, you can visit us at www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

ニューヨークに住んでいるのなら、 www.NewYorkVocalCoaching.com をチェックしてみてくださいね。

 

And if you like these videos you can visit www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

動画を気に入ってもらえたのなら、 www.VoiceLessonsToTheWorld.com を見てみてください。

 

I’m Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

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以上、今回はみなさんの可能性に関しての翻訳でした。いかがでしたか?

ご感想、ご意見、ご質問はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はご遠慮ください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

newyorkvocalcoaching.com

 

www.youtube.com

 

ブログの運営者について

このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

 

レッスンについて

動画や文章に触れて自分で練習するだけでも声を改善していくことはできますが、一人ではわからないこともあると思います。そういう時はぜひ直接レッスンを受けてみてください!

僕のレッスンではニューヨークで学んだことを活かして、クライアントのみなさんが声をより自由に使えるように、一人一人に合わせたエクササイズを提供しています。

また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

ニューヨーク仕込みのエクササイズを、ぜひ体感してみてください!

 

ヴォーカルレッスンのお問い合せ、お申し込みはウェブサイトからどうぞ。

 

レッスン概要

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お問い合せ、お申し込み

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Ep. 38「強敵『アイ』」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニーによる「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード38「強敵『アイ』」です!どうぞお楽しみください ;)

 

Ep. 38 "The Deadly I" - Voice Lessons To The World

エピソード38「強敵『アイ』」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com


 

目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさんこんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 38 of voice lessons to the world, the show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over the world.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード38へ!このショーでは世界中からの歌に関する質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを助けていきたいと思っています。

 

今週の質問:アデルの曲が上手く歌えない…

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Nora F. in St. Petersburg, Russia.

 

みなさんが質問する機会はあとで設けるとして、今週の質問はロシア、サンクトペテルブルクのノラ・Fさんから来ています。

 

And Nora writes “Dear Justin, I like to sing the song “Someone Like You” by Adele, but every time it gets to the chorus I feel a sense of strain. What do you think is going on and can you help?”

 

ノラさんはこう書いています。「ジャスティンさん、こんにちは。アデルの『サムワン・ライク・ユー』を歌いたいのですが、サビに行くたびに声を緊張させてしまう感覚があります。何が起こっていると思いますか?助けてください。」

 

Well, thank you Nora for that great question. And man alive, I've heard that Adele song more times than almost any song in voice lessons. Everybody loves to sing that song. And so I think it's good that we talk about that today because it's so common.

 

ノラさん、素晴らしい質問をありがとうございます。これはこれは…アデルのこの曲は、レッスンでどの曲よりも多く聞いてきました。みんなこの曲を歌うのが大好きですから。とてもよくやる曲ですから、今回これについて話すのは良いことだと思います。

 

強敵「アイ」

 

But I do have an idea here, Nora, about why that might be so tough. And it's the deadly “I”.

 

ノラさん、どうしてこれが歌いづらいのか、一つ考えられることがあります。それは強敵の「アイ」です。

 

The “I” vowel in singing is one of the hardest vowels. It's a culprit for so many vocal problems. And a lot of times when… a song… you know, you feel like you have those notes, “I know I can sing that note, so why is this song so tough?” A lot of times it's the “I” vowel.

 

「アイ」の母音* は歌において最も難しい母音の一つです。多くの声の問題の犯人です。歌える声域にある曲だと思っても、「この音は歌えるはずなのに、どうしてこの曲は歌いづらいのだろう?」ということがよくありますよね。多くの場合で、その原因は「アイ」の母音です。

 

*訳注:英語には二重母音があるので、「アイ」が今回取り上げられていますが、日本語でも口を開く「あ」は似ていますね。

 

1. どうして「アイ」が強敵なの?

 

It's really a kind of mean vowel and I'm going to explain why it's so so difficult to sing.

 

「アイ」は意地悪な母音なのですが、どうしてこれを歌うのが難しいのか、説明していきますね。

 

But unfortunately, it's not only difficult but it's also very common because every time I have a song about myself ,“I”, I'm gonna have to sing an “I” vowel. So we're going to talk about why this “I” is so deadly.

 

不運にも「アイ」は難しいだけではなく、自分のこと(「アイ」= I )について歌う時は「アイ」を使わなければならないので、とてもよく使う母音でもあるのです。ですのでこの「アイ」がどうして強敵なのかについて話していきましょう。

 

口を広げる母音だから

 

Now the first reason is it's a mouth vowel, right? And as we're moving up to high notes the sound can be in the mouth or out the mouth. The sound has to get more in.

 

まず最初の理由として、「アイ」は口を広げる母音ですよね?高い声に行くに従って、声は口の中にも外にも持っていけますが、実際はより中の方に持っていくべきです。

 

Our chest voice and our low notes can go out the mouth directionally with the airflow. But as you move higher you must, must, must move the air in and to the back and also perhaps up and into the nasal resonators. It's essential for the instrument to function well. 

 

チェストヴォイスや低い声は息の流れとともに口の外の方向へと持って行けます。でもより高い声に行くには絶対に、絶対に(!)息を内側や後ろ側に持っていかなければならないし、(おそらく)鼻の共鳴腔にも持っていくべきです。声という楽器をきちんと機能させるためには必要不可欠なことです。

 

So you got a vowel like an “I” vowel and the “I” is making the sound go more out the mouth. So on a high note an “I” is not a really great thing.

 

「アイ」のような母音は、声をより口の外へと向かわせます。高い声では「アイ」はあまり歌いやすくはない母音なのです。

 

口の幅を広げてしまう傾向があるから

 

The other thing is it's a spready vowel. Now we've talked about spreading before. And the spread of the lip corners of “I”, the way we speak “I” is another problem. That's going to be guiding the air out the mouth.

 

もう一つは、「アイ」は口幅の広い母音だということです。口幅のことに関しては以前にも話しましたね。口角を広げる「アイ」の言い方がもう一つの問題です。息を口の外へと向かわせてしまいます。

 

So we naturally do a spread usually when we speak an “I” vowel. We can't have that when we sing.

 

「アイ」の母音を話す時は普通、口幅を広げてしまいますが、歌う時はそうしてはいけません。

 

明るい母音で喉頭(のど)が持ち上がるから

 

The last thing is that it's a bright vowel. A bright vowel would be like an “I” or an “A” or maybe even an “E”, whereas a dark vowel would be something like an “Oh” or an

“Oo” or an “Uh”.

 

最後に、「アイ」は明るい母音だということです。明るい母音は「アイ」とか「エイ」とか「イー」のようなものですが、一方で暗い母音は「オー」とか「ウー」とか「ウー」* のようなものです。

 

* 英語は母音の数が日本語より多いですね。日本語だと「あ」「え」「い」は明るい母音、「お」「う」は暗い母音です。

 

Now bright vowels tend to raise the larynx a little bit more. And you know also we've talked about before, spreading. So we don't want those bright vowels to be moving up and tight. And that's another problem with that “I” vowel.

 

明るい母音は喉頭(のど)をより持ち上げる傾向にあります。口幅を広げることに関しても話しましたね。ですからこういった明るい母音のせいで喉頭が持ち上がったり、声を締め付けたりしないようにしたいですね。これが「アイ」の母音のもう一つの問題でした。

 

2.「アイ」の母音の直し方

 

Alright, so we need to learn how to fix the tendencies of the deadly “I”.

 

いいでしょうか。ですから強敵である「アイ」の直し方を知る必要がありますね。

 

曲例:アデルの「サムワン・ライク・ユー」

 

I'm just going to show you what would happen in “Someone Like You” if I did it with the spread and with the deadly “I” vowel and then sort of without.

 

「サムワン・ライク・ユー」を、口幅を広げ、強敵の「アイ」をそのままやった場合と、そうでない場合だとどうなるのか、お見せしましょう。

 

強敵「アイ」の対策をしないと…

 

Okay, so here's what probably is happening to many many singers in “Someone Like You”.

 

それでは、「サムワン・ライク・ユー」を歌う時に多くのシンガーに起きているであろうことが、これです。

 

“Never mind, I'll find someone like you”

 

(「アイ」の悪い癖で)(歌)

 

You see all that spread and a little bit of the larynx hiked and the brightness, too bright. 

 

口幅が広がっているのと、喉頭が持ち上がって声が明るくなりすぎているのがわかるでしょう。

 

強敵「アイ」の対策をすると…

 

Now what if I slimmed it down?

 

では口をスリムにしたらどうでしょうか?

 

“Never mind, I'll find someone like you”

 

(「口をスリムにして」)(歌)

 

It becomes so, so much easier.

 

ずっと、ずっと楽に歌えます。

 

口角をより狭く

 

So now what am I doing to fix it? Again, I'm making sure that the lip corners are staying more neutral. We're not letting them go. We're keeping them more in so the vowel doesn't get out the mouth as much.

 

では、直すために何をしたでしょうか?口角を自然な状態に保つようにしましたね。開かないようにしました。この母音のせいで息が口の外に出過ぎないように、より内側に保つようにしましたね。

 

It may be a little darker but we don't want to worry about that right now. Just think about the smallness of the lips “I”.

 

少し暗い声になったかもしれませんが、今はそのことは心配しなくていいのです。「アイ」の口の形を小さくすることだけ考えましょう。

 

And so let's try that together. Do a spread “I” vowel for me. Just do “I”. Okay, now do “I”. Nice. Go ahead and spread again “I”. Right. Now “I”. Good. So that's going to help you fix the mouthiness of that “I” vowel.

 

それでは一緒にやってみましょう。広げた「アイ」をやってみてください。「アイ」いいですね。では次は(口を少しすぼめて)「アイ」。いい感じ。もう一度広げてみましょう。「アイ」そうです。では(すぼめて)「アイ」いいですね。「アイ」の母音が口に偏るのを直すのに役立つでしょう。

 

鼻腔共鳴を増して

 

But then also this is a harder one. We need to make sure that it actually gets up into the nasal resonators and that's not so easy.

 

では次に、より難しいことをやってみましょう。この母音を鼻の共鳴腔に持ち上げていく必要があるのですが、簡単なことではありません。

 

Try this crazy sound for me, say “I”. Right. Pretty good. Try it this way down here, “I” Right. Now move it up here, “I”. Good. Better. Now “I”. Good. “I”. Right.

 

このおかしな声を試してみてください。(声を鼻にかけて)「アイ」そうです。とてもいい感じ。今度はここに(口に)下げてみてください。「アイ」そうです。ではここ(鼻)に持ち上げて、「アイ」。いいですね。よくなっています。では(口寄りで)「アイ」いいですね。(鼻寄りで)「アイ」そうです。

 

歌う時の「アイ」は話す時とは全然違う

 

So you’ve got to have it a little bit more up in the head than we would usually speak it. That’s going to feel super weird. The “I” vowel that we sing on high notes is the least like itself when we speak of any vowel.

 

このように、通常話している時よりも少し頭の方に声を持っていく必要があります。すごく変な感じがするでしょう。高い音を歌う時の「アイ」の母音は、他の母音と比べても、話す時とは全然違う感じになるのです。

 

So in other words, it's as far away from its natural state as any vowel. So we can't sing “I” on a high note. We're gonna have to sing more “I“ on that high note.

 

言い換えれば、他のどの母音よりも自然な状態からかけ離れた形になるのです。高い音は(口寄りで)「アイ」では歌えません。高い音ではより(鼻寄りで)「アイ」と歌わなければならないのです。

 

So again, “Never mind, I”ll find”, much different than “Never mind, I’ll find”, which gets out too much.

 

もう一度やると(鼻寄りで)(歌)、となり、(口寄りで)(歌)と口から出過ぎるのとは大きく異なります。

 

3. 「アイ」の母音のエクササイズ

 

Now I want to give you guys an exercise to fix your “I” vowel in general.

 

それでは、「アイ」の母音を直すためのエクササイズをしてみましょう。

 

「ムワイ」を 1-3-5-8-5-3-1 で

 

We're going to put an “M” which is going to give you that nasal resonance and a “W” which is going to give you the slim lips in front of your “I” vowel, creating this exercise “MWI”.

 

鼻腔共鳴を声に与えるための ”M” と、「アイ」の前にスリムな口の形を与える ”W” を加えて、 「ムワイ」のエクササイズをやっていきます。

 

Say that for me, “MWI”. Right. Try the MW, “MW”. Good. Now, “MWI”. Right. So if we put the M and the W in front of the “I” vowel, we're going to teach that ”I” vowel not to get out the mouth so much.

 

言ってみてください。「ムワイ」そうです。MWをやってみましょう。“MW” いいですね。では「ムワイ」そうです。「アイ」の母音の前にMとWを加えることによって、「アイ」の母音に対して口から声を出し過ぎないように教えることができます。

 

So here we go with an exercise together, guys down here “MWI MWI MWI MWI MWI MWI MWI”, and ladies up here “MWI MWI MWI MWI MWI MWI MWI”. You're gonna have that M and W helping you keep the “I” in the head. Here we go.

 

それでは一緒にエクササイズをしていきましょう。男性は下で、「ムワイ、ムワイ、ムワイ…」女性は上で、「ムワイ、ムワイ、ムワイ…」MとWを使って「アイ」を頭の方に保ちましょう。では行きます。

 

(Exercise)

 

(エクササイズ)

 

Totally nailed it. Awesome job. So we're keeping that M and that W to make you slim and to bring the sound up here for that deadly deadly “I”.

 

よくできました!上出来です。強敵「アイ」に打ち勝つには、MとWを保つことによって口をスリムにし、声を上の方に持っていくことです。

 

Go ahead and put that in your song work. You could do something like “MWI MWI MWI MWI MWI MWI MWI MWI MWI” to feel that and then go to the words, “Never mind, I’ll find someone like you”, so we got that sound more contained.

 

曲の練習にもこれを活用しましょう。(「サムワン・ライク・ユー」のメロディーで)「ムワイ、ムワイ、ムワイ…」のような感じでやってまず感覚を掴んだら、次は歌詞で「ネヴァー・マインド…」と歌って、声を内側に持っていくようにしましょう。

 

4. もう一つの強敵「アイ」

 

Now if you guys will just indulge me for one second, I just want to talk about one other deadly “I” that singers face.

 

それと、もしよければもう少し…シンガーが直面するもう一つの強敵「アイ」について話したいと思います。

 

And that's the “I” of the ego that we get when we sing either we're thinking our sound is just so awesome and everybody ought to listen to me, me, me, or we think “Oh, I'm just not good enough” “Oh, I just… I'm never going to make it” “Oh, nobody ever thinks I sound any good” and the focus is on “I”.

 

それは自意識の「アイ」です。歌う時に自分の声がすごいと思って、「みんな私の歌を聴いて!私の!私の!私の…」となったり、逆に「私は全然上手くないし…」「絶対に成功しないよ…」「誰も私の声がいいとは思わないでしょ…」となったりする時、意識は「アイ(=私)」に集中しています。

 

And if the focus is on “I” as a singer we're in some really bad territory. And so I want to encourage you guys to make your singing about somebody else. If you got it going on and you just really feel great about your singing all the time, that's the time to give, right?

 

自分に意識が行っているとしたら、シンガーとしてはまずい場所にいると言えるでしょう。ですから、誰かのために歌うようにすることをお勧めします。練習がうまくいっていて、いつも気持ちよく歌っているのなら、それを誰かに与える時が来ているでしょう?

 

Singing is a gift, so we want to be able to give it away. So dedicate your sound to somebody. Sing for your audience. Sing for somebody when you sing.

 

歌うことはギフト(=才能、贈り物)ですから、誰かにあげることができるようにしたいですね。あなたの声を誰かに捧げてください。お客さんのために歌いましょう。歌うときは誰かのために歌ってください。

 

Or if you're just a, you know, beginner and just starting off and you're just kind of doing it just for you but you don’t, you know, feel good about your sound, dedicate your sound to, maybe it’s a grandma that always believed that you should sing, maybe it's a friend or somebody, dedicate your singing and your practicing and your work to somebody else.

 

もしあなたが始めたばかりの初心者で、自分自信のためにやっているのだとしても、例えばいつも歌を応援してくれるおばあちゃんとか、友達か誰かに歌を捧げるようにして、誰かのために練習をしてみましょう。

 

Getting the focus off of the deadly “I” will really help you guys to expand as singers because if it's on you things start to deteriorate fast but if you give the gift of singing then it's going to give back to you in some awesome ways.

 

強敵の「アイ(自分)」から焦点を外すことで、シンガーとして大きく成長できることでしょう。自分のためにやっていると物事はすぐにうまくいかなくなるでしょうが、歌というギフトを誰かに与えていれば、素晴らしいことがあなたに帰ってくることでしょうから。

 

終わりに

 

So I hope that's been helpful for you guys as singers. If you have questions that you'd like to see answered on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

というわけで、今回の内容がシンガーのみなさんの役に立ってば幸いです。このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

And we just encourage you not to lose that joy. Don't lose that passion. Don't let people tell you you can't sing. You know that's not true.

 

歌う喜びを失わないようにしてください。情熱を失わないで。「君は歌が下手だね」などとは決して言わせないでください。それが本当のことでないと、あなたは知っているでしょう。

 

Get with a great voice teacher in your area and don't stop working hard on your voice. Don't stop giving away your sound to other people. If you give the gift of singing you know it's going to give back to you.

 

地域の素晴らしいヴォイスティーチャーに付いて、歌の練習を頑張り続けましょう。周りの人にあなたの声を与え続けて。歌というギフトを贈り続ければ、それはきっとあなたに帰ってくることでしょう。

 

If you guys are in New York you can check us out at www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

ニューヨークにいるのなら、 www.NewYorkVocalCoaching.com をチェックしてみてくださいね。

 

And if you like these videos you can visit www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

動画を気に入ってもらえたのなら、 www.VoiceLessonsToTheWorld.com を見てみてください。

 

I'm Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

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以上、今回は「アイ」の母音に関しての翻訳でした。いかがでしたか?

ご感想、ご意見、ご質問はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はご遠慮ください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

newyorkvocalcoaching.com

 

www.youtube.com

 

ブログの運営者について

このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

 

レッスンについて

動画や文章に触れて自分で練習するだけでも声を改善していくことはできますが、一人ではわからないこともあると思います。そういう時はぜひ直接レッスンを受けてみてください!

僕のレッスンではニューヨークで学んだことを活かして、クライアントのみなさんが声をより自由に使えるように、一人一人に合わせたエクササイズを提供しています。

また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

ニューヨーク仕込みのエクササイズを、ぜひ体感してみてください!

 

ヴォーカルレッスンのお問い合せ、お申し込みはウェブサイトからどうぞ。

 

レッスン概要

https://www.takahisasatomusic.com/lesson

 

お問い合せ、お申し込み

https://www.takahisasatomusic.com/contact

Ep. 37「声門閉鎖:敵か味方か?」【VLTTW翻訳】

今回はジャスティン・ストーニー氏による「ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールド」の翻訳シリーズ、エピソード37「声門閉鎖:敵か味方か?」です!どうぞお楽しみください;)

 

Ep. 37 "Glottal: Friend Or Foe?" - Voice Lessons To The World

エピソード37「声門閉鎖:敵か味方か?」

 

元の動画はこちら

www.youtube.com


 

目次

 

 

Hi everybody! My name is Justin stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさんこんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 37 of voice lessons to the world, the show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over the world.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード37へ!このショーでは世界中からの歌に関する質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを助けていきたいと思っています。

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Krista A. in Manila, Philippines.

 

みなさんが質問する機会はあとで設けるとして、今週の質問はフィリピン、マニラのクリスタ・Aさんから来ています。

 

今週の質問:声門閉鎖は絶対にするな!?

 

And Krista writes “Dear Justin, my voice teacher says I should avoid glottal at all costs and never do them. It will hurt my voice if I do. Is this true?”

 

クリスタさんはこう書いています。「ジャスティンさん、こんにちは。私の先生は『声門閉鎖は何が何でも避けるべきで、絶対にするな』と言います。声を痛めると言うのです。これは本当ですか?」

 

Now thank you very much for that awesome question, Krista. Because a glottal is something that is very feared in the land of voice.

 

クリスタさん、とても良い質問をありがとうございます。声門閉鎖は声の世界でとても恐れられていることですからね。

 

声門閉鎖:敵か味方か?

 

People are afraid to do it. People approach glottal with trepidation and are worried because of what they've been told that a glottal sound is going to hurt them, is going to ruin their voice so they can never speak or sing ever again.

 

声門閉鎖をするのを怖がる人はいます。声門閉鎖に取り組むのに恐怖を感じたり心配したりするのは、声門閉鎖を使うと声を痛めたり、ダメにしてしまったりして、二度と話したり歌ったりできなくなると教えられてきたからでしょう。

 

So today we're going to talk about what is a glottal and is it really a friend or a foe.

 

ですので今回は声門閉鎖とは何か、そして敵なのか味方なのかについて話していきましょう。

 

1, 声門閉鎖とは?

 

Now first of all, what is it?

 

ではまず最初に、声門閉鎖とは何なのでしょうか?

 

グロッティス=声帯

 

A glottal sound is called glottal because the vocal cords are called the glottis, also known as the glottis.

 

声門閉鎖がグロッタル(=声門)と呼ばれるのは、声帯がグロッティスとも呼ばれるからです。

 

And if you look in here with a camera and a scope you see a kind of v-shape with the vocal cords. And they shut like this “huh” and when you breathe they go “huh” and then I go “huh”.

 

喉の内側をカメラとスコープでのぞいてみると、声帯のVのような形が見られます。そして声帯は「ハッ」と閉じて、息をする時は「ハッ」と開き、また「ハッ」と閉じます。

 

And what I get is a kind of glottal. It's a click of my cords if I say the word “Uh oh”. I have that clicking sound of “Uh oh”.

 

この時声門閉鎖が起こります。“Uh oh”(「おっと」の意)と言う時の声帯のクリック音* のことです。

 

*クリック音 マウスをクリックする時のような「カチッ」という音

 

披裂筋

 

Now what happens is a muscle called the interarytenoids - you guys don't need to know that, but it's kind of fun, the interarytenoids - the muscle between the vocal cords shuts them “huh”.

 

何が起こっているかというと、声帯の間にある披裂筋と言う筋肉が(覚えなくてもいいですが、面白いですよね。披裂筋です)、「ハッ」と声帯を閉じます。

 

後輪状披裂筋(すごい名前!)

 

When they open another muscle the posterior cricoarytenoids (Whoa!) opens them up. And then the interarytenoids shut them back “huh”. And then if I have again “Uh oh”, I get that click. Now that's what it is.

 

開く時は違う筋肉、後輪状披裂筋(すごい名前!)が声帯を開きます。そしてまた披裂筋が「ハッ」と声帯を閉じます。そしてもう一度 “Uh oh” と言うと、クリック音が出ます。これが声門閉鎖の正体です。

 

声門閉鎖と声門閉鎖音

 

So you probably have heard this sound. Every time you hear a “I”, “A, E, I, O, U”, I'm getting that “Ah ah ah”, and the “Eh, Ee, I, Oh”. All of that has that glottal stop (It's called a glottal stop sometimes) before you hear the sound. So that's what it is.

 

おそらくみなさんはこの音を聞いたことがあるでしょう。「ア、エ、イ、オ、ウ」という母音を聞くたびに、「ア、ア、ア」とか「イ、エ、アイ、オ」というクリック音があるのがわかりますね。それら全てには、声が始まる前に声門閉鎖音(こういう風に呼ばれることがあります)が含まれます。以上が声門閉鎖とは何かでした。

 

2, 敵としての声門閉鎖

 

Now why do people say that the glottal is such a bad thing. I will admit that that's one of the more athletic things that one could do with their voice, right?

 

ではなぜ声門閉鎖は悪いことだと言われるのでしょうか?声でできることの中で、声門閉鎖がより消耗するタイプのことであるのは認めます。

 

You're shutting the body of the vocal cords from the back so that you're getting quite a bit of compression. You're really pressing the vocal cords together.

 

たくさんのコンプレッションが得られるように、声帯の本体を後ろから閉じていて、声帯を強く押し付けあっているのです。

 

Now if you have an injured voice, if you have nodes, if you have polyps, if you have a fatigued or raspy voice, if you're sick, if you're just very very tired vocally, probably a glottal you can see why that wouldn't be such a good idea. Slapping the vocal cords shut not always such a great thing.

 

声を痛めていたり、結節やポリープがあったり、声が疲れていたり、かすれていたり、風邪を引いていたり、声を使い過ぎたりした時は、声門閉鎖を使わない方がいいのは明らかでしょう。閉じた声帯をひっぱたくのは、この場合は良いことではありません。

 

声門閉鎖は自然な話し声の一部

 

But the problem is people have gotten overly fearful of this sound when it actually is a part of our natural speech. But you know, many medical voice doctors as well as speech therapists will recommend not doing a lot of that glottal edge when you are vocally fatigued. And we should follow their advice because again it is very athletic.

 

ですが問題は、声門閉鎖は自然な話し声の一部なのに、この声を使うのを過剰に怖がる人がいることです(ただし、医師や言語聴覚士の多くは、声が疲れている時はこの声門閉鎖音をあまり使わない方がいいと勧めることでしょう。もう一度言いますがこれは消耗するタイプの声の出し方ですから、彼らのアドバイスに従うべきです)。

 

But now what I was saying about why it shouldn't be feared - It's a natural part of your speaking voice.

 

ではなぜ声門閉鎖を怖がるべきではないのかについて話しましょう - 声門閉鎖は話し声の一部だからです。

 

If I say “Uh oh, I spilled my ice cream”, in one sentence I've done four glottals. “Uh oh, I spilled my ice cream”.

 

“Uh oh, I spilled my ice cream” * と言う時、一つのセンテンスで4回も声帯閉鎖を使っています。“Uh oh, I spilled my ice cream”

 

*「やばい、アイスこぼしちゃった」の意味。「アッ」「オー」「アイ」(スピルドマイ)「アイ」(スクリーム)と4回の声門閉鎖がある。日本語でもこのように母音から始まる言葉をしゃべる時には声門閉鎖が起こる

 

If I can't glottal that means I can never spill my ice cream ever again without completely destroying my voice. I need to be able to do glottals to communicate properly in pretty much any language.

 

もし声門閉鎖をしてはいけないのなら、声を壊すことなくしては二度とアイスクリームをこぼすことができない、ということになります。だいたいどの言語を使っているとしても、ちゃんと会話するには声門閉鎖ができなければなりません。

 

If you listen to almost any language there's going to be glottals in it. Even when I say “any language” I would have to say “(H)any language” if I wanted to avoid that glottal.

 

だいたいどの言語を聞いても声門閉鎖はあるものです。「エニー・ランゲージ(どの言語でも)」と言う時でさえ、声門閉鎖を避けたいなら「(ヘ)ニー・ランゲージ」と言わなければならないでのです。

 

Or I'd have to say “(H)Uh (h)oh, (h)I spilled my (h)ice cream”. If I wanted to really avoid the glottal I need “(H)Uh (h)oh, (h)I spilled my (h)ice cream”. I have to really avoid that versus “Uh oh, I spilled my ice cream”.

 

それか声門閉鎖を本当に避けるのなら “(H)Uh (h)oh, (h)I spilled my (h)ice cream”* と言わなければならないでしょう。それに対しての (声門閉鎖を使って)“Uh oh, I spilled my ice cream” です。

 

*「ハッホー、ハイスピルドマイハイスクリーム」声門を閉じないので、アイウエオが言えなく、ハヒフヘホみたいになってしまっている

 

Okay, so you see that it's actually a natural thing, ACTUALLY a natural thing. Glottals appear all the time in our speaking voice.

 

声門閉鎖が自然なことであるのがわかったでしょう、(Actuallyの”A”「ア」を強調して)実際に。話し声にはいつでも声門閉鎖が見られるのです。

 

3, 味方としての声門閉鎖

 

So if we know that they're natural and we know that they don't necessarily harm our voices even though we have to be careful with them, how can we use them for singing good? that's the next step.

 

では、声門閉鎖が自然なもので、使う時は気をつけなければならないけれど、必ずしも声に害を及ぼすものではないとわかったところで、声門閉鎖はどのように歌の改善に使えるのでしょうか?これが次のステップです。

 

声門閉鎖とコンプレッション

 

So one of the things that I've noticed in singers is sometimes people have a lack of compression in their voice.

 

シンガーの間で時々見られることとして私が気づいたことの一つは、コンプレッションの欠如です。

 

If your voice is weak, if it's airy, if it's always kind of got that thin airy tone, if it goes to head voice too soon, what you may be lacking is a little bit of compression.

 

声が弱かったり、いつも薄い息混じりの声になってしまったり、ヘッドヴォイスに早く行き過ぎたりするのなら、足りていないのはほんの少しのコンプレッションかもしれません。

 

Now if your voice is very strained and very squeezed probably you have too much compression. But a lot of singers who don't have enough compression can benefit from some glottals.

 

逆に声を緊張させていたり、締め付けてしまっているのだとしたら、コンプレッションが強すぎるのかもしれませんが、コンプレッションが足りない多くのシンガーには声門閉鎖が役に立つでしょう。

 

A lot of singers can't even do it as they go up higher. If I'm doing an exercise just if I did it on an “Ah”, and I was singing “Ah” a singer that can't do a glottal or doesn't have enough compression might do “Hah”. They can't do “Ah”. It's always “Hah”. And they can't even get the chords shut to start the sound.

 

高く上がって行くにつれてこれができなくなるシンガーは多いです。「アー」でエクササイズをする時に、声門閉鎖ができなかったり、十分なコンプレッションが持てないシンガーは「ハー」となってしまうかもしれません。「アー」とできないのです。いつも「ハー」です。声の出し始めに声帯を閉じることができないのです。

 

So singers that lack compression will not be able to do that glottal. We can use that glottal to build some of that compression to learn how to get the chords shut with moderation in our vocal technique work.

 

コンプレッションが足りないシンガーは声門閉鎖ができないでしょう。ヴォーカルテクニックの練習として、コンプレッションを育て、適度に声帯を閉める方法を学ぶのに声門閉鎖が使えます。

 

And so today I am actually going to give you an exercise that uses glottals just to see if you can do your glottals up and down the scale.

 

それでは、声門閉鎖が音階の上の方や下の方でできるかどうかを確かめるために、今回はそのエクササイズをしていきましょう。

 

どういう時に声門閉鎖を練習するか

 

Now again this is not for everybody. If your voice is already too squeezed, too gripped, too strained, if you’re vocally fatigued, if you've got a vocal injury, these sorts of things, this is not the thing to be doing.

 

もう一度言いますが、これはすべてのシンガーのためではありません。声を締め付けてしまっていたり、緊張させてしまっていたり、声が疲れていたり、損傷があったりするのなら、しないようにしてください。

 

And in fact this isn't something that I want you guys just doing all the time. We want it again do glottals in moderation so that you learn this skill and that's it, right?

 

実際これはずっとやり続けてほしいものではありません。もう一度言いますが、声門閉鎖のスキルを学べさえすればいいので、適度にやってほしいのです。

 

Don't just be glottal until the cows come home. We need to build the skill and then you got it.

 

ずっと声門閉鎖をし続けないように。技術を身に付けたらそれでよいのです。

 

So for those who may lack compression in the voice this is going to be a great exercise. But again, I don't want to be getting angry letters. I don't want to hear you know that this destroyed your voice. If you do this moderately and if you do this well, this is actually going to help you.

 

声にコンプレッションが欠けている人にとっては、これは素晴らしいエクササイズとなるでしょう。でも苦情のメールは欲しくないです。このエクササイズのせいで声を壊した、などとは聞きたくないのです。適度に、正しく行えば、役立つことでしょうから。

 

So another disclaimer, don't do this too loudly. And we don't want to be shutting the cords and blasting tons of air. We need good breath support when we do this.

 

もう一つ注意事項ですが、このエクササイズは大きな声ではやらないでください。声帯を閉じた上で息をたくさん吐き出すことはしたくありません。これをする時は十分な息の支えが必要です。

 

声門閉鎖のエクササイズ:"Uh Oh"

 

We're gonna do an “Uh oh” exercise. All it is is this “Uh oh” right? I'm not gonna do it loud. It's like my speaking voice “Uh oh”. So I don't want “Uh oh”. I don’t want to be blasting air. It's just a gentle “Uh oh” on pitch so that we know that we get the chords shut.

 

では “Uh oh” のエクササイズをしましょう。ただ “Uh oh” と言うだけです。大きな声ではやらないで。しゃべるように “Uh oh” と言いましょう。(大きな声で)“Uh oh” はダメです。息を吐き出し過ぎないように。声帯が閉まるように、優しく “Uh oh” とピッチを付けて言いましょう。

 

All right, so guys are gonna be down here, “Uh oh”. And ladies up here, “Uh oh”. And we're just going to go up and down the scale with light glottals just to get this skill built in your voice if you don't have it. Here we go.

 

いいですか?男性は下の方で “Uh oh” 女性は上の方で “Uh oh” この技術を持っていない人でも身に付けられるように、軽い声門閉鎖で音階を上下に動いていきます。行きましょう!

 

(Exercise)

 

(エクササイズ)

 

So that's it. Just a little baby glottal, not doing that too hard, just a baby glottal to get the sense of compression. I want you guys to graduate from this fast. You're not again not glottaling up a storm all day because our glottals - a friend or a foe - they can be both, right?

 

これだけです。きつくやり過ぎず、小さな声門閉鎖で、コンプレッションの感覚が掴めるようにしましょう。すぐにこのエクササイズからは卒業してほしいのです。声門閉鎖は敵にも味方にもなり得るので、これは一日中し続けるようなことではないですよね。

 

Again if you got too much squeeze, get away from this stuff. If you don't have enough, try it a little bit to build some compression in your voice and then graduate from it really really soon.

 

締め付けている感覚が強いのなら、避けるようにしてください。コンプレッションが足りないのなら育てるために少しやってみて、それからすぐに卒業するようにしてください。

 

終わりに

 

So, Krista and all I hope that that illuminates your mind about the world of glottals and what they can do or not do for your voice. If you guys have questions that you'd like to see us answer on the show, you can send an email to Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

というわけで、クリスタさん、みなさん。今回の内容が声門閉鎖の世界と、それが声に何をもたらし、もたらさないかを知るのに役立てば幸いです。このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

So we just encourage you don't lose that joy, don't lose that passion, don't let people tell you you can't sing. You know that's not true. Keep working hard on your voice and get with a great voice teacher in your area.

 

歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。「君は下手だね」などとは誰にも言わせないでください。それが本当のことではないと、あなたは知っているでしょう。練習を頑張って、地域にいる素晴らしい先生に付くようにしてください。

 

If you guys are in New York City you can visit us at www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

もしニューヨークにいるのなら www.NewYorkVocalCoaching.com をチェックしてみてください。

 

And if you like these videos you can visit www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

動画を気に入ってもらえたのなら、 www.VoiceLessonsToTheWorld.com も見てみてください。

 

I'm Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

 

------------------------------------------------------

 

以上、今回は声門閉鎖に関しての翻訳でした。いかがでしたか?

ご感想、ご意見、ご質問はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はご遠慮ください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

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このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

 

レッスンについて

動画や文章に触れて自分で練習するだけでも声を改善していくことはできますが、一人ではわからないこともあると思います。そういう時はぜひ直接レッスンを受けてみてください!

僕のレッスンではニューヨークで学んだことを活かして、クライアントのみなさんが声をより自由に使えるように、一人一人に合わせたエクササイズを提供しています。

また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

ニューヨーク仕込みのエクササイズを、ぜひ体感してみてください!

 

ヴォーカルレッスンのお問い合せ、お申し込みはウェブサイトからどうぞ。

 

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Ep. 36「ミュージカルの歌い方」【VLTTW翻訳】

Ep. 36 "Aspects of Musical Theater" - Voice Lessons To The World

エピソード36「ミュージカルの歌い方」

 

www.youtube.com


 

目次

 

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさんこんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 36 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over the world.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード36へ!このショーでは世界中からの歌に関する質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを助けていきたいと思っています。

 

And I'll give you a chance to ask questions later but our question for this week comes from Thomas J. in Athens, Greece.

 

みなさんが質問する機会に関してはあとで説明するとして、今週の質問はギリシャアテネのトーマス・Jさんから来ています。

 

今週の質問:ミュージカルの歌い方の特徴は?

 

And Thomas writes, "Dear Justin, I love your episode on pop versus classical singing. I'm wondering, what are some characteristics of musical theatre singing? Can you help?"

 

トーマスさんはこう書いています。「こんにちは、ジャスティンさん。ジャスティンさんの『ポップ対クラシック』のエピソードが好きなのですが、ミュージカルの歌い方の特徴は何だろうと思いました。教えてくれませんか?」

 

That's a great question, Thomas. Because I know that a lot of our viewers are more pop rock or maybe classical singers but there's also a lot of Broadway singers out there as well. So we want to talk today about aspects of musical theatre singing.

 

トーマスさん、素晴らしい質問です。このチャンネルを見ている人の多くはポップ、ロックのシンガーでしょうが(クラシックのシンガーもいるかもしれませんね)、ブロードウェイのシンガーもたくさんいることでしょう。そこで今回はミュージカルの歌い方という観点で話していきたいと思います。

 

1, しゃべるようなスタイル

 

Now the first element that you're going to need to know about musical theatre singing versus all other singing is its conversational style.

 

まず最初に、他のジャンルと比べた場合のミュージカルの歌い方で知っておくべきことは、しゃべるようなスタイルのことです。

 

So with Broadway musicals and with musical theatre songs, the songs are almost always trying to drive the story. They're trying to tell what's happening in the story, what's happening with the characters, maybe what the character wants, maybe tell about the action of the story.

 

ブロードウェイのミュージカルでは大抵の場合、曲はストーリーを展開させるために使われます。曲が伝えようとするのは、ストーリーで何が起こっているのかだったり、キャラクターに何が起こっているのかだったり、もしくはキャラクターが何を求めているのかだったり、ストーリーの筋を伝えようとすることだったりします。

 

But to do that, to be both actors and singers, the conversational quality of musical theatre singing is far beyond any of the other styles.

 

役者、歌手としてそれをかなえるためには、ミュージカルの歌い方における「しゃべり」の質が、他のどのスタイルよりもはるかに重要になってきます。

 

曲例:普通に歌うと…

 

Let me show you what I mean by that in a song called "Purpose" from the musical Avenue Q.

 

どういうことかわかるように、ミュージカル「アベニューQ」から「パーパス」という曲を取ってお見せしましょう。

 

If I just sing the first part of it and I'm not very conversational, here's kind of what would happen...

 

曲の最初のパートを、あまりしゃべるような感じでなく歌うと、こんな風になります…

 

“Purpose

It's that little flame

That lights a fire under your ass 

Purpose

It keeps you going strong

Like a car with a full tank of gas

Everything else has a purpose

So what's mine”

 

(滑らかに歌って)(歌)

 

And that's not quite conversational. It's fairly smooth and legato but it's not conversational. If I add my musical theatre conversational style into it...

 

あまりしゃべるような感じではなかったですね。滑らかかつレガートではありますが、しゃべる感じではありません。そこでミュージカルのしゃべるようなスタイルを加えると…

 

しゃべるような歌い方をすると…

 

“Purpose

It's that little flame

That lights a fire under your ass 

Purpose

It keeps you going strong

Like a car with a full tank of gas

Everything else has a purpose

So what's mine”

 

(しゃべるように)(歌)

 

And you hear that it becomes a little bit more talky and a little bit more bringing out of the message and the action of the story that's being told.

 

よりしゃべるような感じにすると、メッセージがはっきり出て、ストーリーの動きが伝わるようになるのが聞けたかと思います。

 

2, スタイルの多様性

 

Now another thing about Broadway musicals, especially these days, is the stylistic diversity.

 

もう一つブロードウェイのミュージカルで言えることは(特に近年は)、スタイルの多様性です。

 

Broadway is an amalgamation of so many different styles of music. Some traditional and even classical, some pop, rock, R&B, country even. Especially these days we're hearing a lot more of the contemporary sounds in Broadway.

 

ブロードウェイでは様々な音楽のスタイルが混じり合っています。クラシックも含めた伝統的なもの、ポップ、ロック、R&B、カントリーでさえもあります。特に近年はブロードウェイでも現代的なサウンド(ポピュラーミュージック)がより多く聞かれます。

 

And then you have Broadway singing just straight up as it's always been. Classic Broadway tunes, show tunes, and then also jazz music is a very big part of musical theatre. So you really have almost every style of music in the musical theatre repertoire.

 

そして昔ながらの正統なブロードウェイの歌い方もあります。伝統的なブロードウェイの曲やショーチューン、それからジャズは、ミュージカルの大きな部分を占めます。ですからミュージカルのレパートリーには、ほとんど全てのスタイルの音楽が含まれていると言えます。

 

真ん中の喉のポジションが必要不可欠

 

Because of this we need to have our neutral larynx coordinations, as we've talked about in the past, as one of our key elements. In other words, I need to be able to sound like myself, right? If I am using my neutral larynx I sound the most like myself.

 

このことから、以前にも話したことですが、鍵となる要素の一つとして、真ん中の喉のポジションを使うことが必要となります。言い換えるなら、自分らしい声を出せる必要がありますよね?真ん中の喉のポジションを使えばそれが最も自分らしい声になります。

 

曲例:使いやすい真ん中の喉のポジション

 

So if I take, "I've Never Been In Love Before" from Guys and Dolls, and I use my neutral larynx something like this would happen...

 

では「ガイズ&ドールズ」から「はじめての恋」を例に取って、真ん中の喉のポジションを使うと、このようなことが起こります。

 

I’ve never been in love before

Now all at once it's you

It's you forevermore”

 

(真ん中の喉のポジションで)(歌)

 

And I sound like myself. So it really is accessible for my broadway-style communication.

 

自分らしい声が出せますね。これはブロードウェイスタイルのコミュニケーションに使えます。

 

曲例:高い喉のポジション

 

Now since Broadway has a little bit more of those rock elements, I might have to do a little more high or rock larynx in certain situations. What if I took "One Song Glory" from Rent. Which is more of a rock musical.

 

次に、ブロードウェイではロックの要素も少しあるので、シチュエーションによっては高い、ロックの喉のポジションを使う必要があるかもしれません。ロックミュージカルの「レント」から「ワン・ソング・グローリー」を取ってみたらどうでしょうか。

 

ロック向きの高い喉のポジション

 

“Find one song

One last refrain

Before the sun sets

One song to redeem this empty life

Time dies

Time dies”

 

(高い喉のポジションで)(歌)

 

And I get a little bit more into my rock belt in that scenario.

 

このシナリオだとロックベルトの領域に入っていきますね。

 

曲例:低い喉のポジション

 

Now of course, like I say, musical theatre also has some of the more low larynx or traditional styles present. Right after I might have gone to see Rent I might actually go and see something like South Pacific, and I have "Some Enchanted Evening". And I get a more low larynx coordination.

 

そしてもちろん、ミュージカルでは低い喉のポジションや伝統的なスタイルも使います。「レント」を見に行ったあとすぐに「南太平洋」のようなものを見に行くかもしれませんね。その中に「魅惑の宵」があって、そこではより低い喉のポジションを使います。

 

伝統的なスタイル向きの低い喉のポジション

 

“Some enchanted evening

You may see a stranger

You may see a stranger

Across a crowded room”

 

(低い喉のポジションで)(歌)

 

And you can hear that that's a little bit more deep, and also has more vibrato.

 

より深い声と、深いビブラートが聞けたことでしょう。

 

3, キャラクターヴォイス

 

Now on the topic of the different sounds that you hear, it's not that we always need to sound good in musical theatre. And that's something that gives musical theatre often a very bad rap. Is that people think that Broadway voices are sometimes really nasal and twangy and you get that sort of Broadway kind of sound that is very stereotypical.

 

さて、様々な声が聞かれるというトピックで言うと、ミュージカルではいつでもいい声で歌う必要はないのです。このことでミュージカルがひどい悪評をされることがよくあります。ブロードウェイの歌い方は時にとても鼻にかかっていて、ブロードウェイの歌い方をしたらそうなってしまう、という固定観念があるのです。

 

Now of course that's not always true. But part of the reason that it gets that bad rap is there are moments where we do want to welcome into the equation character sounds and character singing. So these are sounds that are purposefully not beautiful sounds, that are sometimes an element that's necessary in musical theatre. 

 

もちろんこれは事実ではありません。それでも悪評を受ける理由の一つは、問題となっているこのキャラクターヴォイス* やその歌い方が必要な時もあるからです。ですからわざと美しくない声を出すことがあって、ミュージカルではそれが時として必要不可欠な要素となるのです。

 

*アニメの声優や舞台の役作りで使われる、極端な声のこと

 

曲例:キャラクターヴォイスを使わないと…

 

If I have Ado Annie from Oklahoma and I'm singing it without a character voice...

 

オクラホマ」からアド・アニーを例に取って、キャラクターヴォイス無しで歌ってみると…

 

“I’m just a girl who can't say no

I'm in a terrible fix”

 

(普通の声で)(歌)

 

That sounds actually a little strange when we're used to...

 

これだと変な感じがします。次のような声に慣れてますからね…

 

キャラクターヴォイスを使うと

 

“I’m just a girl who can't say no

I’m in a terrible fix

I always say come on let's go

Just when I oughta say nix”

 

キャラクターヴォイスで)(歌)

 

It sounds a lot better actually when I sound worse. Because what I'm trying to do is create a comic character that is very memorable.

 

悪い声で歌った方がずっと良い感じに聞こえますね。記憶に残るような喜劇的なキャラクターを作ろうとしているからです。

 

So that's the reason why we'll sometimes hear this sort of Broadway or twangy character voice. There's not just the twangy character, there's many characters. But that's the reason why, is sometimes in Broadway singing we do need to add character to the voice.

 

これが、ブロードウェイで鼻にかかったキャラクターヴォイスを聞くことがある理由です。鼻にかかった声のキャラクターだけではなく、たくさんのキャラクターがありますが、これがブロードウェイの歌い方に、時としてこういう声のキャラクターを加える必要がある理由です。

 

4, ビブラートの重要性

 

Now finally vibrato is an element of a lot of Broadway singing. Pop and rock do not use as much vibrato as say classical, but musical theatre will use more than pop rock and a little bit less than classical.

 

最後に、ビブラートもブロードウェイでよく使われる歌い方の要素です。ポップやロックではクラシックほどビブラートを使いませんが、ミュージカルではポップやロックよりもビブラートを使い、クラシックよりは少し少ないくらいです。

 

So it's definitely very present in a lot of musical theatre songs. Especially the more traditional, or as they call it, legit musicals.

 

ですからミュージカルの歌では確かにビブラートがよく聞かれます。特により伝統的な、つまり言われるところの、「ガチ」なミュージカルではそうです。

 

曲例:ビブラートを付けて

 

Les Mis being a little bit more of a legit musical. We have the song "Stars" and you can hear I'm gonna add some vibrato to it and take it away too. You can hear that Les Mis would be an example of a Broadway show that uses a little bit more vibrato.

 

レ・ミゼラブルはガチな方のミュージカルですね。その中の一曲「星よ」でビブラートを加えたり取り除いたりしてみるので、聞いてもらいますね。レ・ミゼラブルがブロードウェイのショーの中で、ビブラートをより使う方の例であることが聞けるでしょう。

 

“Stars in your multitudes

Scarce to be counted

Filling the darkness

With order and light"

 

(ビブラートを付けて)(歌)

 

ビブラートを取ると

 

"You are the sentinels

Silent and sure

Keeping watch in the night”

 

(ビブラート無しで)(歌)

 

Doesn't sound quite right...

 

いい感じに聞こえませんね…

 

ビブラートを戻して

 

“Keeping watch in the night”

 

(ビブラートを戻して)(歌)

 

I have to add a little bit of vibrato to make it a legit or more traditional musical theatre sound. So that's another aspect of musical theatre singing. Is it's just a little bit more vibrato than a lot of the contemporary sounds would have.

 

本物の、伝統的なミュージカルの声にするには、少しビブラートを加えなければなりません。これがミュージカルの歌い方のもう一つの側面でした。現代のポピュラーミュージックよりも、もう少しビブラートを加える必要がありましたね。

 

5, 演技が一番

 

Now finally, I just want to tell you guys with Broadway singing, acting is number one.

 

最後に、みなさんに伝えたいことがあります。ブロードウェイで歌うには、演技を一番に置くことです。

 

Okay, now obviously we want to have a great voice. But here at New York Vocal Coaching we've had you know plenty of Broadway singers before they made it to Broadway.

 

ええ、もちろん素晴らしい声は持ちたいものですよ。でもここニューヨーク・ヴォーカル・コンチングでは多くのブロードウェイシンガーを育て、ブロードウェイへ送ってきたのです。

 

Plenty of Broadway singers that are currently on Broadway that come to us to refine their vocal technique or work on some audition that's coming up or work on a role that they're doing.

 

ブロードウェイで現在歌っている多くのシンガーが、ヴォーカルテクニックを磨いたり、次のオーディションの対策をしたり、今やっている役を練習するために私達のところへ来ます。

 

And what I want to tell you guys, of all the Broadway actors or up-and-coming Broadway actors that I have worked with and that our staff has worked with, is acting is the number one.

 

私が伝えたいのは、私や私達のスタッフが教えてきたブロードウェイ俳優や、これからブロードウェイ俳優になる人の全ての場合で、演技が一番大事だったことです。

 

In New York and and in the Broadway world you have to make sure that you're telling the story first. I know tons and tons of good singers, great singers actually, that just don't get cast as much as those that bring the acting to the equation with their Broadway singing.

 

ニューヨークやブロードウェイの世界では、まず第一にストーリーを伝えるようにしなければなりません。私は良いシンガー、いや、素晴らしいシンガーをたくさん知っていますが、彼らはブロードウェイの歌において演技を一番に考えているシンガー達よりも、役を得ることができないのです。

 

You could actually have a less than perfect voice and be a spectacular actor and get cast far more than somebody with a pristine voice that doesn't know how to act.

 

声は完璧でなくとも目覚ましい演技ができる人の方が、完璧な声だけれども演技の仕方を知らない人より、ずっと多くの役を得ることができるのです。

 

So with musical theatre you really want to make sure that no matter what you do, with whatever you're focused on with your musical theatre Broadway sound, you're making acting- storytelling, having objectives, knowing who you're talking to, knowing what you want, knowing what the scene is about, put that as your number one and your Broadway singing is going to go to the next level. Because it's always gonna be your number one.

 

ですからミュージカルでは、何をやっているとしても、どういうミュージカル、ブロードウェイの声を練習しているとしても - 物語を伝えること、登場人物のこと、誰に話しているのかを知ること、何を求めているのかを知ること、どんなシーンなのかを知ること - といった演技のことを一番に置けば、あなたのブロードウェイの歌い方は次のレベルへとたどり着くことでしょう。これはいつでも、一番大事なことなのですから。

 

終わりに

 

So Thomas and all, I hope that's been helpful for you guys today as singers. If you have questions that you'd like to see us answer on the show you can send an email to: Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

というわけで、トーマスさん、みなさん。今回の内容がシンガーのみなさんの役に立っていれば幸いです。このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

And we just encourage you not to lose that joy, don't lose that passion. If you guys are doing Broadway singing we just encourage you to get out there do some auditions, get in a lot of shows, expand your repertoire, get with a great voice teacher in your area.

 

歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。ブロードウェイで歌おうとしているのなら、オーディションに出向き、多くのショーに入り込み、レパートリーを広げ、素晴らしいヴォイスティーチャーに付くことをお勧めします。

 

And if you guys are in New York City you can check us out at www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

もしニューヨークにいるのなら www.NewYorkVocalCoaching.com をチェックしてみてください。

 

And if you like these videos you can visit www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

動画を気に入ってもらえたのなら、 www.VoiceLessonsToTheWorld.com も見てみてください。

 

I'm Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

 

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以上、今回はミュージカルに関しての翻訳でした。いかがでしたか?

ご感想、ご意見、ご質問はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はご遠慮ください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

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ブログの運営者について

このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

 

レッスンについて

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僕のレッスンではニューヨークで学んだことを活かして、クライアントのみなさんが声をより自由に使えるように、一人一人に合わせたエクササイズを提供しています。

また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

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レッスン概要

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https://www.takahisasatomusic.com/contact

Ep. 35「あごの突き出し」【VLTTW翻訳】

Ep. 35 "Jaw Thrust" - Voice Lessons To The World

エピソード35「あごの突き出し」


www.youtube.com

 

目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさんこんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 35 of Voice Lessons To The World. The show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over the world.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード35へ!このショーでは世界中からの歌に関する質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを助けていきたいと思っています。

 

And I'll give you a chance to ask questions later, but our question for this week comes from Max R. in Ontario, Canada.

 

みなさんが質問する機会に関してはあとで説明するとして、今週の質問はカナダ、オンタリオのマックス・Rさんから来ています。

 

今週の質問:声に緊張があるのだけれど…

 

And Max says, "Dear Justin, I sing with a lot of tension. I have a lot of tension in my sound. What can be done to fix this?"

 

マックスさんはこう言っています。「ジャスティンさん、こんにちは。歌う時にすごく緊張してしまいます。声に緊張があるのです。直すためには何ができますか?」

 

That's an awesome point, Max. Because all of us, one hundred percent of singers, wrestle with vocal tension.

 

マックスさん、とても良いポイントですね。私達シンガーはみな、100%が、声の緊張と戦っていますから。

 

Now that's a very good job of keeping it real open for me there, Max. Because tension is such a broad term that there's so many different videos that I could do, and I will do, in the future on tension. Because it could be a lot of things.

 

このことを打ち明けてくれたのはとても良いことですよ、マックスさん。緊張というのは広範囲にわたる概念で、そのことだけでもたくさんの動画ができるくらいなのです(今後も作っていきますよ)。緊張と言ってもたくさんの要素がありますからね。

 

But today I'm just going to pick one for you guys so we can start to eliminate vocal tension from your sound.

 

ですが今回は、あなたの声から緊張を取り除くことができるように、一つの話題を選ぶことにしましょう。

 

あごの突き出し

 

And the one we're going to be talking about today is jaw thrust. There's a tendency among singers, a habit really, of having jaw thrust. It's the following kind of movement, this... [Demonstrates jaw thrust] ...in the singing.

 

今回話すことは、あごの突き出しについてです。あごを突き出す傾向というか、癖が、シンガーの間で見られます。歌う時のこの動きのことです(あごを突き出して)。

 

So maybe Max, and all, one of the tensions that you hear and feel is that jaw. Now, the jaw coming forward is going to put a bit of a strain in your sound and you're actually going to really feel it.

 

もしかしたらマックスさん、みなさんも、声の緊張が聞こえたりそれを感じたりするのは、あごのせいかもしれません。あごが前に出ると声に少し緊張が出て、それが実際に感じられることでしょう。

 

どうしてあごを突き出してしまうの?

 

So before we talk about how to fix it, let's talk about why one would even do it. Why is there a tension in the jaw? Why does it even happen?

 

では、どうやってこれを直すのかを話す前に、どうしてこれをしてしまうのかについて話しましょう。どうしてあごが緊張してしまうのでしょうか?そもそもどうしてこれが起こるのでしょうか?

 

息を抑えようとして

 

The first reason is because of, perhaps, too much breath. When we don't have our breath support in place, as we've talked about before, there's too much air coming at the vocal cords.

 

第一の理由はおそらく、息が多すぎることです。以前にも話したように、きちんと息の支えを使わないと、声帯に対して息の量が多すぎる、という現象が起こります。

 

Somebody's got to hold it back. A pretty good one would be the jaw. Of course we don't want it but that's what happens. The jaw comes forward and helps to hold the air in. That's one.

 

何かが息を抑えなければなりません。ちょうどいいのがあごです。もちろんそうなってほしくはないのですが、起こってしまうのです。あごが前に出て、息を抑えようとします。これが一つです。

 

コンプレッション

 

Another thing is compression. Nobody really wants to crack. I've told you why you should be cracking and cracking up a storm.

 

もう一つはコンプレッションです。声を裏返したい人は誰もいません。なぜ声を裏返すべきかは - なぜそれをとことんやるべきかは - 以前にもお伝えしましたね。

 

But nobody really wants to and so to increase compression in a way that's not positive one could jut the jaw forward. And that will cause greater compression on the cords. So you crack less but the sound is tight.

 

でもみんな声を裏返したくないので、コンプレッションを高めようと(好ましくない方法ですが)、あごを前に突き出してしまいます。そうすると声帯に強いコンプレッションがもたらされます。それであまり裏返らなくはなりますが、声はきつくなってしまいます。

 

喉頭の持ち上げ

 

The other thing it does is bring up the larynx. We've again talked about how the larynx being high isn't always a bad thing. But if the jaw is the one that's bringing it up, that's of course not a good thing at all.

 

もう一つあごを突き出すと起こるのは、喉頭が上がることです。喉頭が高い位置にあるのは悪いことではないということも、以前に話しましたね。でもあごのせいで喉頭が持ち上がっているのだとしたら、もちろんそれは全くいいことではありません。

 

息を頭の方に持って行こうとして

 

Then finally, when we sing a higher note the air has got to get into the pharynx and into the head more and out the mouth less.

 

最後に、高い音を歌う時は息をより咽頭や頭の方に向け、口にはあまり向かわないようにしなければなりません。

 

If we jut the jaw forward, we're going to increase the size of the pharynx, but again, not in a good way, in a way that causes a tension and limitation. So those are the reasons why somebody might have jaw thrust as a part of their singing.

 

あごを前に突き出すと咽頭のサイズは大きくなりますが、これも良い方法ではなく、緊張と限界をもたらしてしまう方法なのです。以上が歌う時にあごを突き出してしまう人がいる理由でした。

 

あごを解放するために

 

But let's just talk about what we're really looking for when we sing and what we should do with our jaw.

 

では歌う時にどうすればいいのか、あごをどうするべきなのかについて話していきましょう。

 

So I want you try something crazy for me. I just want you to pretend you just kind of got a shot of Novocain to the jaw as a lot of voice teachers like to say.

 

これからおかしなことをしますが、試してみてほしいのです。これは多くのヴォイスティーチャーが言うことですが、あごに麻酔を打たれたようなふりをしてほしいのです。

 

Pretend somebody just gave you a shot of Novocain and I just make this sound for me, just go, duuuh. Try that out... Duuuh.

 

誰かに麻酔を打たれたふりをして、この声を出してみてください。(あごの力を抜いて)「ダー」やってみて。「ダー」

 

It's kind of sloppy, it's kind of stupid. I just want, duh. And it's not about the jaw being open per se. It's about it being released. Duh. And so when you feel that sort of idiot kind of feeling, Duh. One more time, try that for me… That's nice.

 

だらしなくて、まぬけな感じです。「ダー」あごが開いていること自体に意味はなくて、この解放感に意味があるのです。「ダー」馬鹿になった感じで。「ダー」もう一回やってみてください。いいですね。

 

Then you feel the jaw come down and back and that's the key, down and back. It's kind of like the sensation of having your front teeth more forward than your back teeth.

 

こうするとあごが下と後ろに行くのが感じられると思いますが、それが鍵です。下と後ろ。上歯が下歯よりもより前に来るような感覚です。

 

You don't have to really try to jam it back. That's not really good. But if you just have our sort of idiot sound, duuuh, then you're going to find the correct jaw placement.

 

後ろに引き下げるように頑張らなくて大丈夫です。それだとあまりよくありません。ですがこの間抜けな「ダー」ができれば、正しいあごの位置が見つかるでしょう。

 

And that really goes for all the vowels. We're going to really talk about vowels in the future. But just so that you can see that I can do ah, eh, ee, oh, oo, all with that free, free jaw.

 

これはすべての母音にも言えることです。今後母音のことについても話していきますが、どれを発音する時もあごは自由にすることができるのがわかると思うので、見てみてください。「アー、エー、イー、オー、ウー」。

 

Now if you're getting into, like I say, ah, eh, ee, oh, oo, those sorts of things are really going to put the tension into the sound.

 

言っているように、あごを突き出して「アー、エー、イー、オー、ウー」としてしまうと、声に緊張がもたらされてしまします。

 

あごを解放するエクササイズ

 

So what we have to do is make sure we're exercising the voice free from that jaw thrust. 

 

こういうことがあるので、あごの突き出しから自由になれるように、エクササイズをする必要がありますね。

 

「ハー」のエクササイズ

 

Now a good way to do that is just take a simple H sound. Today we're going to do h-u-h, huh. Which is kind of like duh, but just with the H.

 

そのための良い方法は、シンプルにHの子音を使うことです。今回はh-u-h「ハー」をやっていきます。先ほどの「ダー」と似ていますが、今度はHを使います。

 

So you're gonna feel like a real loser here. I hope there's nobody else in the room listening to you. I hope you're in the privacy of your own home for this one. But let's try this sound, just again go duh.

 

負け犬になったような感じで行きましょう。部屋に誰も聞いている人がいないと良いですね。これは自分の部屋でプライバシーが保たれている時にするのが良いです。もう一度この声を出してみましょう、「ダー」。

 

And now h-u-h, guys down here. Let's do, “HUH - HUH - HUH - HUH” And then ladies up here. “HUH - HUH - HUH - HUH”

 

そして今度はh-u-hです。男性は下の方で、「ハー、ハー、ハー、ハー」女性は上の方で、「ハー、ハー、ハー、ハー」

 

And you can see that I'm sliding my voice. From 1-3, 3-5, 5-3, 3-1. I'm not moving my jaw at all. Look at it one more time before we start. ”HUH - HUH - HUH - HUH” I totally have my duh position. So here we go, let's try it.

 

ここでは声をスライドさせているのがわかるでしょう。1から3、3から5、5から3、3から1へ。* あごは全く動かしていません。始める前にもう一度見てみてください。「ハー、ハー、ハー、ハー」。「ダー」のポジションをずっと保っています。では行きます、やってみましょう!

 

*エクササイズの音程のパターンのことを言っている

 

(Exercise)

 

(エクササイズ)

 

Awesome stuff. So, you can feel what it is to have no jaw thrust in your sound. Some of you might need a mirror for that. Because this is another one of those things where it's tough to know that you're doing it.

 

よくできました!あごを突き出さずに声を出す感覚がわかったでしょう。この練習には鏡が必要な人もいるかもしれません。このタイプの癖もやはり、してしまっているかどうかに気づくのが難しいことですからね。

 

A lot of times people do “HUH”, And they say no no no, my jaw is down. But really it's not. Sometimes you need to check this one out in the mirror.

 

(あごを突き出して)「ハー」とやってしまっているのに、「違うよ、ちゃんとあごは下げているよ」と言ってしまう人もいます。そうなってはいないのに。ですから鏡でチェックする必要がある場合もありますね。

 

But this is another thing too, where if you can do it without the jaw thrust, that's how you know you've got the note.

 

これもこういう類のことです - あごを突き出さないでできてはじめて、その音が出せるようになったとわかることでしょう。

 

If you have to jut the jaw, probably you're tensing the larynx, probably you're tensing the cords, and probably you're using too much air. So you might have to go back and examine your breath support as well. That's a good way just to work out the voice.

 

あごを突き出さなければ声が出せないのならば、おそらく喉頭や声帯は緊張していて、息も使いすぎてしまっていることでしょう。息の支えができているかどうかにも戻って確かめる必要があるかもしれません。それもまた声の練習には良い方法ですね。

 

You can try some other vowels if you want. This is a good way to work out your voice with absolutely no jaw involvement. And that's going to train the good guys and not the bad guys.

 

やりたければ他の母音にもチャレンジしてみましょう。あごを全く使わないで声を出すのに良い練習法です。そうすれば悪いやつではなくて、良いやつを鍛えることができるでしょう。

 

And hopefully, Max and all, that will be helpful for you in starting to eliminate some of those elements of tension from your voice.

 

マックスさんやみなさんが、声から緊張を消していくのに役立てば幸いです。

 

終わりに

 

So I hope that's been helpful for you guys today as singers.  If you have questions that you'd like to see us answer on the show, you can send an email to: Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

というわけで、今回の内容がシンガーのみなさんの役に立っていれば幸いです。このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてくださいね。

 

We just encourage you not to lose that joy or that passion. Don't let people tell you that you can't sing. Just keep working hard at it and prove them wrong.

 

歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。誰にも「お前は歌が下手だ」などと言わせないでください。練習を頑張って、それが間違いだと証明するのです。

 

Find a great voice teacher in your area. If you guys are in New York City you can check us out at: www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

あなたの地域の優れたヴォイスティーチャーに付きましょう。もしニューヨークにいるのなら www.NewYorkVocalCoaching.com をチェックしてみてください。

 

And if you like these videos you can visit: www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

動画を気に入ってもらえたのなら、 www.VoiceLessonsToTheWorld.com も見てみてください。

 

I'm Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

 

------------------------------------------------------

 

以上、今回はあごに関しての翻訳でした。いかがでしたか?

ご感想、ご意見、ご質問はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はご遠慮ください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

NYVCのウェブサイトなどは基本全て英語ですが、とても広範囲にわたる情報を届けているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 *2019年10月現在

 

newyorkvocalcoaching.com

 

www.youtube.com

 

ブログの運営者について

このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

 

レッスンについて

動画や文章に触れて自分で練習するだけでも声を改善していくことはできますが、一人ではわからないこともあると思います。そういう時はぜひ直接レッスンを受けてみてください!

僕のレッスンではニューヨークで学んだことを活かして、クライアントのみなさんが声をより自由に使えるように、一人一人に合わせたエクササイズを提供しています。

また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

ニューヨーク仕込みのエクササイズを、ぜひ体感してみてください!

 

ヴォーカルレッスンのお問い合せ、お申し込みはウェブサイトからどうぞ。

 

レッスン概要

https://www.takahisasatomusic.com/lesson

 

お問い合せ、お申し込み

https://www.takahisasatomusic.com/contact

Ep. 34「ピッチ第一主義」【VLTTW翻訳】

Ep. 34 "Pitch On A Pedestal" - Voice Lessons To The World

エピソード34「ピッチ第一主義」

 

www.youtube.com

 

目次

 

Hi everybody! My name is Justin Stoney and I'm the founder of New York Vocal Coaching here in New York City.

 

みなさんこんにちは!ニューヨーク・ヴォーカル・コーチング創設者のジャスティン・ストーニーです。

 

Welcome to episode 34 of Voice Lessons To The World, the show where we want to help you guys as singers by answering your questions from all over.

 

ようこそ、ヴォイス・レッスンズ・トゥー・ザ・ワールドのエピソード34へ!このショーでは世界中からの歌に関する質問に答えていくことで、シンガーのみなさんを助けていきたいと思っています。

 

And I'll give you a chance to ask questions later but our question for this week comes from Verena T. in Salzburg, Austria.

 

みなさんが質問する機会に関してはあとで説明するとして、今週の質問はオーストリアザルツブルクのヴェレーナ・Tさんから来ています。

 

今週の質問:ピッチをうまく保てない…

 

And Verena writes, "Dear Justin, I'm not tone-deaf but I have problems staying on pitch. Can you help me?"

 

ヴェレーナさんはこう書いてます。「こんにちは、ジャスティンさん。私は音痴ではないのですが、うまくピッチを保てません。助けてくれませんか?」

 

Now Verena that's a great question because I'm sure so many singers out there struggle with staying on pitch and so we need to address this.

 

ヴェレーナさん、素晴らしい質問ですよ。ピッチを保つのに苦労しているシンガーは多いでしょうから、これに取り組む必要がありますね。

 

ピッチを保つのが大事?

 

But I'm not going to address this in the way that you guys probably think. Because there's a tip that I'm about to give you which to me is actually one of the best possible tips that I could ever give away.

 

でも、おそらくみなさんが思っているような方法は使いません。なぜならこれから与えるヒントは、私が与え得る最良のヒントだと思うからです。

 

ピッチ第一主義

 

Because singers and actually unfortunately even voice teachers make this mistake all the time. And that is putting pitch on the pedestal.

 

シンガーだけでなく、残念なことに声の先生でさえもいつもこの間違いをしてしまっているのです。それは、ピッチを一番に置いてしまうことです。

 

Now obviously I'm not going to have you guys going out there on stage singing way off-key. That's not our goal. But the problem that people have is putting too much emphasis actually on staying on pitch.

 

これはもちろん、みなさんにステージでキーが外れたまま歌うように言っているわけではありません。それはゴールではありません。ですが問題は、ピッチを保つことを重視し過ぎていることなのです。

 

Now clearly one of our first steps as a singer is can we just match the pitches, can we stay on pitch. But very soon after that all the way to when you're an advanced elite singer, pitch should not be on the pedestal if your goal is to try to stay on pitch as a singer. That's probably one of the worst possible focuses that you could have.

 

確かにシンガーにとって最初のステップの一つは、ピッチを合わせられるか、そしてそれを保てるかでしょう。でもそのすぐあとから上級のエリートシンガーに至るまで は - ピッチを保つことを目標にしているのだとしたら - ピッチを一番に置くべきではないのです。これは重点を置く所としては考え得る最悪のことかもしれません。

 

And that just does not seem intuitive, that does not seem right that I would be saying that to you. That we don't want to value pitch. But today I would like to take pitch off its pedestal for you guys.

 

私がみなさんにこのようなことを言うのは、直感的に正しくないように思われることでしょう。ピッチを重視するなと言っているのですから。でも今日はみなさんのために、ピッチを台座から引きずり落としたいと思います。

 

ピッチ対テクニック

 

Now here's the reason why. If I put technique on the pedestal the pitch will soon follow.

 

その理由はこれです - もしテクニックを一番に考えれば、ピッチはついて来るのです。

 

What people do all the time is they're trying to stay on pitch so much, pitch is on the pedestal. So maybe you can get up to the note, maybe you can sing perfectly in tune. But what manipulation did you have to do in your voice to get it on pitch? And that is causing big problems.

 

みんなよくやってしまうのは、ピッチを保とうと頑張った結果、ピッチが優先されてしまうことです。そうするとその音には届くかもしれないし、ピッチは完璧に歌えているかもしれません。でもそのピッチにたどり着くために、声にどんなごまかしを加えてしまったのでしょうか?これが大きな問題につながります。

 

So, actually often when we make technique number one in a voice lesson, a lot of times the pitch suffers. Maybe it's flat or sharp.

 

実際のところ、ヴォイスレッスンでテクニックを一番に置くと、ピッチが合わないことがよくあります。フラットしたりシャープしたり* するかもしれません。

 

*フラット=目的のピッチより低いこと シャープ=目的のピッチより高いこと

 

If I'm making an adjustment to my breathing, to my larynx, to my jaw or tongue, to my resonance, to the vocal cords themselves. If I make one of these adjustments, oftentimes the pitch suffers for a little bit.

 

呼吸や、喉頭、あご、舌、共鳴、声帯自体を調節する時がそうです。どれかを調節すると、ピッチが少し狂うことがよくあります。

 

Sometimes it's just a couple seconds, sometimes it's a few minutes. Sometimes it might take a few days or a few weeks to try to fix a certain area of your voice that has been manipulated.

 

この調節は数秒でうまくいくこともありますし、数分のこともあります。ごまかしていた声の癖を直すには、数日、数週間とかかるかもしれません。

 

But if you've got pitch on the pedestal then you're just manipulating something to get to the note and then you're going to have problems long-term.

 

でももしピッチを一番に置いてしまうと、その音を出すために声に何らかのごまかしを加えてしまい、長期間にわたる問題を抱えることになってしまいます。

 

If you can be flat and sharp for me, if you can put technique as your number one and risk being flat or sharp, then very soon that pitch will fix itself and then you're going to have perfect technique and be on the right note. That is what we want.

 

フラットしたりシャープしたりするのは先生に任せて、テクニックを一番に置き、フラットしたりシャープしたりするリスクを取れるなら、そのうちピッチは自然に直り、完璧なテクニックと正しいピッチを手に入れることができるでしょう。そういうふうにしたいですよね。

 

曲の中でのピッチ対テクニック

 

Let me give you a quick song example. If I'm trying to sing "You Raise Me Up" the Josh Groban song. And if I just sing it freely...

 

少し曲例を出しましょう。ジョッシュ・グローバンの「ユー・レイズ・ミー・アップ」を歌ってみます。自由な状態で歌うと…

 

「ユー・レイズ・ミー・アップ」

 

“You raise me up

So I can stand on mountains

You raise me up

To walk on stormy seas”

 

(歌)

 

Fine. But what if I have a problem that most singers would have up through here...

 

良いですね。ではここで多くのシンガーが高音で抱える問題を再現すると、どうなるでしょうか。

 

正しいピッチでも、声が緊張していると…

 

“You raise me up

So I can stand on mountains

You raise me up

To walk on stormy seas”

 

(歌)

 

Now I'm just straining a little bit on purpose so that you can see what I might end up doing if I hadn't coordinated those notes. What if I just took it away? Do that exact same approach, but took it away...

 

ここでは、きちんと声を調整しないとどうなってしまうのかがわかるように、わざと声を緊張させています。ではこの緊張を取ったらどうでしょうか?全く同じアプローチで、声の緊張を取り除くと…

 

同じ力で、緊張を取り除くと…

 

“You raise me up

So I can stand on mountains”

 

(歌)

 

I might go flat. I didn't have all that [tension], so I might be flat. “You raise me up” Whoa.

 

このようにフラットするかもしれません。緊張を取り除いたので、フラットしています。「ユー・レイズ・ミー・アップ」うわー…

 

But very soon by singing free and loose and not pushed, I will get...

 

でも自由に、ゆるめて、押し出さず歌えば、こうなるでしょう…

 

自由なテクニックと正しいピッチで

 

“You raise me up

So I can stand on mountains

You rai-

You raise me up

To walk on stormy seas”

 

(歌)

 

I will find the looseness and I will find the pitch and that's what we want.

 

緊張をゆるめる方法が見つかり、ピッチも保てるでしょう。この状態が欲しいですね。

 

ピッチ対テクニックのエクササイズ

 

So I'm going to give you guys a chance right now. I'm going to pick the simplest possible exercise I could ever give you.

 

それではみなさんが挑戦する時間です。与え得る中で最もシンプルなエクササイズを選びますね。

 

「マンマンマム」のエクササイズ

 

It's gonna be one three five three one on a MUM. Just like this... “MUM - MUM - MUM - MUM - MUM

 

「マム」を1-3-5-3-1* でやります。こんな感じです。「マンマンマンマンマム」

 

*1-3-5-3-1 エクササイズの音程のパターンのこと

 

We're gonna go up and down. And I don't want you guys to focus on pitch. Even if you have pitch problems.

 

これで上下に行きますが、ピッチには集中しないでほしいのです。仮にピッチに問題があったとしてもです。

 

Verena or anybody, even if you think you have pitch problems you've got my permission. Let's sing wildly flat or sharp, doesn't matter to me.

 

ヴェレーナさん、みなさん。もしピッチの問題があったとしても、私が許しますから、大いにフラットやシャープして歌いましょう。全然構いません。

 

Probably it won't be, but what I want you guys to focus on is a complete feeling of looseness, breath low, loose jaw, loose tongue, larynx free, resonance up here, all of that good stuff.

 

ピッチは外れないかもしれませんが、ここで集中してほしいことは - 完全に緩んでいるのを感じること、呼吸は深く、あごと舌は緩み、喉頭は自由に、共鳴は上の方で - といった類の良い感覚です。

 

I don't care if you're flat or sharp. I just want you to put technique and that free feeling

as your number one. Throw pitch out for now. Pitch will follow, maybe even in this exercise. We'll see.

 

フラットしようがシャープしようが構いません。テクニックと、この自由な感覚を一番に置いてほしいのです。ピッチのことはひとまず忘れてください。ピッチはあとからついてきます。おそらくこのエクササイズでさえも。いずれわかることでしょう。

 

Guys down here... “MUM - MUM - MUM - MUM - MUM” Ladies up here... “MUM - MUM - MUM - MUM - MUM” And here we go!

 

男性は下で、「マンマンマンマンマム」女性は上で、「マンマンマンマンマム」行きましょう!

 

(Exercise)

 

エクササイズ

 

テクニック第一主義

 

Awesome job. Way to put technique first. And like I say, the pitches will follow. I'm sure, like I said, you probably were right on most of those.

 

とても良い出来です。その調子でテクニックを一番に置きましょう。先ほど言ったように、ピッチはあとからついてきます。おそらくほとんどの音を正しく出せているのではないかと思いますけどね。

 

But when you're doing your exercises, you're not on stage, nobody cares, you're working on technique. You're not working on pitch. Try to be on pitch, but technique is number one, pitch is number two.

 

エクササイズをしている時は、ステージに立っているのではないし、誰も気にしていません。テクニックの練習をしているのであって、ピッチの練習をしているのではありません。ピッチを取ろうとはしても、あくまでテクニックが第一、ピッチは第二にしてください。

 

ピッチを正確にする方法

 

Now just real brief, I want to give you some practical ways to really answer your question, Verena.

 

さて、ここで簡潔に、ヴェレーナさんの質問の答えになる実践的な方法をいくつかお伝えしたいと思います。

 

楽器を使うこと

 

A couple things I recommend while you're practicing, practice with an instrument. That's going to really help you to stay on pitch. 

 

練習の時にお勧めするのは、楽器を使うことです。ピッチを保つのにおおいに役立ちます。

 

If you're just practicing a capella you could go off pitch and not know it. So that's a way to actually fix pitch if that's what you're trying to do.

 

アカペラで練習していると、ピッチを外しているのに気付かないかもしれません。もしそうしてしまっているのだとしたら、これがピッチを直すための一つの方法です。

 

レッスンを録音すること

 

The other thing is make sure you're recording your voice lessons. If you're just taking the exercises and having your voice teacher work with you and then trying to remember what it was, you may be having pitch problems because you're not listening back to the adjustments that your teacher was making.

 

もう一つは、ヴォイスレッスンを録音するようにすることです。ただ先生にエクササイズをしてもらって自分でそれを思い出そうとしているだけでは、先生にしてもらった調整を聞き返していないので、ピッチの問題が出てくるかもしれませんよ。

 

練習を録音すること

 

The next thing is make sure that you're recording your practices as well. So if you do a practice, listen back. If you had technique as your number one, were you on pitch or weren't you? You can go right back and verify if you are recording what you're doing. 

 

次に、自分の練習も録音するようにしましょう。練習をしたら、聞き返してみてください。テクニックを一番に置いている時、ピッチは合っていますか?外れていますか?録音していれば、戻って確かめることができますね。

 

忍耐強くテクニックの練習を

 

And then like I said, just be patient with what technique can bring to your pitches. If you make technique your number one I just guarantee the pitches will follow.

 

そして先ほど言ったように、テクニックが正しいピッチをもたらしてくれるまでは忍耐強くあってください。テクニックを一番に置けば、ピッチはついてくると、私が保証します。

 

But as you're working on this with your teacher and on your own, just make sure you have some way to verify, whether you actually are on pitch so that our final product isn't you guys going out on stage and singing flat and sharp, but perfectly on pitch and with great technique.

 

ただ、先生とこれに取り組んでいる時も自分で取り組んでいる時も - 最終的にステージ上でフラットしたりシャープしたりせず、素晴らしいテクニックで完璧なピッチを取れるように - ピッチを保てているかどうかは確認ができるようにしてください。

 

終わりに

 

So, Verena and all, I hope that's been helpful for you guys today as singers. If you have questions that you'd like to see us answer on the show you can send an email to: Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

というわけで、ヴェレーナさん、みなさん。今回の内容がシンガーのみなさんの役に立っていればと思います。このショーで答えてほしい質問がある場合は、 Questions@VoiceLessonsToTheWorld.com にメールしてください。

 

We just encourage you not to lose that joy, don't lose that passion. Don't let people tell you that you can't sing and don't let them tell you that you can't sing on pitch. You know what to do to fix it.

 

歌う喜びや情熱を失わないようにしましょう。誰にも「歌が下手だ」とか「ピッチが外れている」などと言わせないようにしてください。どうすれば直るのか、あなたは知っているでしょうから。

 

Find a great voice teacher in your area. If you guys are in New York City, you can check us out at: www.NewYorkVocalCoaching.com.

 

あなたの地域の優れたヴォイスティーチャーに付きましょう。もしニューヨークにいるのなら www.NewYorkVocalCoaching.com をチェックしてみてください。

 

And if you like these videos you can visit: www.VoiceLessonsToTheWorld.com.

 

動画を気に入ってもらえたのなら、 www.VoiceLessonsToTheWorld.com も見てみてください。

 

I'm Justin Stoney. We'll see you next time.

 

ジャスティン・ストーニーでした。また会いましょう!

 

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以上、今回はピッチとテクニックに関しての翻訳でした。いかがでしたか?

ご感想、ご意見、ご質問はコメント欄にお願いします。次回もお楽しみに!

 

佐藤剛寿

 

※この翻訳は、Justin Stoney氏の許可のもと掲載しています。無断転載はご遠慮ください。

 

NYVCのこと、ブログの運営者、レッスン

 

New York Vocal Coachingについて

New York Vocal Coaching (NYVC) は、ニューヨークを代表するヴォーカルスタジオのひとつです。創設者のジャスティン・ストーニーは世界的に有名なヴォーカルコーチで、NYVCはアメリカ国内外の多くのメディアに取り上げられています。

また、NYVCのYouTubeチャンネルは、21万人以上* の登録者がいる人気チャンネルです。無料で多くのビデオを公開していて、世界中のシンガーのためにヴォーカルの上達に役立つ情報やエクササイズを届けています。

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 *2019年10月現在

 

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このブログを運営している佐藤剛寿は、ジャスティン・ストーニーの直接指導のもと、New York Vocal Coaching 40-Hour Voice Teacher Trainingを修了したヴォーカルコーチです。

僕がジャスティンを知るようになったきっかけは、YouTubeです。いつものようになんとなくYouTubeを見ていたら、ジャスティンの動画がおすすめに出てきて、「どんな人だろう?」と初めて彼の動画を見た瞬間、「この人の教え方は、すごい!!」とすぐにわかりました。

彼自身の持っている声の技術の高さ。わかりやすい理論と伝え方。声や歌に対する寛容な考え方。そして、モチベーションを上げてくれる言葉。全てが驚きでした。

それから毎日、一生懸命彼の動画を見て、一緒に歌う日々が始まりました。僕はもともと歌うことが大好きでしたが、ジャスティンのことを知ってからはその楽しさが大きく増しました。

ニューヨークに行って彼のティーチャー・トレーニングを受けたのは、彼のようなレッスンを、日本のシンガーにも届けたいと思ったからです。

彼がたくさんの動画を作って、レッスンを受けられない人にもヴォーカルの情報やエクササイズを提供しているように、僕もその翻訳ブログという形で、少しでも日本のみなさんに良い情報を届けたいと思っています。

翻訳にはわかりづらいところもあるかもしれませんが、少しでもみなさんのヴォーカルライフに役立てば幸いです。ご感想、ご意見、ご質問はいつでも歓迎します!

 

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また、ヴォーカル技術の向上と併せて、アレンジャー・ソングライターとしての視点から、スタイルを作っていくお手伝いをしています。

そして、歌う喜びを感じられるように、良い環境を作っていきたいと思っています。

ニューヨーク仕込みのエクササイズを、ぜひ体感してみてください!

 

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